撮影:増田好郎

大阪市内に建つこの家は、築39年の鉄骨造の3階建て。「バイクを趣味とするオトナの二人暮らし」をコンセプトに、ガレージハウスに生まれ変わりました。

ガレージ部分はバイクを停める以外にも、アトリエやちょっとしたお店を開くスペースとしても使えそうです。

撮影:増田好郎

ガレージ兼玄関は、大型バイクを駐車してもまだ余裕があるくらい広々としています。

不思議な色の土間は、色粉を混ぜて淡いオレンジ色にしたモルタル仕上げ。「室内にあるガレージなので無機質過ぎず、雰囲気も柔らかくなるように」という意図からの工夫だそう。

撮影:増田好郎

ガレージスペースの隣にはターコイズブルーのタイルが鮮やかな洗面スペースと、ガラスドアのバスルーム。

脱衣スペースにさりげなく配置されている『カプセルライト』の柔らかい光が、お風呂後のリラックス効果をさらに高めてくれそうです。

撮影:増田好郎

2階にあるキッチンは、色味が異なる板を貼ったカウンターやアイアン金物の吊り棚が、バーカウンターのような雰囲気を醸し出しています。

和の雰囲気を感じさせる天井や壁は、リノベーション前の内装をそのまま再利用しているそうです。

バーカウンターと和室。意外な組み合わせですが、こうして形になってみると「あれ、良いな」と納得してしまいますね。

撮影:増田好郎

キッチンに使われているのは『ニッケルサテン水栓』に、『フラットレンジフード』。

IHコンロ前の壁には、『塗装のキッチンパネル』が貼られています。チタンシルバーの色味とマットな光沢が、既存の左官壁としっくり馴染んでいます。

撮影:増田好郎

3階は、襖や畳を撤去して床に木目調の長尺シートを貼ることで洋室に。

この部屋も、2階同様に和室の要素を残しています。長押がそのまま活用されていたり、押入れがあった場所をクローゼットにするなど面白い工夫が見られます。

撮影:増田好郎

最上階は屋上となっており、椅子やラグを持ち込めばアウトドアリビングの出来上がり。

日の光を浴びながら読書したり、お酒を飲んだり、妄想が止まりません。

ガレージを兼ねた玄関や、アウトドアリビングとして楽しめる屋上など、戸建てのポテンシャルを最大限活かしているこちらの賃貸物件。

都心居住といえばマンションのイメージがありましたが、リノベーションされた中古戸建てに住む、というのも大いにアリだと感じさせてくれる事例でした。

大阪市内は単身者やカップル世帯が多いのにもかかわらず、そうした人々向けの「戸建て」の賃貸物件はまだまだ少ないそうです。

好きなことに没頭する時間を最大限に楽しめる、そんな賃貸物件がもっと増えたらいいですね。

アートアンドクラフト

アートアンドクラフト

建築設計/施工/不動産仲介/建物再生コンサルティングのプロ集団です。
大阪・神戸・沖縄を拠点に、マンション1室からビル1棟まで既存建物の再生を得意としています。

大阪R不動産も運営しているtoolboxのグループ会社です。

テキスト:金富

関連する事例記事

生活も家事も、1階で完結する暮らしに。料理好きの母のための親孝行リノベーション
生活も家事も、1階で完結する暮らしに。料理好きの母のための親孝行リノベーション
60代のお母さまがひとりで暮らす実家は、築30年の木造2階建て。洗濯もの干しと寝るためだけに急な階段を上り下りしていたのを、これから先も見据えて、暮らしの動線を刷新。1階で家事と生活が完結する住まいにリノベーションしました。
マンションの一室に本格茶室。「好きなことをして暮らしたい」を形にした、4人家族の趣味と生活が共存する家
マンションの一室に本格茶室。「好きなことをして暮らしたい」を形にした、4人家族の趣味と生活が共存する家
本格的な茶室に、壁一面の本棚、映画を楽しめるスクリーン、秘密基地のような子ども部屋に、寝そべりたくなる無垢の床。「実用性より、楽しいと思えるほうを選ぶ」を家づくりの指針にして、家族それぞれの“好き”を盛りだくさんに詰め込んだ、70㎡のマンションリノベーション事例をご紹介します。
線と色と動線を整えて、暮らしに余白をつくる。6.3mのロングキッチンがある、ノイズレスなマンションリノベ
線と色と動線を整えて、暮らしに余白をつくる。6.3mのロングキッチンがある、ノイズレスなマンションリノベ
子ども2人それぞれの個室に、夫婦の寝室、4人家族の暮らしを支えるのに十分な収納量。それらを73㎡におさめながら、いかに“ゆとり”を感じられる空間にするか。そんな課題に、コストや再現性にも目を向けながら取り組み、暮らしの現実と洗練された空間を両立させたリノベーション事例をご紹介します。
「民藝品×ポストモダン」を軽やかにミックス。愛すべき蒐集品と共に暮らすための住まい
「民藝品×ポストモダン」を軽やかにミックス。愛すべき蒐集品と共に暮らすための住まい
穏やかなシナ材と白で構成された端正な内装に、住まい手の個性が映えるマンションの一室。アートと連動する差し色使いや、生活に溶け込むディスプレイコーナーなど、大切なコレクションを美しく設える内装の工夫を紐解きます。