お施主様がこの中古マンションを見つけたのは、toolboxの兄弟サイト「東京R不動産」。

約52㎡のコンパクトなお部屋を、こちらもtoolboxと長いお付き合いのあるルーヴィスさんに依頼して、リノベーションしました。

toolboxのことは以前から知っていたというお施主様。ショールームにも足を運んでくださり、いくつものアイテムをご採用くださいました。

タイ、ラオス、ベトナム、モロッコ、バリなど、様々な国へ旅しているお施主様がリクエストしたお部屋のイメージは「アジアの民家風」。

コンクリート躯体に塗装した天井のざっくり感と、長く使い込まれたような色の床。

床は『ラスオークフローリング』の無塗装品をオイル塗装したもので、180mmの幅広のセレクトも、「アジアの民家風」のおおらかな空気感づくりに一役買っています。

夜には空間を仄暗く照らし出すのでしょう、小ぶりなペンダントライトもアジアな雰囲気。

旅好きのお施主様の一番のお気に入りは、洗面室の壁に貼った『水彩タイル』のセラドン。セラドンは、透明感のある青緑の磁器の色のことで、青磁とも呼ばれます。

お施主様はタイの北部で作られている伝統工芸品“セラドン焼き”が好きだったこともあり、このタイルの採用を決めたと言います。

旅先へ思いを馳せられる洗面室って、素敵ですね。

毎日の身支度の気分も上がりそうです。

洗面台の横には『ハンガーバー』、収納扉には『把手の金物』の真鍮がキラリ。

トイレのドアにも『ヘキサレバーハンドル』。メカニカルな雰囲気がシンプルなドアのアクセントになっています。

ちなみに横の収納は、toolboxの内装・収納リフォーム商品『造り付け本棚』がアイデア・ソースになったそう。

玄関の土間部分に貼られたタイルもエスニックな雰囲気。

カラフルな色をコラージュして使われることの多い流行りのランタン型タイルですが、サンドカラーが大人っぽくて新鮮です。

お施主さまが気に入って既存のまま使うことにしたキッチンは、ガスコンロ台を作り直し、レンジフードを『フラットレンジフード』に交換。

チェッカーガラス入りの『木製ガラス引き戸』のレトロ感が、昔ながらのキッチンと空間とを取り持っています。

『木製ガラス引き戸』の奥は寝室。

木製室内窓』でリビング越しに光と風を取り入れています。室内窓というアイデアは、外に面した個室がつくりにくいマンションリノベの強い味方。

リビング側から見ると、『木製室内窓』がシンプルな白い壁面に飾られた額のよう。

視線が奥の寝室に抜けるので、空間に奥行きも感じられます。

リビングの一角には収納とデスクを造作。

何かと物入りになりがちなリビング。こうしてあらかじめ家具を造作しておくと、インテリアの統一が図りやすそうです。

旅先で収集してきた小物やカゴなど、アジアン雑貨をたくさんお持ちだというお施主様。

今回ご紹介したお部屋の写真は竣工時のものですが、それらが飾られた状態のお部屋も見てみたいものです。

(サトウ)

ルーヴィス

ルーヴィス

古い建物を活用し、既存のいい部分は活かしながら「懐かしい新しさ」に変化させるリノベーションを行っています。
toolboxでも初期からお世話になっている施工パートナーです。

※お住まいになりながらの改修工事はお受けできません。

紹介している商品

FL-FL020-03-G173
¥7,000/㎡
PS-HD006-06-G141
¥1,800
KB-AC008-14-G141
¥4,200
  • 写真の「フラットレンジフード 壁付け型 W600 ホワイト」は仕様変更前のもので、現在販売しているものとは仕様が異なります。(仕様変更前:全艶塗装 → 仕様変更後:2分艶塗装)
  • 「ヘキサレバーハンドル」は販売を終了しました。

関連する事例記事

3回目の家づくりは戸建てリノベ!日当たり不足を克服する、イエローの吹き抜け階段がある家
3回目の家づくりは戸建てリノベ!日当たり不足を克服する、イエローの吹き抜け階段がある家
マンションから3階建ての中古戸建てに住み替えをされてお施主様。LDKの開放感を得るために大きく変えたのは階段部分でした。家づくりの経験から得た「住みやすい家のあり方は、暮らしによって変化する」という気づきから、大胆につくり変える部分と、既存をそのまま残す部分を見極めた3度目のリノベーションです。
築古の魅力を残して間取りを一新。飾れる余白とレイアウトの自由度をそなえた賃貸ワンルーム
築古の魅力を残して間取りを一新。飾れる余白とレイアウトの自由度をそなえた賃貸ワンルーム
ツールボックス工事班|TBKが設計施工を担当した、東京R不動産と共同で企画した賃貸リフォーム事例。建物が持つ古さを活かしながら、入居者が自分の暮らしを反映しやすいような、余白を持たせた住まいです。
ミニマルでシンプル。日常の動線に、好きな素材やフォルムを取り入れたちょうど良い暮らし心地
ミニマルでシンプル。日常の動線に、好きな素材やフォルムを取り入れたちょうど良い暮らし心地
最初は「正直、こだわりはないんです」と話していたお施主さま。 でも、打ち合わせを重ねるうちに少しずつ自分のこだわりが見えてきて、ほどよく“好き”を取り入れた結果、自分にとっての“ちょうどいい”住まいが完成しました。
“植物の特等席”と、土間で隔てられた“離れ”。120㎡ならではの空間切り分け術
“植物の特等席”と、土間で隔てられた“離れ”。120㎡ならではの空間切り分け術
まるで植物園のようなサンルームを主役に据えたリノベーション事例。以前の住まいが子どもの成長で手狭になり、住み替えたのは約120㎡の中古マンションでした。大事な趣味も家族の成長も制限しないプランニングで、理想の暮らしを叶えた事例をご紹介します。