数年前にリノベーション済みの3階建て中古戸建てを取得された今回のお客様。「数ヶ月そのまま暮らしてみたけど、キッチンの使い方がうまくいかない」というご相談。

改修前のキッチン周り。作業スペースが少なく収納棚等のレイアウトも難しい配置でした。

状況を確認すると、キッチン空間自体は広いのですが、食器や調理家電の置き場がなく、収納家具で補ってはいるものの、物のレイアウトがうまくいっていない状況でした。

既存のキッチンはまだ新しく、交換してしまうのはもったいないため、そのまま活かすことに。冷蔵庫の位置を変え、たっぷりある壁面と広さを活かして作業カウンターとオープン収納を増やすことにしました。

併せて、LDKごとフローリングを張り替え、リビングにも収納を造作。LDK全体の雰囲気を変えるリフォームをしました。

キッチンの背面側には『オーダーキッチン天板 フラット』とラワン合板を組み合わせて、L字型の作業カウンター兼収納を造作。サイズが自由にオーダーできるステンレスの天板なので、スペースにピッタリはまったカウンターになりました。

床は『ラスオークフローリング オーク180/クリア塗装』を張りました。以前の濃いブラウンの床に比べ、明るい印象の部屋になりました。

ラワン合板で統一された一体感のあるキッチンカウンター収納。

引出しの把手は『把手の金物 φ9 鉄』をサイズオーダー。造作した引き出しの幅にしっくりくるサイズ感になっています。

把手に鉄を使うことでカウンターの印象を引き締めてくれています。下の空きスペースはゴミ箱を設置予定。

新設した作業カウンター上の壁面には、『ウォールディスプレイパーツ』を使って可動棚を取り付けました。作業カウンターと同じ、鉄とラワンの組み合わせです。

収納量がなく問題となっていましたが、しっかりと食器などを収められるように。

レンジフードは『オーダーレンジフード』。右横のオープン棚の高さとのバランスを考慮して、サイズオーダーしました。ダクトも隠蔽してすっきり。余計な要素を削ぎ落としたミニマルな形が「厨房感」を醸し出しています。

レンジフードの整流板と棚板の底面が揃ったすっきりした見上げ。

「オーダーレンジフード」は照明とスイッチが本体に付属しません。今回は、壁面に『アメリカンスイッチ』を取り付け、レンジフードのオン・オフと強弱、手元灯のオン・オフを操作できるようにしています。

レンジフードとスイッチが分かれているので、本体に手が届くかを気にせず、高い位置にレンジフードを設置できます。

キッチンの正面はシンプルな『フロストタイル 艶あり 二丁掛』を貼り、ダークグレーの目地を合わせてアクセントに。窓からの光が反射して明るい雰囲気。タイルが貼られたことで、空間の質感がグッと良くなった気がします。

コンロ正面、『オーダーマルチバー φ12 鉄』を使ったツールバーがいいアクセントに。

キッチンが変わることで、今まで引き出しにしまい込んでいた素敵な調理道具たちを表に出せる、「魅せる空間」になりました。

料理好きの旦那さんは、生まれ変わったキッチンに合わせて調理道具や家電を買い替えたいと、ワクワクしているそうです。

前はキッチン本体の引き出しに食器を収納していたそうですが、オープンな収納にしたことで取り出しやすくなり、2人が同時にキッチンに立っても作業しやすくなったそう。

一方、リビングの方はというと、いろんな家具を組み合わせて使っていたのを撤去して、腰高の長いリビングボードを新設することに。『鉄の方立 H340サイズ』とラワン合板のみで構成した簡素な作りながらも、キッチンの作業カウンターと素材を合わせることで、LDK全体に一体感が出ました。

収納した時に棚の横ラインが活きるので、スッキリと見えるのが「鉄の方立」の特徴。

「鉄の方立」は厚みがないのでモノが入るとこの通り。方立ては全く目立ちません。

キッチン全体の使い勝手も、空間のイメージもガラッと一新。

キッチン本体の交換はなかなかコストが掛かるものですが、今回の事例のように、キッチン本体以外の周囲を整えることで、コストをおさえながらリフォームすることもできます。

キッチンが変わるとテンションも上がって、楽しく料理できそうですね。

現場からは以上です。

TBK
オーダーメイドリフォーム
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対応地域
東京23区および近郊

ツールボックス工事班|TBK

toolboxの設計施工チーム。

住宅のリフォーム・リノベーションを専門に、オフィスや賃貸案件も手がけています。
ご予算や目的に応じ、既存や素材をうまく活かしたご提案が特徴です。

 

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※毎週水曜日の13時から15時まで、東京・目白ショールームに施工チームがいます。工事に関するご相談も承っておりますので、この時間もご活用ください。

担当:矢板

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