自宅から1時間ほど離れた場所で見つけた、中古物件を買っちゃいました。「家族で過ごす自宅」も好きだけど、それとは別に、個人で過ごす遊び場が欲しかった。秘密基地をつくりたい感覚に近いでしょうか。

電気などプロの施工が必要な工事以外は、全て自分でやるという無謀(?)なテーマを掲げた「DIYの実験場」。1年経ってもまだ絶賛工事中なんですが、今回は永遠に終わらない空間づくりの途中経過をご紹介できたらと思います。

こちらが玄関入ってすぐの作業場。

元々電気工具屋さんの倉庫だったこの建物。最初はとにかく残置物との格闘からスタート。ひたすら捨てて、片付けて今の状態に辿り着きました。でも、近所で捨てられていたブリキの箱を拾ってきたり、またモノが増えつつある現在です。

空間の一角には、ビニールカーテンで仕切った木材加工室を自作。かなりの天井高があるので、脚立の上での作業は冷や汗ものでした……!

今はまだ「ザ・作業場」な空間ですが、今後はもっと開かれた、自由に人が出入りできる場所にしたいなと思っています。友達や地元の人たちが集まって一緒に遊べるコミュニティスペース。

「家以外にこんな居場所があるっていいな」そんな風に感じてもらえる場所を目指して、淡い妄想を広げながら絶賛アップデート中です。

作業場から住居スペースへと続く床は、半分をタイル貼りにしてみました。

倉庫ってどうしても埃っぽくなりがちなので、掃除が楽であることを最優先に選んだ素材です。

白い扉のトイレ側をタイルにしていて、基本はその上を歩くスタイル。

もう半分の板張りの方には「大きい植物を置きたいな」なんて思っています。ただよくよく考えると「タイルの位置、逆の方が良かったかな?」なんて思うことも。でもまあ、やっちゃったものはしょうがないですよね。

ちなみに、よーく見ていただくと「目地」が入っていません。「何色にしようかな〜」と悩んでいるうちに半年が経過。水がかかったり、収縮が気になる部分でもないですし、最近は「目地なしもありか」なんて思ってます。

たぶん、目地が入る溝にはゴミが溜まってるんでしょうけど、接着ボンドがグレーだからか目立たない。むしろ、溝がゴミをキャッチしてくれるおかげでタイル表面がキレイに保たれている気さえしています。(自分はポジティブな人間なのであまり参考にならないかもしれません。笑)

そんなゆるいDIYばかりではないですよ!こちらのトイレ、実は構想に一番時間をかけた場所です。

壁には『クラシックリブパネル』を、ペーパーホルダーは『ステンレスペーパーホルダー』をセレクトしました。床は『ハニカムタイル』の「マットホワイト」です。割り付けに悩みましたが、端は目地材を埋めるという力技で乗り切りました。

「人が集まる場所にしたい」と思った時、トイレってすごい重要だと思うんです。だからこそ、ここは自分がtoolboxの中でも特に好きなアイテムを選びました。

目地の拭き取りがあまくて、タイル表面がガビガビに。すでに乾燥した後だったので、普通に拭いても全然取れない。「サンポールを3倍に薄めて、キッチンペーパーでパックする」というネットで出てきた嘘か本当か分からない裏技でどうにかリカバリーできました。

そして、しっかり計算したはずなのに、センサー式のトイレのふたが壁にあたって開いたままにならないというハプニングも。自動で閉まっちゃうので、外してしまいました。

……まあ、言われなければ分からないですよね!というわけで、これは「失敗」にはカウントしないことにしています。

この奥に続いているのが、住居スペースです。この場所は『イージーロックフローリング』を朝鮮貼りにしてみました。

定番のオークの床もいいなと思いつつ、少し見慣れた感じもあって。「手間はかかってもいいから、何か違う表情にしたいな」と思っていた時、韓国のリノベ本で見た朝鮮貼りがすごく格好よくて、真似してみようとトライ。

意気揚々と貼り始めたものの、フローリングの短辺にある「実(サネ)」を一枚ずつカットしなきゃいけなくて、これがめちゃくちゃ大変でした。

縦の板と横の板の角度が少しでもズレるだけで大惨事。最初は小さなズレでも、貼り進めるうちにどんどん大きなズレになっていくんです。結局、一度貼ったものを剥がしてやり直したことも。

一人心が折れた夜もありましたが、苦労した分、この床への愛着はひとしおです。

この建物、壁がボロボロの土壁だったりするので、エアコンを取り付けられる場所がかなり限られています。それ故に、季節によって「快適な居場所」も家の中で移動します。夏の間は日当たりの悪いこの居間スペースが、一番涼しい居場所になります。

