光と影で魅せる板壁
壁は、一日の中の「時間」を映し出す存在だと思うんです。ふと顔を上げた時、部屋を見渡した時。見つめた壁面に落ちる、朝の爽やかな光、昼の明るい日差し、夜の照明のほのかな灯り。刻々と変わっていく光と影の表情が、そこで過ごす「時間」を感じさせてくれる。
無垢の木の板から削り出した凹凸が、壁面に陰影をつくり出す『クラシックリブパネル』。ドラマティックに演出された光と影が、「時間」の質を高めてくれるウッドパネルです。
由緒のある内装建材
表面に立体的な加工を施したこちらのウッドパネル。昔から使われてきた内装材で、音楽ホールや体育館などで見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。
成り立ちには諸説ありますが、デンマークの首都・コペンハーゲンにある放送局のために音響効果の向上を狙ってつくられたのが最初であると言われています。
空間に木のぬくもりと格調を与えてくれるその意匠性を、住空間にももっと取り入れることができたらと、住宅で扱いやすいサイズと形状で開発しました。
無垢の板から削り出される彫刻
形状は「ラウンド」「ラウンドスリム」「チューブ」「エッジ」の4種類。ニヤトーというラワンに似た南洋材の一枚板から削り出したパネルは、それぞれ10.5mmと15.5mmとしっかりした厚みがあり、木のあたたかみが感じられます。
パネルは無塗装品と塗装品をご用意。形状に合わせて異なる塗装を施しており、それぞれのフォルムに似合う色味と光沢を追求しました。
滑らかな曲線でできた凹凸が砂丘の風紋を思わせる「ラウンド」と「ラウンドスリム」は、クラシックな佇まい。トラディショナルな雰囲気を生かし、重厚感のあるミディアムブラウンのツヤあり塗装を施して、光を受けた時の陰影が際立つようにしました。
「エッジ」は直線で凹凸を造形しており、シャープな雰囲気。「ラウンド」に比べて明暗のコントラストはマイルドです。塗装品はクリアーに近いライトな色味で、ツヤのないマットな塗装でカジュアルな印象に仕上げました。
「チューブ」はかまぼこ型が連なるデザイン。シンプルなフォルムで素朴さがあり、主張しすぎず空間に馴染むかたちです。こちらも薄づきカラーのマット塗装で仕上げ、曲面によって生まれる自然な明暗を活かしています。
無塗装品は、ニヤトー本来の薄く赤みがかった色合い。クリアー塗装でナチュラルな色味に仕上げたり、グレイッシュな塗装で仕上げてみるのも、本来のクラシックなイメージとはひと味違う空間がつくれそうです。
腰壁や壁の一面に。ポイント使いしやすいサイズ
溝の間隔が狭めなので、広い面に貼っても端正な印象。部屋の壁一面に取り入れたり、キッチンカウンターや腰壁の仕上げなど、ちょっと使いでも空間の雰囲気をガラリと変えてくれます。
リブのピッチが細かい「ラウンドスリム」と「チューブ」は狭い空間や小さい面にも取り入れやすく、陰影によって空間に奥行きを生み出します。
「ラウンド」と「ラウンドスリム」「エッジ」のパネル幅は97mm、「チューブ」は88mmで、パネル同士の実(さね)をはめ込んで貼っていく仕様。長さは2550mmと1200mmの展開で、お届けがしやすく、現場でカットして貼るだけで施工できるサイズにしたことも、開発時にこだわったポイントです。
この壁の前で、ゆっくり本を読んだり、音楽を聴いたり、お酒を楽しんだり。光と影がもたらす悠然とした時間を堪能したくなる板壁材です。
※「ラウンド」のL2400と「エッジ」のL2400は、在庫がなくなり次第、L2550へ切り替え予定です。
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