「意匠性」も「お手入れのしやすさ」どちらも手に入れる。(チタンシルバー)

やっと出会えたキッチンパネル

料理中も料理をしていないときも、キッチンが自分好みの見た目であることって、日々の暮らしの中で大事なポイントだと思うのです。

それは、お気に入りのツールが映える風景であることもだし、汚れが目につかず、キッチンのきれいが常にキープされていることも含めて。

そんなキッチンをつくるのに重要なのが、背景となる壁面の素材選び。意匠性とお手入れのしやすさ、どちらも両立したいのが本音です。

掃除の手間を気にせず、料理を楽しみたい自分にぴったりの、キッチンパネルとやっと出会えました。

その名も『塗装のキッチンパネル』。名前の通り、塗装仕上げが施された熱に強い化粧パネルです。

塗装仕上げが施されたキッチンパネル。(チタンシルバー)

なじみのよい塗装の質感

厚さ3mmのパネルの表面は、樹脂性の基材の上にきめ細かい塗装の粒子が吹き付けられたマットな質感。異素材ともなじみやすい風合いがあります。

質感はマットですが、水はねや油はねも、さっと拭けばすぐにキレイになる、キッチンパネルとしての特性を当然に備えています。

厚さは3mm、サイズはW910×H1200/1820/2420mmの3サイズ展開。

樹脂性の基材の上にきめ細かい塗装の粒子が吹き付けられています。(チタンシルバー)

キッチン空間の背景をつくりだす

色は、上品なイメージの「チタンシルバー」と、背景として使いやすい「マットホワイト」と「マットグレー」の3色展開。

「チタンシルバー」は、ややブラウンがかったシルバーがあたたかみを感じさせる上質なメタルカラー。高級コンパクトカメラの名機を思い出しました。

内装建材としては、あまりなじみのない色味かもしれませんが、ステンレス素材と好相性で、コンクート打ち放しや躯体現しの壁ともなじみます。また、濃色のタイルや、鉄素材でクールな雰囲気にはもちろん、『木製システムキッチン』のような赤みのあるラワンと組み合わせて、カジュアルであたたかみのある雰囲気もつくり出せます。難しそうに思えるメタルカラーですが、実は様々な素材に合わせやすいのです。

コストや施工性の問題からステンレスなどの金属素材の採用は難しいようなシーンでも、このメタルカラーのキッチンパネルなら採用しやすいのではないでしょうか。

濃色のタイルや、黒皮仕上げの鉄素材、木など、自然素材とも相性よし。(チタンシルバー)

「マットホワイト」は、なんといっても“普通の白塗装と変わらない見た目”であることが、うれしいポイント。他の壁面は質感にこだわったのに、キッチンの一面だけ「汚れ防止対策をしました!」という雰囲気丸出しのツルピカにならず、周辺の壁面と一体的な空間に見せることができます。

どんなシーンにも合わせやすいマットホワイト。

「マットグレー」は、白っぽい空間に少しニュアンスを付けたいような場所に。白いキッチンや、シナの造作棚と相性良しです。

淡いニュアンスの背景をつくりだす。(マットグレー)(撮影:Masanori Kaneshita)

キッチン以外の空間にも

水に強い塗装仕上げの化粧パネルということで、キッチンはもちろんですが、洗面空間やトイレなどの水回り空間でも使えます。

特に洗面台の正面の立ち上がり部分は水はねが気になるところ。周辺の壁は普通の白い塗装で仕上げ、正面の壁だけこのキッチンパネルを貼れば、さっと掃除しやすく、使い勝手がよさそうです。

不燃認定が取れていて、一般的なパネルと同等のサイズ展開。店舗の厨房でも活躍してくれると思います。

これまでキッチンパネルに対して、その質感がいまいち好きになれなかったという方。本来の長所はそのままに、テカらず飾らず、空間に寄り添う。キッチンインテリアに新しい可能性を感じさせてくれる新感覚のキッチンパネル、ぜひお見知りおきください。

水に強いので洗面空間にも。(マットホワイト)

担当:青 / テキスト:来生