控えめな存在感であかりを引き立てる、円錐台状の磁器レセップ「モデストレセップ」がアレンジされた舞台は、東京都練馬区の木造戸建。
「既存の良い部分は活かしながら、懐かしい新しさに変化させる」ことが得意なルーヴィスらしく、今回も既存の間取りや仕上げは残しつつ、新しい要素を取り入れています。
アレンジ版「モデストレセップ」はLDKがある2階に設置されていました。
既存の梁を現しにした木のぬくもり溢れる空間に、満月のように佇んでいます。
光らせるとこんな感じ。
フードのように曲線を描いた鉄板に、「モデストレセップ」のホワイト Mサイズとφ95のボール球を合わせて。
鉄板は1mmと薄く、曲げ加工しブラックの焼き付け塗装をしたものだそうです。鉄板のシェードが新たな影を生み、空間に変化を与えてくれます。
ツヤがなくマットな仕上がりの「モデストレセップ」。目立つことなく、大ぶりな電球とシェードを受け止め、オブジェのような照明器具になっています。
控えめだからこそアレンジにも対応できるんだ!と新たな魅力に気付かされました。
他の空間もご紹介します。
艶やかなレンガ色のタイル壁とラワンがマッチするシックなキッチン。アクセントとなるよう、『フラットレンジフード』でブラックを取り入れました。
キッチン横のガラスドアから見えるのは……
優しいグリーンでまとめられた和室!和室にドアガラスというのがなんとも新鮮です。
壁の色は畳のい草色に。つくりのほとんどが既存のままなのにモダンな印象です。
今やグレーやベージュなどいろんな色の畳も手に入りますが、あえてい草の色で全体を統一する発想はなかった!既存の木の色とも馴染みがよく、リラックスできそうな一室です。
1階も既存を生かしつつ、一部壁を無くして開けたスペースに。
奥の壁には何やらタイルが貼られています。以前はキッチンだったそうで、キッチンがあった記憶をあえて残しているんだそう。
前に棚を置いたりデスクを置いたりしても良さそう。既存のタイルを残したことで、ここをどう工夫して楽しもうか妄想が膨らみます。
お風呂もタイルが魅力的。ツヤのある白タイル壁に、床はグリーンのタイルを合わせています。清潔感のある白目地は、全体を明るく見せてくれています。掃除にも気合いが入りそう。
既存の空間や商品に、プラスαのアレンジを加えて、新たな印象をつくり出した事例。今あるものを見つめ直して何かできないかを考えるきっかけをもらったように思います。
紹介している商品
株式会社ルーヴィス
古い建物を活用し、既存のいい部分は活かしながら「懐かしい新しさ」に変化させるリノベーションを行っています。
toolboxでも初期からお世話になっている施工パートナーです。
※お住まいになりながらの改修工事はお受けできません。