けじめとか区切りとか、つけなくちゃいけない場面ってあると思います。すごく大事なことなんですが、少し疲れてしまうこともありますよね。

でも家でぐらい、ゆるやかに、きちきちしすぎないで過ごしたい。

そんな思いを叶えるリノベーションです。

 

陽当たりのいいリビングには、鮮やかな青のソファが映えます。

リビングの床には、チーク材の無垢フローリングが採用されています。世界三大銘木のひとつと呼ばれている「チーク」。チークが持つアンティークな雰囲気で、落ち着く空間に仕上がっています。

撮影:平野愛

ダイニングと寝室をゆるやかに仕切るパーテーションは、チークの床と色味を合わせており、落ち着いたブラウンが、空間の質をワンランク高めています。

パーテーションをガラスにすることで、ダイニングと寝室をゆるやかに仕切りつつ、光を共有できます。ちょっとした小物が置けるようになっているのも、いいですね。

撮影:平野愛

キッチンはガスコンロ横のステンレス壁や、剥き出しのダクトが目を惹きます。また、奥の黒の扉が空間をパキッと引き締めてくれています。

カウンターや収納の木目が柔らかさを生み出しつつ、インダストリアルな雰囲気がバランス良く加わり、不思議と空間にまとまりを感じます。

撮影:平野愛

パントリー側から見た、LDKの様子。空間が繋がっているので、掃き出し窓から入る光がじんわりと全体に広がっています。

レードル掛けとして使われているのは、ステンレスの『ハンガーバー』。こういったちょっと気の利いた小物が、キッチンの使い勝手をよくしてくれています。

使いやすくてかっこいいキッチン。やっぱり憧れです。

撮影:平野愛

寝室は、リビングと明確に区切られていないので、掃き出し窓からの光がこの寝室まで十分に届きます。床はカーペット敷きになっており、ホテルライクなくつろげる空間に。

寝室の奥は、ウォークインクローゼットへ繋がっています。

撮影:平野愛

ウォークインクローゼット、寝室、リビングまでがずどんと一直線に並んだ間取り。空間の奥行きがたまりません……!

寝室とウォークインクローゼットの間は引き戸なので、普段は開けっぱなしにすることもできます。開けっぱなしを基本にして、カーテンでさらっと間仕切りしてもいいかもしれませんね。

撮影:平野愛

個人的に、めちゃくちゃ好みの洗面スペースです!モルタルと白タイルが清潔さを感じさせ、スペースも広々としてとても使いやすそうです。

台下のタオル掛けも長めで、いろいろと掛けたくなります。

撮影:平野愛

玄関は、土間のスペースを大きく広げています。

モルタルの色味の違いは、元々の仕上げ材を剥がしたことによるもの。これもリノベーションらしさと考え、そのまま生かしています。

 

手前のフローリングはリビングへ続き、お客様はこちらから。奥はパントリーを通ってキッチンへ続き、買い物から帰ったらこちらから。

ここでの暮らし方を考えると、なんだかわくわくしてしまいます!

撮影:平野愛

玄関の奥は、土間床のストレージになっています。玄関から奥まった場所なので目に付きづらいし、床がモルタルなのでちょっとざっくり使ったって構わない。

その時のライフスタイルに応じて、いろんな使い方ができそうなスペースです。

 

家全体が回遊性のある間取りになっていて、洗面、寝室、キッチンなどのエリアも2WAYでいけちゃいます。

いい意味で区切らず、ゆるやかに。その時の気分で、ふらっと居場所を変えて過ごすことができそうです。

 

オンの日は、ちょっと自分を奮い立たせて頑張ろう。

そのぶんオフの日は、一人でのんびりしたり、友人を招いてとりとめのない会話をしたりして。

仕切りすぎない間取りやつくり込みすぎない内装がリラックス感を生み、「ゆるっとした暮らし」を許容してくれる。そんな暮らしのイメージが湧く、素敵なリノベーション事例でした。

 

(ナイトウ)

アートアンドクラフト

アートアンドクラフト

建築設計/施工/不動産仲介/建物再生コンサルティングのプロ集団です。
大阪・神戸・沖縄を拠点に、マンション1室からビル1棟まで既存建物の再生を得意としています。

大阪R不動産も運営しているtoolboxのグループ会社です。

紹介している商品

KB-AC008-27-G141
¥6,400

関連する事例記事

予算の制約を個性に変える。既存の痕跡もパーツも家具も、“素材”としてコラージュした住まい
予算の制約を個性に変える。既存の痕跡もパーツも家具も、“素材”としてコラージュした住まい
57㎡の古いマンションのリノベーション。限られた予算の中、現しのコンクリート躯体やハツリ跡も“内装を構成する素材”と捉え、パーツや家具、照明と、コラージュするように空間を“編集”した住まいをご紹介します。
築20年の建売住宅を自分好みにアップデート。長年の「モヤモヤ」を一つひとつ解消したアフターリフォーム
築20年の建売住宅を自分好みにアップデート。長年の「モヤモヤ」を一つひとつ解消したアフターリフォーム
ツールボックス工事班|TBKが設計施工を担当した、築20年の建売住宅のアフターリフォーム。子供たちも大きくなったご家族の、今のライフスタイルに合わせて、LDKがゆるやかにつながる心地よい空間へと整えるお手伝いをさせていただきました。
ベッドルームが“もうひとつのリビング”に?「広さ」ではなく「居場所」がある間取り
ベッドルームが“もうひとつのリビング”に?「広さ」ではなく「居場所」がある間取り
みんながスマホやタブレットを持つ今、「家族でTV鑑賞」というシーンは、少なくなってきているかもしれません。それぞれが別のことをしながらも、互いの気配を感じられる。そんな距離感で過ごす暮らしを考えた、リノベーション事例を紹介します。
ユニークな仕上げが織りなす、創作的ミッドセンチュリー
ユニークな仕上げが織りなす、創作的ミッドセンチュリー
88㎡のマンションをリノベーションした二人暮らしの住まい。「ちょっと“変”なものが好き!」というお施主様の要望を受け止めて、個性と落ち着きが共存する空間が生まれました。