グループ会社の東京R不動産にて、賃貸向けに貸していたマンションの1室をお持ちのオーナー様より、設備も古くなってきたこのタイミングで改装して雰囲気を一新したいとのご相談をいただきました。

元々バルコニーからの借景が素晴らしい物件だったので、内装は極力シンプルに、解体箇所を少なくして表層替えをするだけで、空間の魅力を高める設計をしていきました。

こちらはリビングの一角に設けられたキッチン。
ひとつながりのリビングの中で、少し青みがかったグレー色のキッチンと背面の白いタイルが、上品な雰囲気を演出しています。

レンジフードは軽やかなフォルムが特徴の『フラットレンジフード ホワイト』を採用。
壁面と同色にすることで、一層存在感が無くなり、空間に広がりが生まれています。

こちらは工事前。なかなか年季の入ったキッチンでした。

こちらは、新しいシステムキッチンを設置した工事中の様子。
背面をふかし壁にし、ふかした分の壁の厚みを利用してニッチ収納も造り込みました。

キッチン面材の色味が完成写真と違うのは、キッチン扉にシート貼りしたため。
既成のシステムキッチンだと面材のツルピカ感が味気ないので、くすんだグリーンのシート貼りで北欧っぽい雰囲気に変えつつ把手金物も変更しました。

床は天然木のフローリングに変更。といいたいところですが、こちらは薄い天然木の突板が貼られた、シート状の塩ビフロアで仕上げています。

既存の床が遮音フローリングだったため、張り替えるとなると膨大なコストがかかるので、既存の上から手を加えて床のイメージを変える必要がありました。通常ならそのままフローリングを貼り増ししていく方法が多いのですが、遮音フローリングはそのまま貼ると、遮音規制や床鳴りの原因なる可能性もあり、シート貼りとしました。

最後に、このお部屋の何よりの特徴である、リビングからのこちらの借景!
朝、カーテンを開いた時に広がる景色も、夜に眺める夜景もきっと美しく、これだけで日々の生活が豊かになるのだろうと感じました。

この眺望があるからこそ、表層リフォーム+αのポイント作りをするだけで、とても魅力的なお部屋になりました。

現場からは、以上です。

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対応地域
東京23区および近郊

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ご予算や目的に応じ、既存や素材をうまく活かしたご提案が特徴です。

 

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※毎週水曜日の13時から15時まで、東京・目白ショールームに施工チームがいます。工事に関するご相談も承っておりますので、この時間もご活用ください。

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担当:渋谷 / テキスト:白鳥

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