玄関から仕切りなく土間で続く収納スペース。(撮影:増田好郎)

中古マンションをリノベーションしたNさんのお宅は、60㎡のルーフバルコニーを備えた1LDK。

モルタルの床に、コンクリートブロックとエキスパンドメタルの造作パーテーションで構成された土間には、ヴィンテージの靴や洋服がぎっしり。セレクトショップや古着店を思わせる空間です。

鉄錆加工が施された足場板を貼った壁面やペンダントライトが存在感を放っています。(撮影:増田好郎)

廊下を進むと右手に寝室があります。ガラス間仕切りの枠には『アイアン塗料』を塗って、土間のトーンにあわせました。

撮影:増田好郎

奥には無垢フローリングのリビング。Nさんが「絶対に譲れなかった」という無垢材は、スキー板や野球バットにも使用される“ヒッコリー”という樹種で、ノコギリの跡を意識した加工が施されているのがこだわりです。

アイアン塗装の壁とヴィンテージ品の色味がいい感じ。(撮影:増田好郎)

Nさんは、服もインテリアもヴィンテージが好き。家づくりにおいても、古着屋さんやヴィンテージショップから、ドアの把手などの金物をこだわって選び、施主支給したそう。一点もののヴィンテージ品にあわせて建具をデザインすることもあったといいます。

クロスなどビニル系の建材は使用しないと決めて、表情のあるものだけで空間を組み立てています。

空間自体は無骨な印象だけれど、ここでの暮らしはきっと穏やかでやわらかい。ひとつひとつのヴィンテージ品が経てきた時間がそんな空気をつくっているのかもしれません。

ここに新しくNさんがセレクトした家具や小物が追加されても、この空気にじんわりと溶け込むのでしょう。

ON-OFFの「パチッ」と感がクセになるんです。(撮影:増田好郎)

そんな空間のほぼ真ん中に、『トグルスイッチ』を採用していただきました。Nさんの空間にバッチリはまっています。

電線管は露出してインテリアに。(撮影:増田好郎)

ダイニングキッチン側の壁仕上げは“木毛セメント板”。体育館や倉庫の天井などに使われることが多い建材です。こちらには『アメリカンスイッチ』をオン。素材感のある壁面に似合っています。

配線ケーブルを載せるケーブルラックを棚がわりにしつつ、中央に照明を仕込んでいます。(撮影:増田好郎)

どの場所を切り取っても絵になるな……そんなことを思っていると、個性豊かな照明たちに気がつきました。

足場板の壁のインパクトに負けない存在感を放つ、個性的な形のブラケットライト。(撮影:増田好郎)

撮影:増田好郎

重厚感のあるファクトリーランプや、ガラスシェードのペンダントライト。Nさんが選んだヴィンテージ品です。

奥の窓辺のカウンターには形の違う3種類のランプが並びます。高さのバランスも天才的!(撮影:増田好郎)

ヴィンテージ品が散りばめられたLDK。開放的なルーフバルコニー。夜、照明を灯した窓辺のバーカウンター。

「ここでコーヒーやウイスキーを片手に佇みたい」そんな妄想が膨らむ事例でした。

(庄司)

アートアンドクラフト

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建築設計/施工/不動産仲介/建物再生コンサルティングのプロ集団です。
大阪・神戸・沖縄を拠点に、マンション1室からビル1棟まで既存建物の再生を得意としています。

大阪R不動産も運営しているtoolboxのグループ会社です。

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