toolboxが提供する定額制のパッケージリノベーション「ASSY(アシー)」。

選び抜いた素材とtoolboxのパーツを使い、「組み合わせ済みの空間」を提供するサービスです。

仕上がりがイメージしやすく、住戸面積で金額が決まる定額制のため、リノベーション予算のコントロールがスムーズなのが特徴。

​​内装建材を販売し、材料の選択肢を増やすことで、家づくりの楽しさと自由さを伝えようとしてきた私たちが、どうして「組み合わせ済みの空間」を提供しているのか?

ASSYで本当に提供したいと考えているものは「あらかじめ決まっているという自由」なんです。

「あらかじめ決まっているという自由」とは?

ん?なんだか逆説的。と思うかもしれません。いや正直私たちも「伝えるの難しい……。」と思っているのですが、とても大事なメッセージだとも思っているのです。少しばかり説明するお時間をいただければ。

家づくりは、決めなくてはいけないことがたくさんあります。家族とひとつひとつ決めていくのも楽しみではありますが、時間や予算の制約があるなかで、正しい選択はどれだろう?と悩んでいるあいだに、自由であることが負担になってしまうこともあると思います。

こだわりをもつ箇所も人によって異なり、「内装材は気持ちのいいものなら良くて、間取りをじっくり考えたい」「大まかな好みの方向性はあるけど、具体的に材料まで決められない」など。

そんなときに「組み合わせ済みの空間」が選択肢として用意されていたら。家づくりにプレッシャーを感じている人の肩の力を少しだけぬいてあげることができるのでは? そんな思いからASSYは始まりました。

実際にASSYをはじめて5年、このメッセージに共感してくださる方が、それぞれ自由に家づくりをしてくださいました。

はじめてのリノベーションでしたが、イメージに近いかたちで家をつくることができました。

テンポのある進め方や、3回と決められた打ち合わせのおかげで、変に悩まず完成までがスムーズでした。

こちらはASSYで家づくりをした方のリアルな声になります。

また、はじめてみてわかったのは、ASSYは家づくり経験者の、2回目の家づくりに選ばれることも多かったということ。

1度目の家づくりでいろいろ経験されたうえで、「ASSYの家づくりが自分にちょうどいい。」そんな風に感じて選んでいただけたのかなと思いました。

内装仕上げのモデルをよりシンプルに

今回のリニューアルは「あらかじめ決まっているという自由」。この思いをさらにわかりやすく、ASSYを選ぶ人をより“自由”にできるようにしました。

変更したのは内装を形作るモデルの在り方です。

今までは、部屋ごとに「2つ」の内装仕上げプランを用意し、選んでもらっていたものを「1つ」に統一。ASSYとして最適だと思う組み合わせをシンプルにまとめました。

そして、今回のリニューアルでは、ASSYのエッセンスをバランスよく取り入れた標準モデルに加えて、要素を最大限詰め込んだオールインモデルのASSY FULL CUSTOM(フルカスタム)をご用意しました。

バランスの異なる二つのパッケージモデルから選ぶことはもちろん、フルカスタムモデルに気に入った要素があれば、標準モデルに部分的に取り入れることもできるようにしました。

モデルで異なるスペックの詳細は特設ページをご覧ください。

ASSY特設ページ

大阪・兵庫でのサービス提供を開始

そして、もうひとつ大事なお知らせがあります。それは、ついに「大阪・兵庫でのサービス提供がスタート」することです。

ASSYはパッケージサービス全体の企画をtoolboxが担当し、物件やお客様ごとのご要望に合わせた設計・施工を提携パートナーが行うサービスです。

今までは東京・神奈川・埼玉・千葉のエリアで「住環境ジャパン」が設計・施工を担当してくださっていましたが、全国の他の地域からも「ASSYで家づくりしたいです」という声をいただいておりまして、ずっと歯痒い思いをしておりました……。

このたび、念願のエリア拡大。大阪R不動産を運営するグループ会社でもあり、関西を代表するリノベーション会社「アートアンドクラフト」と一緒に、大阪・兵庫でのサービス提供を開始することになりました。

大阪で1つ目のASSYモデルができたということもあり、お邪魔させてもらいつつ、アートアンドクラフトでASSYの営業を担当してくださる西川さんと、設計を担当する西面(さいめん)さんにお話を伺ってきました。

アートアンドクラフトのお二人。左が西面さん。右が西川さん。

アートアンドクラフトはどんな会社?

アートアンドクラフトは創業者の中谷ノボルさんが1994年に設立した、リノベーション業界の先駆け的存在。大阪・神戸・沖縄を拠点に、マンション1室からビル1棟まで既存建物の再生を得意としています。大阪R不動産も運営しており、toolboxのグループ会社でもあります。

「自由設計」の他に、プラン集から間取りを選び、建材パーツ類を厳選アイテムからセレクトする「TOLA」というパッケージリノベーションも提供しています。

ASSYを始めた理由

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「TOLA」というパッケージリノベーションを既に自社でお持ちなのに、大阪で「ASSY」を始めてくださるのはどうしてなのでしょうか?

西川さん

「自由設計」と「TOLA」、「ASSY」はその真ん中くらいの立ち位置になるかなと思ったんです。

自由設計みたいにひとつひとつ選ぶのは「難しい」という人はいて、「もっと手軽につくりたい」という人が今までTOLAを選んでくれていました。

でもTOLAの間取りはセレクト型なので、「間取りは自分で選びたい」そう考える人もいるだろうなと。

間取りは自由だけど内装は決まっている。ASSYのコンセプトの「あらかじめ決まっているという自由」。これを求めている人はいるだろうなと思いました。

3つのキーマテリアルと細かい仕上げについて

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ASSYがセレクトしてる内装材についてどう思いましたか?

