まずはじめに
少しずつ手を加えてアップデートさせてきた、築46年戸建の我が家。
今まで「クラシックリブパネルを壁に貼ったり」「アイアン塗料をタンスに塗ったり」手を加えてきて、今回は第3弾!
2階のトイレに手を加えていきたいと思います。
塗装編では、ベンジャミンムーアペイントを使って壁や天井をピンクに塗ったところを紹介しました。今回はパーツ編。同日に行ったパーツの付け替えをメインにお伝えしていきます。
そんなトイレ改装前の様子がこちら。
15年前の引っ越し直後に「とりあえずね」と付けたタオル掛けやカーテン。いつか変えようと思い続け、今日までそのままに……。
ショールームでtoolboxの商品に触れたり、新しい商品を見たことがきっかけで、自宅のトイレットペーパーホルダーやタオル掛けなどトイレのパーツを変えようと決心し、動き始めました。
ここを変えたい
では、現在ついているものを見つつ、どんな風に変えたいのか考えていきます。
まずは、トイレットペーパーホルダー。
モコモコしたカバーがついており、ザ実家という感じが嫌だったなという記憶が鮮明なトイレットペーパーホルダー。カバーを外したことにより、そこまで気にならなくなったのですが、それでも「なんだか気に入らないな」と思っていました。
そのため、カチッとはめ込むスタイルでペーパーの付け替えが楽しくなりそうな『ミニマルペーパーホルダー』に替えたいと思います。
続いて、タオル掛け。
引っ越してきた当初は何もついておらず、住み始めてから即席で取り付けたものです。フックに木の棒をひっかけるというなんとも斬新なスタイル。
タオル掛けは『ハンガーバー』のステンレスに変更することにすることに。
トイレットペーパーホルダーの素材に合わせて、他のパーツたちもステンレスに統一します。
そして、「ハンガーバー」は太さも選べるので、シックな雰囲気にしたい私はφ6と一番細いものを選択しようと思います。
続いて、気になっていたのがカーテン。
こちらも即席で「とりあえずね」と取り付けたものが10年以上経った今でもそのままになっていました。
改めて見た時に丈が短すぎて、バランスが悪いなと。デザインも気に入っていたわけではないので、変更したいと思います。
ここのトイレは朝から昼頃までしか日が当たらないので、暗くなりすぎないように。アクセントになるカーテンに変更します。
そんなカーテンに合わせて、フックに棒を引っ掛けていたカーテンレールのようなものも変更します。
とはいえ、主張を強くしたくないので、今回も、まさに“カーテンレール”というものはつけずに「ハンガーバー」で代用することに。サイズオーダーできる商品なので後ほど測って窓枠ぴったりに納めます。
そして、ハンガーバーには、カーテンをリボン結びで取り付けることに。
この事例を初めてみた時からいつか実践してみようと思っていたので、こちらの取り付け方を試してみようと思います!
最後にやりたいことをまとめると……
・トイレットペーパーホルダーの付け替え
・タオル掛けの付け替え
・カーテンレール、カーテンの付け替え
(そして、壁、天井の塗装。こちらは塗装編で紹介しています)
やりたいことが決まったので、本当に実現できるのか、どうやって実現していくのか確認していきます。
現状確認からの商品決定!
