「ASSY」はあらかじめ内装の仕上げが決まっていて、間取りを自由に設計できるというtoolboxオリジナルの定額制パッケージリノベーションサービスです。

今回ご紹介するのは、ちょっと特殊なケース。“内装の仕上げだけでなく、間取りまで決まっている”ASSY大阪モデルルームをそのままの形で購入された30代男性のお宅。ASSY大阪モデルルームができた経緯などは以前こちらの記事でも紹介させていただいていますのでぜひご覧ください。

ゼロから自分好みの空間を作りたい!という方も多い中、どうして完成された空間に決めたのか、その理由を家主さんに伺ってきました。

自分の「好き」が明確になったシェアハウス生活

社会人初めの頃は転勤が多く、約3年間東京や名古屋などの都市を転々とされていた家主さんが、その後生まれ故郷の大阪に腰を据え、選んだ住まいはシェアハウス。

シェアハウスといっても、そこは歴史的なビルをリノベーションして作られたまるでホテルのように内装が仕上がっている共同住宅でした。

当時の思い出について語る家主さん(左)。

シェアハウスを選んだ理由は「すでに空間が完成されていて、これ以上の要素がいらないと思えた」から。共有部のキッチンや入居者の方が集うラウンジには家具や小物がスタイリングされ、今すぐにでも住める環境が整っていました。

職場からは遠かったにもかかわらず、シンプルに「この空間が好き」という理由で入居を決意。この空間が気に入って入居される方たちも、自分と同じ感性を持った人だと感じたのも決め手の一つでした。

シェアハウスのメンバーが開催したワークショップにて製作したステンドグラスの「サボテン」。

いつか自分の好きな店がある町に住みたいなと思っていたときに、フォローしていたtoolboxのインスタライブの配信を見てASSY大阪モデルルームを発見。まさにその住みたいと思っていたエリアでした。

実際に内見をし「これでいい」と感じた家主さんはモデルルームをそのまま住み継ぐことを決意。

あらかじめ整えられた自分好みの家に住むのは居心地がいいとシェアハウス時代に感じたことがきっかけで、今回も同じようにASSYを選びました。

住み始めた時から探している自分らしい「最後の1枚」

実は家主さん、モデルルームでスタイリングされていた家具や小物を気に入ってそのまま引き継いで住むことにしました。

自分で用意した家具はベッドやソファ、冷蔵庫くらいなんだとか。必要なものは引っ越してきてから1ヶ月以内に揃えよう!と意気込んだものの、住み始めて1年経った今でも探し続けているものがあるそうです。

ここの壁に飾る絵をずっと探している。

それは、壁面を彩る「絵」。

躯体現しになった壁面は“ラワン・白塗装・躯体現し”というASSYのキーマテリアルの中の1つでもあります。

家主さんは、この空間の最後のピースとしてこの家のアイコンになりうる1枚の絵を飾りたいそう。

今はモデルルームの時から飾られていたポスターを引き継いでいます。

すでに整えられている状態だからこそ、細かいところにこだわりを持つことができるんですね。

モデルルームをそのまま引き継いだけれど、一番目立つ場所にはこだわりの絵を飾りたいという家主さんの個性が垣間見えました。

リビング側にはポスターのテイストと合わせてラフに飾った雑誌の切り抜きたち。

「絵は巡り合わせじゃないですか。だからこそ、これだ!という出逢いを待ってしまうんですよね……」と最後のピースに想いを馳せていました。

家主さんのこだわりが伺える小物たち。

そんな想いを伺っている最中、お茶菓子用に出してくれたのは一目惚れで出会ったという絵皿。通天閣や太陽の塔など、大阪の名所がポップに描かれていて「これは買うしかない」と迷いなく購入を決意されたそう。どこに出逢いが待っているかわからないからこそ、「これだ!」を待ってしまう気持ち、私もわかります。

DIYで設置したというtoolboxの『木製キッチンカウンター』は、元々モデルルームで使われていた『木製システムキッチン』と同じラワン色を購入。同じ素材・仕上げの選択肢があるtoolboxのラインナップだからこそ、統一感を出すことができました。

DIYで設置。ちょっと引き出しが引っ込んでいるのもご愛嬌。

ちなみに、木製キッチンカウンターを購入した際に梱包材としてついてきた木材を植木の下に敷いてみたり。

植木の下にちょっと木の板を敷くだけで植木の居場所ができました。

今あるものを有効活用しつつ、必要であれば厳選して選ぶ。

できるだけ要素を削ぎ落としミニマルに暮らしたい想いがある家主さんは、ASSYの仕様がすでに削ぎ落とされていたところにも魅力を感じたと言います。

回遊性のある間取りは、自分では思いつかなかった

間取りが自由に決められるのもASSYの特徴の1つですが、今回は再販物件ということもあり既に間取りが決まっていました。

リビングからベットルームを覗く家主さん。

再販物件と聞くと、自分で編集できる部分がないのかな?と思う方もいるかもしれません。

しかし、自分では思いつかない間取りだからこそ新鮮さがありました。

例えば、寝室で朝を迎えるシーン。

起き掛けにふとdressingroomを眺め「良い画だな」といつも惚れ惚れしてしまうんだそう。

dressingroomはこんな感じ。

左の白い壁の窪みにdressingroomがあります。

dressingroomのミラーに映る寝室の風景。

他にも洗面やキッチンがひと続きなところ、ぐるりと回遊性のある間取りで空間に無駄がないところもお気に入り。

玄関、洗面、キッチン、リビングとひとつなぎな空間。

ラワン・白塗装・躯体の絶妙なコンビネーション。

今回は特別に間取りが決まっていましたが、通常のASSYパッケージリノベーションでは間取りが自由に選べるのも特徴の一つ。もちろん提案してもらいながら決めていくこともできます。

完成されているからこそ見えてくる「自分らしさ」

シェアハウスを選択した理由も“好きな空間だから”と自分の好き嫌いが明確だった家主さん。

今回も自分の好きな空間だと感じたから、ASSYを購入する決断ができました。

「好き」と思えた空間だからこそ自分の生活をフィットさせることができたし、お気に入りの雑貨や絵を探したり快適に過ごしています。

寝室の一角。手前の木の椅子は以前小道具屋で見つけて一目惚れしたもの。

さまざまな家づくりの選択肢がある中で、家主さんが選んだのは完成された空間をそのまま住み継ぐことでした。今回お話を聞いていく中で感じたことは、ASSYの“仕様が決まっている”は自分の「好き」を追求できる手立てだということ。

世の中にはたくさんの魅力的な素材が溢れていて、その中から好みの組み合わせを決めていくことは難しいですよね。その点ASSYはシンプルな素材で構成され、納まりや細かい仕様まで決められているからこそ、そこに住む自分の暮らしが想像しやすいのかもしれません。

ゼロから考えて行くのではなく、1から始めていくという考えも家づくりのアプローチの仕方としてありなのではないでしょうか。

 

ASSYでリノベーションした他の家についてもコラムで紹介しています。是非のぞいてみてください。

ASSYの仕様や詳細をご覧になりたい方はASSYの特設ページや、カタログをご覧ください。カタログは無料で請求が可能です。

フルリノベーションではなく、部分的にASSYを取り入れたいというご相談も受けつけております。部分リフォームを検討している方もお問い合わせください。

株式会社アートアンドクラフト

建築設計/施工/不動産仲介/建物再生コンサルティングのプロ集団です。
大阪・神戸・沖縄を拠点に、マンション1室からビル1棟まで既存建物の再生を得意としています。

大阪R不動産も運営しているtoolboxのグループ会社です。

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