今回ご紹介するのは、大阪府豊中市にある築47年の中古マンションをリノベーションしたご夫婦ふたり暮らしの住まいです。
内装のベースには、躯体現しの天井やグレーのタイル、インダストリアルなアイテムなど、無骨さを感じる要素を取り入れつつ、あわせる木材を深みのあるカラーにすることで、空間に落ち着きと上質さをプラス。大人の余裕を感じさせる空間に仕上がっています。
リビングの一面には、テラコッタカラーのアクセントクロスを採用。視線を引き寄せる温かな色味が、空間を心地よく彩ります。
注目したいのは、ダイニングに設けられた壁面収納。
天井まで高さのある、ベンチを兼ねた造作家具は、壁にぴたりと収まり、視覚的にもすっきりとした印象に。
ベンチの脇には、『ハンガーバー』を用いたオープンシェルフを設け、雑誌やアートブックなどを飾れるように。ベンチ下には引き出し収納を備え、生活感のあるものはしっかり隠せる設計にしました。
オープンシェルフの上には『マリンデッキライト』を配置。あかりを灯せば、空間にやわらかな陰影が生まれ、ちょっとした特別感を添えてくれます。ちょっとしたスペースの工夫から、読書やひと息つく時間を楽しめる、心くすぐるコーナーができあがりました。
キッチンには、パントリーやカウンター収納など実用的なスペースをしっかり確保しながら、グレーのラインがアクセントとなるディスプレイ棚を組み合わせ、見せると隠すを両立。お気に入りの器や調味料を飾って楽しめる舞台が整えられています。
無骨な質感が空間のアクセントとなる『ファクトリーランプ』とシャープなキッチンとのコントラストがユニーク。
リビングの脇には、天井まで伸びるアイアンパーテーションで仕切られた、ご主人の趣味のお部屋があります。
有孔ボードやオープンシェルフには、ギターやアートを飾ることを想定しており、思いきり“自分”を表現できる場所に。
趣味部屋の奥には、アール開口でゆるやかにつながるウォークスルークローゼットがあり、その先は寝室へと続きます。
寝室にはベッドボードを設け、アートやお気に入りの小物などの空間を彩るものだけでなく、読みかけの本やメガネ、スマートフォンなど、枕元に置いておきたい必需品の定位置を確保。
玄関正面の壁には、柔らかなカーブを描くR壁を設け印象的に演出。その壁に飾られたアートが、訪れる人を静かに迎え入れます。
この住まいが提案するのは、「隠す」でも「全部見せる」でもない、“整えて魅せる”という考え方。好きなものを、丁寧に、そっと暮らしに馴染ませる。モノの居場所が決まっているから、空間も、気持ちも自然と整っていく。
自分らしさを大切にしながら、美しく暮らしたい。そんな想いに寄り添う、素敵な事例です。
株式会社Standard
大阪・北摂を拠点に、ライフスタイル提案を行うリノベーション会社。マンション、戸建て、店舗のリノベーションはもちろん、物件探しからローン相談、デザイン、設計・施工まで、すべてをワンストップでサポート。それぞれのニーズやライフスタイルにぴったり合った「居心地いい空間」をトータルでご提案してくれます。
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