この部屋は、大通りと反対側に面していて、とっても静か。ちゃんとしたプロジェクターを設置し、映画鑑賞するのにも使っています。

プロジェクターのすぐ側にはこんなスペースもつくりました。これから少しずつ、自分の好きなものを持ち込んでいく予定なのですが、最初に集められたのが「かいじゅうたちのいるところ」のフィギュアたち。『フロストLED電球』を点けるとシルエットが浮かび上がって結構いい雰囲気なんです。

天井の照明には『ガラスボール照明』を使っています。ただ、ペンダントライトとは思えないほどの短さで吊るしています。

というのも、たまにテーブルを動かして、庭でバーベキューをすることがあるんです。そのときに照明が低い位置にあると、どうしても頭に当たって邪魔になってしまう。この長さにまで短くオーダーしちゃいました。

居間の手前にはキッチンがあるのですが……。写真をご覧の通り、ガスコンロすら設置前。なんなら、箱からも出していない状態でストップしています。

というのも「本当は、キッチンを入れ替えたいかも」と思っています。もともと古いキッチンで高さが低かったのですが、その上にフローリングを増し貼りしたことで、天板の高さが80cm以下になってしまったんです。実際に立ってみると、とにかく腰が痛い……!

「やっぱり、キッチンは使い勝手が重要」と文字通り痛感。そんなわけで、ここは一度立ち止まって、理想のキッチン像を練り直しているところです。

コンロが設置される予定の壁には『T番タイル』を貼りました。「青い目地を使ってみよう」と思って、だったらタイルはプレーンな「T番タイル」がいいなと選びました。

青い目地材もしっかり購入して準備万端だったのですが……いざ貼る直前になって悩み、結局グレーにしてしまいました。なんででしょうね、あの時の自分。

今でも壁を見るたびに「やっぱり青にすればよかったかな〜」なんて、ちょっとだけ後悔しています。

キッチンの隣には洗面・手洗いスペースをつくりました。この洗面、水栓が随分トリッキーなつき方をしていますが、実はここ、元々は洗濯機置き場だった場所なんです。

この建物、住居スペースには元々洗面台がなくて。最初は「キッチンで兼用しちゃえばいいかな」とも思ったのですが、やっぱり独立した洗面台が欲しかった。

洗濯機は、外に置き場があったのでそっちを使えばいいやと。

作業場と近い手洗場なので、多少ハードな使い方をしても安心な『スクールシンク』が重宝しています。シンク下に収納をつくらなかったので『クロップドミラーキャビ』の収納力にはかなり助けられています。

背面の冷蔵庫置き場横は、収納兼デスクスペースになっています。

ちょっと恥ずかしいんですけど、将来的には、奥さんと料理しながら、一緒に飲める「キッチンドランカースペース」をイメージしてつくりました。

ブルーの棚受けは、傷がついてB級品として売られていたものを自分でスプレー塗装しました。アクセントにもなるし、傷も隠せますしね。

2階は友達家族が来た時に泊まってもらう、ゲストルームとして使っています。

元々は一面畳敷きだったこの部屋。パーケットフローリングを貼りたくて色々探していたところ『チークウッドフローリング』を見て「これだ!」と即決しました。この色味も柄も、古い建具や和室の雰囲気にも絶対似合うなと思って。

イメージしていたのは広縁。旅館の窓際にある、テーブルとソファが置かれた小さなスペースです。天井には『アルミニウムライト』を一灯だけ。

ただ、ここまでの道のりも一苦労。畳を剥がしてみたら、床の不陸がすごくて苦戦しました。

本当は、隣の部屋との段差を無くしたかったけど、そこは「どうにもならない」と、割り切ってラワン材で見切りをつけました。

板張りの廊下の突き当たりには、トイレで余った『クラシックリブパネル』をアクセントに貼ってみました。

その上には『ソケットランプ METAL』の「鉄」。これは引っ越しをするスタッフから譲り受けて使っているものです。

こうして振り返ってみると、しっかり計画を立てているところもあれば、思わぬところでつまづいたり、その場のノリやアドリブで「これいいかも」と付け足していったところも沢山。

もちろん、実際に手を動かして、作業するのも大好きですが、自分にとって一番楽しいのは、その部屋で過ごしながら「ここにこんなのあったらいいな」と妄想したり、「この余った材料、何かに使えないかな?」と考えてる時間かもしれません。

「ダメならもう一回やり直せばいいし」そんな軽い気持ちで、いつでも家をいじれるのって、やっぱりいいなと改めて実感しています。

実はこの建物、もともとは3世代で住まれていたそうで、紹介しきれなかった部屋がまだまだあるんです(笑)。というわけで、そちらの様子はまた後日、じっくりお届けできればと思います。

  • 写真の「スクールシンク 台付け水栓用 片デッキタイプ」は仕様変更前のもので、現在販売しているものとは仕様が異なります。
テキスト:仙波、岩崎

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