トイレットペーパーホルダーやハンガーバーは下地に取り付ける必要があります。
そのため、現状確認をして取り付けたいものを、本当に取り付けられるのか確認していきます。
また、同時にサイズも測り、付け替える商品を注文していきます。
最近は柱や間柱といった軸組が石膏ボードで覆われていて木部が見えない「大壁」というつくりになっているのが一般的ですが、私の家のような和風建築は、柱や木部が壁の表に見えている「真壁」というつくり。
そのあらわになっている柱や木部にトイレットペーパーホルダーやタオル掛けが取り付けられています。
新しく取り付けるトイレットペーパーホルダーも柱に。
この周辺の壁にも下地がないか「下地チェッカー」で確認しましたが、取り付けられそうな下地はなさそうだったので、取り付ける場所を大きくは変えず、この柱に設置することにします。
柱の幅は103mm。
そのため、ビスの取り付け幅が103mm未満のものを選ぶ必要があります。
最初にいいなと思っていた「ミニマルペーパーホルダー」はビス穴ピッチが約100mm。残念ですが、ぎりぎりすぎるのでこちらは断念します。
代わりにビス穴ピッチが70mmで同じくステンレス素材であった「ステンレスペーパーホルダー」を取り付けることにします。
ちなみに、木部がない場合はボードアンカーを使用することもできますが、ペーパーホルダーは毎日力のかかる箇所。意外にもすぐに外れてきてしまうので、しっかり木下地に打てることが理想的です。
一方でタオル掛けは木の窓枠に取り付けてあります。
手を洗う場所からちょっと離れた場所にあって使いづらかったため位置は変更したい。ここも壁に下地はなさそうなので、右側の窓枠に取り付けることにします。
木枠の縦幅は37mm。ハンガーバーの取り付け部分の縦幅は30mmなので、納まりがよさそう。
また、タオルを掛けるだけなので、横幅を400mmのものにします。商品名は「ハンガーバー φ6 ステンレス W400」です。
続いて同じく「ハンガーバー」を活用するカーテン取り付け部分も測ります。
取り付けたい幅は1265mm。
「ハンガーバー」を注文できる最大の幅は900mm。1本では対応できないため、2本に分けて注文します。
私はここにビス穴がきて欲しいという幅(ビス穴芯間)で測ってしまいましたが、ハンガーバーは外寸での注文になるので、外寸になるよう15mm足します。
1265+15=1280mm
この幅で2本に分けたいので
1280÷2=640mm
外寸640mmを2本注文します。
そして、ここに取り付けるカーテンは柄物がいいなと考えているので、布屋さんに行って生地とリボンを選んで作ろうと思います。
最終的に購入したのをまとめると……。
・ステンレスペーパーホルダー シングル
・ハンガーバー φ6 ステンレス W400
・ハンガーバー φ6 ステンレス サイズオーダー(外寸:640mm×2)
作業当日!元からついてたものを取り外す
商品も届いて、いよいよ作業当日。まずは今までついていたものを取り外していきます。
「インパクトドライバー」を使用。付いているビスにあったビットを取り付け、ビスが抜ける向きに設定されていることを確認。そのあとは、ぐっと押しながら、回転ボタンを押します。
トイレットペーパーホルダーは比較的長いビスで固定されていると思うので、ビスの頭がなめてしまわないように、ぐっと押す力をかけることがポイント!
カーテンも外します。
ついでに手すりも。今は必要ではないし、見た目も気に入ってないので外します。
カバーをかぱっと外したら……。
ビスが隠れていたので、こちらもインパクトドライバーで取り外します。
“ハンガーバー”を取りつける
届いたものをそれぞれ取り付け位置に当ててみたらサイズ感はばっちり。
取り外してから取り付けの間に壁の塗装をしていたため、夜になってしまったのですが、取りつけの作業に移っていきます。
(電気をつけての作業だったので、写真の色味が突然変わりますが……すみません!)
まずは「ハンガーバー」から。
カーテンを掛ける窓枠から取り掛かります。
いきなりビスで取り付けようとすると曲がってしまったり、ずれてしまうことがあるので、まずは、取り付けたい位置に「ハンガーバー」を当てて、ドライバーでビス穴の印をつけます。
今回は近くにあったドライバーを使用したのですが、キリを使用してもいいかもしれません。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、こんな感じで跡をつけます。
このままの状態で取り付けたらまだ曲がってしまいそうで不安だったので、「ハンガーバー」を取り付ける前に今度はビスを利用してもう少し深めの跡をつけます。
この時は「インパクトドライバー」を使用しているのですが、跡をつけるのであれば手持ちの「ドライバー」でやった方が安心な気がします。
ビスをつける道がつくられたら、一度ビスを外して、「ハンガーバー」を取り付けます。
ビスがまっすぐ入るように、正面から押しながら取り付けていきます。
このとき割と大きく“ががががっ”という音が鳴るので、窓を閉めたり隣の家との距離が近い場合は時間帯も気をつけるとよさそうです。
慎重に作業したおかげでこんなにぴったり!
