背の低い間仕切り壁を挟んで、ソファベッドが2台。

互いの存在感をほどよく感じていたいのだけど、自分の空間・時間も大事にしたい。そんな距離感をこれらが象徴しているように思います。

間取りはこんなふうになっています。

ひと続きの空間になっていますが出入り口は2つ、二人それぞれでスペースを半分ずつ使える、シンメトリーな間取りです。

2台並んだ洗面ボウルが出迎える玄関。

居室への出入り口は2つあり、それぞれのスペースにつながっています。

玄関から続く、それぞれのスペース。

用途を定義しないこちらのスペースも、壁を設けず、ひと続きでありながら、出入口を自分だけのものにすることで、プライベートな空間になっています。自分だけの落ち着いた時間を過ごすことができますね。

それぞれのスペースから出入りできるキッチン。

2方向に出入り口があるので、クローズドでも明るい空間になっています。こちらは二人で立つこともできそうな広さです。

余計な機能や装飾がなく、主張しすぎないシンプルなパーツたちを選びました。

使い込むほどに手に馴染む、『木のつまみ』。機能を削ぎ落とすことで生まれる美しさを持っています。ほどよい艶を持った『ニッケルサテン水栓』の品の良い光沢は、職人の手仕事によって生まれます。

必要なもの・好きなものが何なのかをじっくり考えて家づくりをされていた様子が目に浮かぶようです。

一人の気楽さはあるけど、いつも一人では絶対つまらない。

そのときの気分で距離感を選べる住まい、家で過ごす時間が増えてきた今だからこそ、参考にしたいですね。

(仙)

アートアンドクラフト

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建築設計/施工/不動産仲介/建物再生コンサルティングのプロ集団です。
大阪・神戸・沖縄を拠点に、マンション1室からビル1棟まで既存建物の再生を得意としています。

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