toolboxと大阪R不動産とのコラボレーション企画で、ありそうでない、リノベーション済み物件ができました。

最近はさまざまなテイストのリノベーション空間を目にするようになってきましたが、こんなに男心をくすぐられる物件というのは、なかなか目にしません。

装飾性のない工業的な素材たちを使って、インダストリアルに仕上げられた内装事例を紹介します。

大阪R不動産を運営するのは、関西を代表するリノベーション会社、アートアンドクラフト。今回の物件はtoolboxが企画段階のアイデア出しから協力し、アートアンドクラフトが設計・施工したもの。

使われている建材は、ホームセンターで手に入るものか、toolboxのモノばかり。

手軽に調達できる材料しか使っていないのに、上質な雰囲気が漂う空間に仕上がっているのは、リノベーション業界の先駆者として数々の物件を手掛けてきたアートアンドクラフトの成せる技です。

ポイントは、装飾性のない工業的な素材をそのままに、それらが持つ表情を生かしながら使い、素材同士の組み合わせ方を吟味していること。

では、どんな素材をどんな組み合わせ方で使っているのか、それぞれの部屋を見ていきましょう。

空間テーマをキッチンに集約して見せ場にする

まずはキッチン。始めに目に飛び込んでくるのは、壁一面に貼られた「チャイナブリック 上海ブルー三丁掛」。

そこにコンクリートブロックを積み上げた台の上に、「オーダーキッチン天板」を載せてつくられたとてもシンプルなキッチン。

レンジフードのダクトは剥き出しで、ケーブル用のラックで作ったキッチンラックが天井から吊り下げられています。

居室部分はラワン合板をメインの素材に

こちらは寝室。ラワン合板の壁の向こうはウォークスルーのクローゼットでリビングと繋がります。

クローゼットの引き戸は有孔ボードを使い、通気性を考慮。見た目のアクセントにもなっています。

床は、「継ぎ無垢フローリング アカシア/クリア」と「土間タイル ライトグレー(内床用)」、そしてラワン合板の3種類を使用。

部屋ごとに床の素材を変えて空間にメリハリをつくりつつ、色のトーンを合わせているのがポイントです。

ワンポイントのある玄関づくり

こちらは、部屋の外から見た玄関。

ガラスブロックとコンクリートブロックで作られた壁が出迎えます。

暗くなりがちなマンションの玄関も、こんなふうに明り採り用の室内窓を取り入れると、明るい場にできますね。

玄関の床も「土間タイル」。ここからリビング、寝室まで土間床が続いていきます。

照明やパーツの素材にも統一感を

洗面には「ミニマルシンク 壁付けW600×D500」を使用。

金物類を「工業系レセップ」や「亜鉛メッキのマルチバー」、「ミニマルペーパホルダー シングル」などくすんだトーンのシルバー色で統一してコンクリート壁に合わせることで、ラボ的な雰囲気に仕上げています。

床は「土間タイル 内床用 ホワイト」。

そして、こちらの「トグルスイッチ」。露出させた鋼管と相まって、インダストリアルなイメージを空間にもたらしています。

こちらの部屋、販売開始です!

販売終了しています。

今回ご紹介したお部屋は大阪R不動産にて販売中です。
ご興味のある方は、下記からお問い合わせください。

物件情報

専有面積:61.03㎡
所在地:大阪市西区立売掘6丁目

株式会社アートアンドクラフト

建築設計/施工/不動産仲介/建物再生コンサルティングのプロ集団です。
大阪・神戸・沖縄を拠点に、マンション1室からビル1棟まで既存建物の再生を得意としています。

大阪R不動産も運営しているtoolboxのグループ会社です。

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