お施主さまは、夫婦+子ども2人の4人家族。家づくりのきっかけは、子どもが成長して、以前の家が手狭になったことでした。

生活圏は変えずに、より広く条件に合う家を年単位で探して見つけたマンションは、約101㎡。元は4LDK+サンルームという間取りでしたが、それをフルリノベーションで、2LDK+WIC+ランドリースペースへと大胆に変更しました。

念願の「広い家」に住み替えたのに、個室はたった2つ!? そこには、「家族団らんの時間を大事にしたい」というお施主さまの想いがありました。

そのためにこだわったことのひとつは、「家事がラクにできる」こと。

暮らしの中心となるキッチンは、ダイニングとして使えるカウンターと一体型のデザインに。調理、配膳、片付けまでの動線を短縮し、家事の時短をはかりました。

コの字型のカウンターにしたことで、作業面と収納量もたっぷり確保。さらに、カウンター下にはロボット掃除機のポートを設置。いつでもリビング掃除に“出動”できます。

アーチ型の開口の奥はパントリーで、冷蔵庫も格納。シンクを対面にしつつ、コンロを壁側にレイアウトした形は、レンジフードが空間の見晴らしを遮らず、スッキリとした視界も叶えました。

モールテックス仕上げのカウンター天板と色味を揃えたグレーの壁は、マットな質感の『フォグタイル』をセレクト。黒いボックス状のレンジフードは『キューブ型レンジフード』で、天井の正方形に組んだライティングレールとリンクさせました。色と素材感の統一を計って、整った印象をつくり出しています。

「家事ラク」を叶えるために、キッチン設備もこだわってセレクトされています。

水栓は、スパウトのヘッドを引き出せばホースになり、ヘッド上のボタンを押して水の操作ができる『ハンマーヘッド水栓』。カウンター下にはビルトイン食洗機が納まり、コンロはプロ仕様並の機能で人気のダッチオーブン付きコンロを選択。ずらりと調理器具が並ぶツールバーは、ガシガシ使い込める『オーダーマルチバー』の鉄を選びました。

キッチンの他に「家事ラク」の要になっているのが、ランドリールーム。脱衣所と直結しており、洗濯から洗濯物干し、アイロン掛けまでが1箇所で行える場所になっています。

下洗い用のシンクに添えた『ワーカーズ水栓』は、レバーハンドルなので手が汚れていても使いやすいのが特徴。跳ね上げ式カウンター横の『ハンガーバー』や、カウンター上とシンク上に添えた『サイドラック』、マグネットタイプの収納アイテムを使って、各所で行う作業で使う道具の“定位置”をつくっているのも、家事効率アップのポイントです。

そして、とどめの家事ラク要素がこちら。玄関直結のウォークインクローゼットです。

このウォークインクローゼットは、先ほどのランドリールームの向かいにあり、仕上がった洗濯物をすぐに収納できる動線になっています。家族全員の衣服をここにまとめているので、各部屋へ運ぶ必要もありません。

玄関土間の有孔ボード壁には、専用金具を使ってカバンや鍵などの小物を収納。お出かけ時の身支度や帰宅時の荷物の片付けもスムーズな、家族みんなに使いやすい場所です。

ちなみに、土間の照明は『手編みロープ照明』。ラワンの有孔ボード壁がクラフト感を漂わせる空間によく似合っています。

家族みんなが使いやすいのは、玄関だけではありません。

洗面所には、モールテックス仕上げの長いカウンターを造作し、ミラーも2か所に設置。複数人が同時に身支度できる空間にしました。

さらにランドリースペースとキッチンの両方から出入りできるようにし、動線が混み合わないよう工夫されています。

インダストリアルな趣きのミラーやラックと、端正に並べた『フロストタイル』、モダンなフォルムの『壁付けセパレート混合水栓』の組み合わせが、互いの個性を引き立てています。

そしてもうひとつ、お施主さまご夫妻がこだわったのは、「子どもたちが部屋にこもらない」こと。

子どもたちが勉強をするスタディスペースは、ガラス引き戸やガラス入りのドアで仕切って、様子が伺えるようにしました。

子どもたちの部屋はそれぞれの個室を用意するのではなく、一室の中にロフトを作って高低差でゾーン分け。

船のデッキで使われる『マリンデッキライト』や、遊具のようなスチールハシゴが、子ども部屋にワクワクする雰囲気をつくっています。

夫婦の寝室も個室にはせず、リビングの一角をカーテンで仕切るスタイルにしました。個室化すればその分、リビングの面積が狭まってしまいますが、この形なら「広いリビング」が叶うわけです。

大判のパーケットフローリングも、空間にゆったりとした雰囲気を醸し出しています。

カーテンを閉じてブラケットライトを灯せば、『クラシックリブパネル』仕上げの壁がつくり出す陰影が、ベッドスペースに落ち着いた雰囲気をつくり出してくれます。

リビングは、窓辺の一部を『土間タイル』で仕上げ、インナーテラスにしていました。直線ではなく、アーチを描くように仕上げを切り替えることで、空間に動きと遊び心が加わっています。

実は、お施主さまがマンションリノベーションをするのは、2回目。

以前の家で実際に生活をして見えてきた、「使い勝手の良かったもの」「こうだったら良かったこと」を反映させながら、今回のリノベーションに臨んだそう。

そうして完成した新居は、夫婦ともに家事動線の快適さがお気に入り。家事をささっと片付けたら、あとは広いリビングで、家族とのんびり過ごす時間を満喫。思い描いていた理想の暮らしの風景が、そこに広がっていました。

ゼロリノベ

ゼロリノベ

株式会社groove agentが運営するリノベーションサービス。「大人を自由にする住まい」をコンセプトに、家を買うことで自由になる「家のさがし方」「家のつくり方」を提案。
東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪を中心に、資産性のある中古マンションの「物件さがし」から「リノベーションの設計・施工」までワンストップで提供しています。

テキスト:サトウ

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