実験的リノベーション『studyroom#1』ついに完成!

みなさん、家づくり妄想してますかー?

toolboxの新たな試み「studyroom」プロジェクトの第一号物件『studyroom #1』。

このたび、ついに完成しました!

普段はお施主さんのご要望に応じて内装を仕立てているツールボックス工事班が、新しい作り方や素材の検討をするための実験場がこの「studyroom」。第一号物件の『studyroom #1』では「ReMAKE」をテーマにかかげ、できる限り既存を活かし、あれこれと試行錯誤しながら工作的に空間を作ることにチャレンジしました。

ツギハギ状態の既存フローリングに新しく溝を切り、塗料でぬりつぶしてタイル状の仕上げにリメイク。3面採光という部屋の良さを活かした、ゆったりと開放的なLDKです。

窓からの光を取り込むために間仕切りを開口したところ、既存の軸組が丁寧に作られていたため残しました。けやき材の板を置きディスプレイウォールにリメイクしています。

壁付けに設置されていたシステムキッチンを2つに切断。切り離した部分は左官でスムーズにつなげて、L字型のキッチンにリメイクしています。

和室の収納扉としての障子も、もともと掃き出し窓の手前で使われていたもの。天井の中央を切り欠いて駆体を露出させ、折り上げ天井に加工しています。

左の壁は既存クロスをはがしたら出てきたパテ補修の跡。「味があっていいよね」と残すことに決めました。前述の和室で外した天井板は、土間の天井として再利用しています。

洗面台を設置するのに必要な幅だけ既存のコンクリートブロックを壊して、断面を塗装しただけのシンプルな加工。あらわした駆体が、そのまま内装の仕上げになっています。

普段より荒い部分や不完全に思える部分はあるものの、実際に空間を体感していただくことで「こういう形もアリかも」だったり「わたしはもう少しキレイめが好きだなぁ」だったり。自分の好みや、家のあり方が見えてくるかもしれません。

またtoolbox商品も使っているので、実際にお部屋で使われている様子もご覧いただけますよ。 

常識にとらわれない自由な家づくりの一例として、ぜひみなさんにお楽しみいただけたらと思っています!

最後に、見学会詳細のご案内です。

物件場所は、東京・雑司が谷にある築60年のとあるマンションの角部屋。バルコニーに洗濯機置場のあった、56㎡・2LDKの間取りをリノベーションしました。晴れた日には窓からスカイツリーも眺められるほど見晴らしが良く、3面に窓があり開放的なお部屋です。

都心へのアクセスもさることながら、昔ながらの商店街も残っていたりと風情があり、落ち着いた雰囲気のあるエリアです。ぜひ街の雰囲気も合わせて味わっていただけたら。

当日は形式ばったことは一切しませんので、プロジェクトの内容に関するご質問などお気軽にどうぞ。実際こちらの部屋、販売予定もありますので気になる方は当日お声がけください。

物件住所

東京都豊島区雑司が谷エリア
※お申込みいただいた方へ後日詳細をお伝えします。

日時

5月11日(土) 10:00〜17:00(6枠)
※全6枠×各3組

使用しているtoolbox商品

応募方法

「興味がある!行ってみたい!」という方、詳細・お申し込みはこちらの予約フォームからお願いします。

※先着順での受付とさせていただきます。キャンセル待ちは、空席が出た際にシステムよりご登録のアドレスにお知らせメールが送信される仕組みとなっております。

※弊社から個別にキャンセル連絡はしておりませんので予めご了承ください。

ご見学時の注意事項

※メゾネットタイプで専有部内の階段を上がってメインフロアに行くつくりになっていますので、小さいお子様のいる方、足腰の悪いお客様はご注意ください。

自分好みの空間を、ツールボックス工事班と一緒に実現するフルオーダーリフォームのご相談も受けつけております。
部分リフォームを検討している方もお問い合わせください。

 

『studyroom#1』のルームツアー
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写真撮影全て:中村 晃

テキスト:徳山