棚下の「インパクトドライバー」が使用できないところは、「ドライバー」で頑張ってビスを締めていきます。
パーツを取り付けたら最後の仕上げです。
裁縫が得意な母に作ってもらった、リボンで止められるカーテンを……。
「ハンガーバー」にリボン結びで取り付けます。
続いてタオル掛け。
木枠であればどこに設置しても大丈夫なので、手を洗った後に拭きやすい位置に変更します。
大雑把なシミュレーションですが、動きを確認して位置を決めます。
そしたら先ほどと同じ手順で、印をつけて取り付けます。
今回の私の場合は、木枠とハンガーバーの座の幅がほぼぴったりで水平になっているかどうか考える必要はなかったのですが、特に何も印のない場所に取り付ける場合は、水平器などを使用して確認しながら位置を決めることをおすすめします。
仕上げにタオルを掛けて完成!
“トイレットペーパーホルダー”を取りつける
続いて、「ステンレスペーパーホルダー」を取り付けていきます。
取付用ビス2本とコンクリート用アンカー2本が付属して届きましたが、今回は木の柱に取り付けるので、左側のビス2本のみを使用します。
「ステンレスペーパーホルダー」の高さ位置も座ってみて決めました。そして決めた位置で取り付けます。
この時もシミュレーションをして元から取り付けてあった位置より上の方に設置したのですが、離れて見てみると、高い(笑)
元からあるものに逆らいたくなって高い位置に設置してみたのもあるのですが、取り付けてみたら想像以上に高すぎました。そのため、大人しく元のトイレットペーパーホルダーが取り付けてあった位置の、少し上の位置に修正しました。
ちなみに少し上にしたのは、ビスの位置が前回と重ならずしっかり固定できるようにするためです。元のビス跡をしっかり隠すことができますので、おすすめです。
(また、下地の位置がよく分からないという場合は、今設置されている周辺には下地が仕組まれているのではないかと思いますので、元から設置されていた場所とほぼ同じ位置に、似たサイズのものを設置するといいのではないかと思います)
間違えて取り付けてしまったのは上のビス穴が残っているところ。
「え、なんでこんなに高くしてたの……(笑)」と自分でもびっくりしました。
私はビス穴があっても特に気にならないタイプですが、ビスが大きいのもあり、目立つので慎重に位置を決めるといいだろうなと思いました。
1人では感覚が分かりにくいので遠目で見てもらったりするといいのかなと。一応ポイントになりそうなことを失敗した身からお伝えしてみます。
後もう一つ豆知識として、トイレットペーパーホルダーの取り付け位置は便座の先から前に100mm、高さは700mmとするのが標準とされているそうです。基本的には自宅なので自分の使いやすい位置でいいかなと思うのですが、決断する時の参考になればと思います。
完成!
夜になってしまい外も暗くなってしまったのですが、無事に完成!
別日に朝の様子を撮影してみました。
トイレットペーパーを巻いたり、手を拭いたりする時に必ず目につく場所。
「自分が気に入ったものにすると、目につくたびにこんな幸せな気持ちになるのか」と、今回改めて実感しました。
また、今回は塗装もしたので、雰囲気が一気にガラッと変わったのもあるのですが。パーツを取り替えたことで、このトイレに入った時の感覚として、空間の質が一気に上がった気がしました。
扉を開けた瞬間、見違えた空間にどきっとする毎日。一新した空間に心踊っています。
紹介している商品
迷いに迷ったカラー選定の段階から養生、塗っていく過程についてまで。できるだけ詳しく綴った塗装編はこちらからご覧いただけます。
築古戸建の実家アップデート第1弾。
築古戸建の実家アップデート第2弾。
築古戸建の実家アップデート第4弾。