部屋の中央でどーんと存在感を発揮している長さ4M奥行き、90cmの巨大な楕円のカウンターテーブル。実はこれ、キッチンなんです。

リノベ前は、窓に面していない暗いキッチン空間だったところを、家族が集まる中心的な場所へと作り替えました。

カウンター下はちょっとしたオープン棚になっていて、コンセントが仕込んであります。携帯やタブレットを充電する場としてもぴったりですが、スツールを持ってきて、このカウンターで宿題をしたり、お鍋に火をかけながら、ちょっとしたパソコン作業をしたり。家族が思い思いに使えそうです。

キッチンで料理する側の視点からも見てみましょう。
こちら側のオープン棚には、調理器具などすぐ取り出したいものを入れておくのが使い勝手がよさそうですね。

キッチン天板と同じ白で揃えた2つの大きなシェードランプが効いています。
梁の奥に見える、天吊りの空調のようなあの白いものはもしや?

はい、高さ20cmのすっきり『フラットレンジフード』です。
コンロ上にレンジフードは絶対必要。けれど、主役はキッチンなので変に主張して欲しくない。そんな設計心をしっかりと受け止め、陰ながらお役目を果たしております。

奥の玄関とバルコニー側のリビングダイニングをつなぐ廊下も兼ねた場所が丸ごとキッチン空間になっているのが面白いですね。

まさに、キッチンが家のHUBになっている、アイデアあふれるリノベ事例。ありがとうございます。

撮影:古末拓也

(来生)

studio niko / 笹本直裕 + 佐藤研也

東京と故郷である仙台の二拠点を中心に活動する二人組。
賃貸物件の1棟改修、分譲住宅、シェアハウスといった事業性とデザインが複雑に絡む案件から、拘りを実現する戸建て住宅や飲食店、アートギャラリー、展覧会の会場構成まで。分野に限定されない設計活動を続けています。

「多層的な発想と経験をもとに1件1件の企画・設計を丁寧に進めたいと考えています。」

株式会社リビタ

「くらし、生活をリノベーションする」をコンセプトに、既存建物の改修・再生を手がける会社として設立。
「次の不動産の常識をつくり続ける」を経営ビジョンに掲げ、一棟、一戸単位のマンションや戸建てのリノベーション分譲事業やリノベーションコンサルティング事業、シェア型賃貸住宅や商業施設の企画・運営、PM・サブリース事業、ホテル事業を手がけています。

紹介している商品

  • 写真の「フラットレンジフード アイランド型 W750 ホワイト」は仕様変更前のもので、現在販売しているものとは仕様が異なります。(仕様変更前:全艶塗装 → 仕様変更後:2分艶塗装)

関連する事例記事

これで50㎡?面積以上の広がりを感じられるリビングテラスのある賃貸住宅
これで50㎡?面積以上の広がりを感じられるリビングテラスのある賃貸住宅
ファミリー向けに、長く暮らしていけるようにとオーナーの思いが込められた賃貸物件。間取りや仕上材など、住み手の暮らし心地が考え抜かれていました。
ヘリンボーンとモルタルが織りなすマイワールド
ヘリンボーンとモルタルが織りなすマイワールド
一人暮らしの女性が選んだのは、広さが90㎡弱あり、窓から海が見える中古マンション。ヘリンボーンの無垢フローリングとモルタルを主役にした、ユニセックスな空間にリノベーションしました。
リビングの片隅に愛犬専用の小部屋を用意!家族全員が心地よく暮らせる住まい
リビングの片隅に愛犬専用の小部屋を用意!家族全員が心地よく暮らせる住まい
自分の好みに合わせて間取りを決められるなら、愛犬のためのお部屋だってつくりたい。今回は、家族が集うリビングの一角に愛犬専用のお部屋を設けた、マンションリノベーションの事例をご紹介します。
マンションの中のレコード屋!? 音楽と暮らす、店舗兼住居
マンションの中のレコード屋!? 音楽と暮らす、店舗兼住居
レコード屋を営む施主がつくったのは、「店舗」ではなく「店舗兼住居」。しかも、マンションの一室だと言います。「音楽がある暮らし」をテーマにした、職住一体の住まいのカタチをご紹介します。