お母様が亡くなった後、築40年以上の古い思い出がつまった家と、高台の上の緑豊かな環境をなんとか残せないかと、地元が近い設計事務所「苑設計・計画」に相談。

見事生まれ変わった家は、グループサイト・東京R不動産で賃貸の募集を開始。
最初にご案内したお客様がそのまま気に入ってくださり契約に至るというハッピーな第2章のスタートとなりました。

広い1階は、柱を残して細かい間仕切りを撤去。一部プロの工務店さんに頼みつつ、出来る部分はオーナーさんと設計さん自分たちでDIY。
真っ白い明るい空間になりました。

タイル貼りの土間から上がったカウンター部分は造作した台に「オーダーキッチン天板」を乗せたオリジナル。

真っ白い空間に、柱とシナ合板のニュートラルな木の色があたたかい印象を加えています。

逆側からみるとこんな感じです。窓からの緑といい、贅沢な広いスペース!

「オーダーキッチン天板」は、あえてコンパクトなSサイズのシンクのみがついたタイプを選んで、奥行きのあるカウンターにしています。カウンターとして使いやすいよう、足元の箱は、椅子の脚がいれやすいようにアレンジ。『ニッケルサテン水栓』キッチン用のベントネックを合わせて。

以下、設計者の方から採用に至った経緯とご感想をいただいたのでご紹介させていただきます。

「今回のプランは、広い庭を見渡せるように、あえて一段上げたキッチンが中心です。
そこにはなるべくシンプルであるものが欲しかったので、この『オーダーキッチン天板』はぴったりでした。
サイズを自由に決めることができるのも選んだ理由です。水栓との相性もぴったりでした。コストパフォーマンスも良いかと思います。
『ニッケルサテン水栓』は、素材感がとても良いです。
シンプルでベントネックの形状も気に入っています。この細さは他にはないです!」

と嬉しい感想をいただきました。

プランの中心となるキッチン脇の柱には『トグルスイッチ』を取り付けて。

「今回は 馴染むべきところ、特別な所を分けると言う意味でも普通のスイッチと使い分けしました。しっかりと安定感のある感じが気に入っています」とのこと。

こちらは洗面所。
キッチンと同じ『ニッケルサテン水栓』の洗面用を合わせて。

玄関脇には、『ボールアームライト』のホワイトを合わせて。

「昭和の家のリフォームなので、少しレトロではあるけど新しい感じも欲しいと言うことで選びました。フレキシブルボードとの相性もとても良かったです。」

そうなんです、『ボールアームライト』は、”洋”なイメージが強いんですが、乳白ガラスの懐かしい雰囲気が昭和な家にもあってますね。

ちょっと引いたアプローチの様子はこんな雰囲気。本当に家が後ろの木々に飲み込まれそうなほど、緑豊かな環境ですね。

小田急線の鶴川駅から徒歩7分程。

あまり聞き慣れない駅かもしれませんが、新宿駅までは「快速急行」を利用すれば35分程で出ることができる立地。高台の上にあるので、毎日長い階段を上っていかなければいけません。けれど、登りきった先には、素晴らしい見晴らしと、緑豊かな静かな環境がある。

この家の良さも不便さも知り尽くしたオーナーさんの思い出の家と、この場所ならではの良さを、設計者さんが読み解き、新しく生まれ変わらせた好事例。商品と賃貸仲介でと、R不動産グループでパスをつなげられてよかったです。

(来生)

最後にこの家を引き継いでくださる入居者さんのご紹介します。

衣類・小物・アクセサリーを展開・製作する苅田梨都子さん。
現在は、梨凛花~rinrinka~(リンリンカ)というブランド名で活動していて、2020年秋冬シーズンに新レーベル「リツコ カリタ(ritsuko karita)」を立ち上げる。アパレルのほかにライフスタイル全般を提案していくという。(FASHIONSNAP.COM

今後はここにアトリエを構えて活動しながら、2020年の春以降は、不定期でオープンアトリエをして受注会などを行う予定とか。

この空間が、苅田さんの色に染まってどうなっていくのか、楽しみですね。オープンアトリエの情報は、こちらのサイトでチェックしてみてください。
https://www.instagram.com/ritsuko627/

苑設計・計画

一人は一級建築士、一人はモーションデザイナー(建築は副業)。二人でやっている事務所です。
ストーリーのある空間づくりを心がけ、素材に鉄やコンクリート、無垢材などの自然素材を使うことが多いです。

紹介している商品

関連する事例記事

南北の路地を結ぶ、2つの庭と土間。ゆるやかに街に開く家
南北の路地を結ぶ、2つの庭と土間。ゆるやかに街に開く家
南北を路地に挟まれた特徴的な敷地に立つ家。土間やテラス、出窓を介し、ゆるやかに街に開いた新築戸建ての事例をご紹介します。
差し色に妙あり!意外な部分を配色の味方に
差し色に妙あり!意外な部分を配色の味方に
巾木、床の見切り材、タイルの目地……時に“脇役”ともされてきた要素を味方につけて、オリジナリティ溢れる配色に仕上げたお家をご紹介します。
え、ここが家なの?ショップのような自宅
え、ここが家なの?ショップのような自宅
アパレル業界で働く夫婦がマンションをリノベーションした事例。ショップのように感じる家には、たくさんの工夫が詰まっていました。
里山の眺望を望める見晴らしの家
里山の眺望を望める見晴らしの家
周囲の豊かな景観を楽しめるよう、スキップフロアを取り入れた住まい。手触りが心地よいアイテムで彩られたこだわりの造作キッチンや素材感漂う空間づくりのポイントをご紹介します!