夫婦+子ども2人+ご両親の、6人家族の住まい。築33年の3階建て戸建てのリノベーションです。
ご自宅のリノベーションは、実は今回が2度目。前回はマンションでのリノベーションでした。当時はキッチンにモールテックスを採用していましたが、お手入れのしやすさを考えて、今回はステンレス天板に。壁の仕上げも、マスキングテープなどを気軽に貼れる凹凸のない塗装仕上げのようなものを選ぶなど、素材選びは前回の経験が活かされています。
長く過ごしてきた実家だからこそ気づいていた使いづらさや、寒さ・暑さといった悩みも、断熱材の追加やインナーサッシの採用によって、デザインと快適さのどちらも心地よく整えていきました。
建物は1階がRC造、2・3階が木造の混構造。今回の計画では、家族がいちばん長く過ごす“2階”を暮らしの中心にすることが大きなポイント。もともと構造的に2階の間取りの自由度が高かったこともあり、木造部分でも家の端から端まで視線が抜ける、開放的なワンフロアを実現しました。
みんなが自然と集まる、2階のフロア。キッチンとリビングがひと続きになる気持ち良い空間です。
キッチンは、お母様と並んで作業できるように、II型キッチンを採用。通路幅にもゆとりがあり、複数人が行き来してもスムーズにすれ違える動線になっています。
造作キッチンの天板は、掃除のしやすさを重視してステンレスの『オーダーキッチン天板』を採用。白いタイルで清潔感を出しつつ、木の棚板やニッチを組み合わせて、器や調味料の置き場も確保しました。ステンレスバーや『ステンレスの丸座バー』を取り入れて、調理ツールは“掛ける・くっつける”で整理整頓。限られたスペースでも気持ちよく使える工夫が詰まったキッチンになりました。
リビングには、家族6人がゆったり座れる造作ベンチを設置。奥行き72cmのゆったり座れるサイズで、寝転んでも余裕があります。ベンチ下は収納になっていて、多人数の暮らしでは、こうした一石二鳥の工夫が心強い存在。
床にはチーク材のパーケットフローリングを採用。つやっとした落ち着きのある飴色が、家族の時間にぬくもりを添えています。
階段まわりはガラスとスケルトン階段で軽やかに。家族の気配が伝わる、抜けのあるデザインです。梁をあらわしにして天井高を確保し、空間全体の開放感もぐっと高まりました。
壁の一部には『レトロエイジタイル』でアクセントをつけてメリハリを。ミニシェルフは鍵などの小物を置くのにちょうどよく、出掛け際にサッと手に取れる便利さも加わっています。メカニックな表情のスイッチも、さりげないスパイスに。
滞在時間が一番長くなる2階には、浴室がある1階とは別に日常使いの洗面を配置。朝の支度が重なる時間でも混み合わないよう、2ボウルの洗面台を用意しました。
キッチンと同じ白いタイルを使い、空間に統一感を。『メタルラウンジライト』『ホテル金物』『壁付けセパレート混合水栓』は、アルミやクロムといった金属の質感で揃え、上品さのあるすっきりとした雰囲気にまとめています。
もともと車庫だった1階は、土間・寝室・浴室・洗面・トイレをまとめた生活空間に再構成しました。
倉庫機能を兼ねる土間には家族6人分の靴や趣味道具などがすっきりまとめられ、シンクも備えているので、汚れたものをゴシゴシ洗えるのも便利。
来客用とは別に、家族専用の土間直通の玄関を設けているので、気兼ねなく使えます。
浴室は、マンションでは叶えにくかったタイル仕上げを実現。白のタイルと『ホテル金物』を使って、キッチン・洗面と同じくホテルライクなトーンでまとめています。
3世代6人で送る日々の暮らしのイメージを、3階建ての立体的な住まいに丁寧に落とし込みながら、再構築した住まいへと生まれ変わりました。
「みんながなんとなく2階のリビングに集まってくる」そんな、家族の距離感がちょうどよく保たれる3世代の家のかたちがありました。
ハコリノベ
『“ONE HOUSE FUN HOME”
自分の想いを詰め込んだ、他のどこにもないその家で、日々の暮らしを楽しんで欲しい。』
そんな想いをモットーに、不動産の仲介、販売、リノベーションをワンストップで行う会社です。
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