西面さん

TOLAではポップというか、部分的に色を取り入れた内装材をセレクトしているんですが、ASSYは「躯体」に「ラワン」に「白」で統一されていて、真逆な雰囲気だなと思いました。全体的にシュッとしているイメージです。

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「躯体」「ラワン」「白」がASSYのキーマテリアルなんですよね。この3つのマテリアルはリノベーションらしい仕上げというのを意識して選んでいて、ポテンシャルのある建物が活きるように躯体がベースになっているんですけど、でも躯体ばかりだと廃墟みたいになってしまう。そこにラワンや白いものをバランスよく入れていくことで「リノベーションされた空間」ができあがるんじゃないかなと考えました。3つのマテリアルの分量を変えるとまた雰囲気が変わるので、物件ごとに調整していくのもASSYの楽しみのひとつかなと思っています。

西川さん

躯体の代わりにラワンや白の分量を増やせば、雰囲気変わりますもんね。

西面さん

今回の物件でも、天井や壁を解体してめくってみて、出てきたものを見ながらtoolboxさんと一緒に仕上げを調整していきましたね。「この躯体どう思いますか?」「全然問題ないと思います!」みたいに。やりとりは楽しかったです(笑)。

この躯体は残すかどうか?そんなやりとりもASSYの楽しみの1つ。

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他にASSYの仕上げで気になるところってありましたか?

西面さん

幅木がなかったり、建具の枠がないのは特徴的だなと。でも、ある程度技量のある職人さんじゃないと綺麗に納められないだろうなとは思いました。今回も大工さんに結構頑張っていただきました(笑)。

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そうだったんですね。特にどんなところですか?

西面さん

フローリングですね。ミックス張りで幅木を付けていないので割付が難しくて、端にくる材の見栄えを意識して実寸を測りながら図は書いたのですが、現場ではどうしてもずれてきてしまうものなので、大工さんに調整していただきました。張り上がったときは「張れたー!」って達成感ありましたね。

お客さんをこの間ご案内したときに床を見て「あれ?」って、こちらが説明する前に気づいてくれて、嬉しかったです。「気づきました?」って盛り上がりました(笑)。

幅の違うフローリング3種をミックスして張ることでランダム感を生み出しています。

幅木とは、床に接する壁の下部に取り付けられる部材のこと。ASSYは幅木がない仕様。大工さんの丁寧な仕事が光ります。

こだわりのディテールによって醸し出される雰囲気

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ASSYで、気に入ってるところってありますか?

西面さん

やっぱり幅木がないとか建具の枠がないっていう納め方ですね。シュッとした見た目が好きな人にはハマると思いますし、ASSYにしか出せない雰囲気だと思ったので。

このASSYの空間って、内装材のセレクトはもちろんなのですが、ひとつひとつの丁寧な納まりによってできあがっているとも思うんです。

普通は、幅木とか端部の細かい仕上げ方とか聞かれてもわからないじゃないですか。でもパッケージとして決められているので、どんな人でも自然とこの空間を手に入れることができる。それはいいことですよね。

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空間をデザインしていくときに考えていたこととして、派手なデザイン操作をして空間をつくっていくというよりも、なんてことない材なんだけど、使い方と見せ方で変化をつくっていく。そんな提案をしたかったという思いがありました。

西川さん

ASSYみたいな空間をつくりたいと思ったら、仕上げ材はわかっているのでやろうと思ったら誰にでもできる気がしてしまう。でも、実際はできないですよね。ちゃんとした設計監理と現場管理をして、細かい仕上げ方があってこそできあがる空間だと思います。

あと、ASSYはバランスもいいですよね。削ぎ落としたディテールとか建築家の人も好きだと思いますが、ASSYは整い過ぎてもいなくて、力がいい感じにちゃんと抜けている。整いすぎると息苦しさを感じてしまいますが、ASSYにそういうものは感じません。

この雰囲気に整えたのは、すごいなと思いました。

広がりだしたASSY

リニューアルし、新しいパートナーを迎えたASSY。

エリアの拡大による「広がり」を感じるのはもちろんなのですが、今回アートアンドクラフトがつくったASSYモデルにお邪魔して、同じ素材を使って同じ考え方で作られているのに、パートナーさんごとに“色”も出るものだなと感じました。

間取りが回遊できる形だったり、洗面室がオープンだったり、ラワンやタイルの分量など。うまく言語化できていないのですが、どこかアートアンドクラフトらしさが現れているように感じました。

「ASSY」という同じサービスではあるのですが、実際に作られるパートナーさんの得意なやり方を柔軟に受け入れながらエリアを広げていくことで、地域ごとにどことなく違ったASSYができる。それは面白いことのような気がします。

施工パートナーは現在も募集中です。ご興味ある方はお問い合わせください。

パッケージリノベーションASSY

株式会社アートアンドクラフト

建築設計/施工/不動産仲介/建物再生コンサルティングのプロ集団です。
大阪・神戸・沖縄を拠点に、マンション1室からビル1棟まで既存建物の再生を得意としています。

大阪R不動産も運営しているtoolboxのグループ会社です。