リビングからキッチンを眺める。大きなカウンターがキッチンとリビングを繋げる。

ダイニングキッチンをお菓子作りがしっかり出来る場所にしたいというご相談。

お施主さんはパティシエさん。お菓子作りの拠点と住まいがバラバラなのを、ひとつにまとめたいということでツールボックス工事班へ相談を頂きました。ザ厨房感を出しちゃうと家の中では異質だし、だからと言って普通サイズのキッチンでは手狭。暮らしとお菓子作りをLDKの中にどう共存させるかが本リフォームの肝でした。

お施主さんの家づくりの妄想を聞いている中で出てきたキーワードが「お菓子の生まれる家」。生地を捏ね、成型したクッキーをオーブンに入れる。焼き上がるまでキッチンが一望できるソファでしばし休憩。そんな暮らしを思い描き、厨房でありながら家であるからこそできる空間を考えていきました。

一番こだわったのは、LDKの中心にあるカウンター。作業台であり、出来上がったお菓子を撮影するステージであり、ダイニングカウンターでもある人造石の天板です。

「大きな石の天板で生地を捏ねて作業するのに憧れるんです!」プランを考えている時にそう語ってくれたお施主さん。こだわりはあっても、いざ実現しようとなると分からない部分がいっぱいだったそう。

「こんな色味が合いそうだ」「ちょっと粒が入ってた方が石の感じが出るよね」「レモン汁垂れても変色しない?醤油でシミできない?」など、サンプルを見て触って、ときには実験して、最後の最後まで悩んで決めました。

人造石のカウンター天板。

リビングドアは『クラシックパネルドア』。青みがかったグレーで塗装しました。クラシカルな雰囲気をだしながら、部屋全体の雰囲気が重くなり過ぎないようバランスをとっています。

存在感のあるグレー色のリビングドア。

アンティーク家具が似合うヨーロッパのお菓子屋さんをイメージして、床はデコラティブなパーケットフローリング

壁いっぱいに造った4m超のキッチンの天板には『オーダーキッチン天板』を使用しています。オプションを選べば、ダブルシンクでの製作が可能です。お菓子作りということで2槽シンクとしていますが、洗うものを分けたい方などの一般的なキッチン使いでも活用頂けるかと。

メインのシンクには『浄水器付き切替混合栓 アングルネック クローム』、もうひとつのシンクには『クロームメッキ水栓 ベントネック混合栓』を使用しています。

タイル壁面にはたくさんの調理器具や食器を置けるよう約2mの棚を『フリーカット無垢材』と『棒棚受け 』で作製しています。

壁一面いっぱいに造った4m超のキッチン。

ダブルシンクもつくれるオーダーキッチン天板

「早くここでお菓子作りをしたい!それにせっかくだから近所の人たちとホームパーティーもしようと考えてるんです」お施主さんは出来上がったキッチンを見て、やりたいことが更に膨らんでいるようでした。

憧れの大きな人造石の天板を中心にお菓子作りがしっかりできる、そして楽しく人が集まるLDKに生まれ変わりました。

before

after

TBK
オーダーメイドリフォーム
自分好みの空間を、専属スタッフと一緒に実現するフルオーダーリフォーム
対応地域
東京23区および近郊
ツールボックス工事班|TBK

ツールボックス工事班|TBK

toolboxの設計施工チーム。住宅のリフォーム・リノベーションを専門に、オフィスや賃貸案件も手がけています。ご予算や目的に応じ、既存や素材をうまく活かしたご提案が特徴です。

オーダーメイドリフォームのご相談はこちら→TBKに相談する
リフォーム相談会定期的に開催中 詳細はこちら→コラムを読む

毎週水曜日の13時から15時まで、東京・目白ショールームに施工チームがいます。工事に関するご相談も承っておりますので、この時間もご活用ください。

紹介している商品

KB-KC012-13-G183
¥45,000~
PS-BK005-06-G141
¥2,600/本
担当:匂坂

関連する事例記事

リビングとダイニングを繋げる“主役級キッチン”!ファミリー向け賃貸マンションリノベ
リビングとダイニングを繋げる“主役級キッチン”!ファミリー向け賃貸マンションリノベ
ツールボックス工事班|TBKが設計施工を担当した、80㎡超え賃貸リノベ案件。水回りの間取りを再編成し、キッチンを中心とした広々LDKができました。
実家を引き継ぎ、“集まるリビング”を中心に再構築した、3世代6人の住まい
実家を引き継ぎ、“集まるリビング”を中心に再構築した、3世代6人の住まい
ご実家を引き継ぎ、両親を含めた3世代6人での暮らしに合わせてリノベーション。それぞれの生活リズムを大切にしつつ、みんなが集まれる場所をきちんとつくることを大事にしました。
ラフに見えて、気が利いてる。光と風を取り込む半屋外スペースがある、“倉庫っぽい”ワンルーム賃貸
ラフに見えて、気が利いてる。光と風を取り込む半屋外スペースがある、“倉庫っぽい”ワンルーム賃貸
1フロア1戸の賃貸物件で構成された、住宅地の中に建つ小さなビル。リノベーションによって生まれたのは、鉄骨やブレースが現しになったワンルーム。倉庫のような大らかな空間には、住む人の自由な使い方を受け止める工夫と、心地よく暮らすための気遣いが詰まっていました。
間取りは変えずに“居場所”を増やす。ひとり時間もふたり時間も心地よい、夫婦ふたりの「これから」に寄り添う家
間取りは変えずに“居場所”を増やす。ひとり時間もふたり時間も心地よい、夫婦ふたりの「これから」に寄り添う家
3階建ての家での暮らしが徐々に負担になり始めたことから、東京から実家近くの京都への移住を決めたお施主さま。新たな拠点として選んだのは築33年のマンション。暮らしやすさや素材選びを軸に、”お気に入りの居場所”を散りばめた住まいには、無理なく心地よく暮らせる工夫が詰まっていました。