夫婦+子ども1人の施主家族が購入したのは、周辺を木立に囲まれた築25年の中古マンション。元の間取りは4LDKで、90㎡というゆとりある広さと、眺めを活かした空間にリノベーションしました。
リノベーション後の住まいは、2LDK+WIC、そして「土間」という間取り。
玄関を入ると出迎えるのは、約5帖の広さがある土間空間。玄関や廊下と仕切りなくつながっているため、実際にはそれ以上の広がりを感じられます。
ここは、育てている観葉植物や、趣味の自転車を置くためのスペース。「置く」というより、「飾る」と言いたくなるような贅沢な場所です。ここにずらりと植物や自転車が並ぶ様子は、きっと圧巻でしょうね。
土や水を扱うことに配慮して、床にはフロアタイルを採用。モルタルのような表情を持つグレーの床が、そこに並ぶ観葉植物や窓の外の緑を引き立てます。
個室は、床はもともとのフローリングのまま、壁と天井のクロスを貼り直しました。
壁には淡いグリーンのクロスを採用。若葉を思わせる淡いグリーンの壁が、赤みを帯びたフローリングと響き合い、窓の外の木々まで室内の景色に取り込むよう。
玄関から続く開放感をLDKまでつなぐため、廊下とLDKのあいだにはガラス入りのドアを取り付けました。扉を閉めても視線と光が抜けていきます。
ドアはシナで造作し、内装の雰囲気に合わせた色でオイル塗装を施しました。真鍮製の丸い握り玉が、レトロな味わいを感じさせます。
以前は、ユニットタイプの洗面化粧台が置かれていた洗面脱衣所。集成材で造作したカウンターに陶器製シンクを埋め込み、ミラーも木のフレームで仕立てました。素材感のある洗面空間に、天井の『ミルクガラス照明』がやわらかなあたたかみを添えています。
シンクには、広さと深さのある病院用流しを採用。水栓はシャワー付きタイプを選びました。ゆとりのあるカウンターとあわせて、洗濯物の下洗いやシンクまわりの掃除、朝の身支度まで、日々の家事がしやすい洗面になっています。
約7帖の個室の壁を取り払って、空間を拡張したリビングダイニングは約20帖。床には、オークの無垢フローリングを貼り上げました。
無垢のフローリングと、窓の外にパノラマに広がる緑の風景。ゴロリと寝転んで、深呼吸したくなるような空間です。
リノベーション前のキッチンは、コンロ前に壁があって閉塞感があり、暗い印象だったそう。 壁を取り払って、見晴らしの良い対面型キッチンに生まれ変わりました。
キッチンは、施主が希望していた『木製システムキッチン』のラワン。バックカウンターには同じくラワンの『木製キッチンカウンター』を組み合わせました。
床には、天然由来の原料からつくられるリノリウムをセレクト。汚れに強く、足触りがひんやりしにくいのも特徴。くすんだ赤色と木製のキッチンが、窓の外のグリーンを引き立てています。
開放的になったキッチンから見えるのは、バルコニーの向こうに広がる街並みと広い空。抜群の視界を遮ららないよう、レンジフードには薄さが特徴の『フラットレンジフード』を採用しました。
キッチン水栓も、ほっそりとしたデザインの『ハンドホース水栓』をセレクトして、設備機器の存在感を抑え、景色を主役にした空間づくりを叶えています。
素材や色を丁寧に選び、住まい全体を緑が映える「背景」として整えた今回のリノベーション。緑を眺め、緑と暮らす。そんな日常を思う存分満喫しながらのびのびと過ごせる、開放的な住まいになりました。
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