ASSY BIZ COMPO』は、個人向けサービスとして人気の『ASSY』から得た住まい手のニーズを元に、賃貸事業や再販事業向けに要素を絞り込んだ定額制パッケージ・リノベーション。

昨今の住まい手の好みを反映した空間づくりは再販物件の競争力を上げ、オーナーの個人的趣味を詰め込んだこだわりの賃貸物件に仕上げることもできます。

今回ご紹介するのは、築41年の中古マンションを ASSY BIZ COMPO で賃貸物件にリノベーションした事例。

オーナーさんは広告代理店にお勤めで、ご自宅は完全フルオーダーのリノベーションで手に入れたそう。そんな「こだわり派」な住まい手であるオーナーさんは、賃貸物件づくりでどんなリノベーションを求めたのか。「こだわり」と「委ねる」をバランス良く取り入れたその空間づくりについて、お話を伺いました。

-ご自宅は完全フルオーダーでリノベーションされたそうですが、今回の賃貸物件づくりで「ASSY BIZ COMPO」 を選んだのはなぜですか?

以前からよくR不動産を利用していたので、ASSYのことは知っていました。

今回の物件は貸すことを考えていたので、10個のこだわりがあるとしたら、自分のこだわりは7個くらいにとどめようと。賃貸住宅としてあるべき要素も入れておかないと、住まい手がつかないので。そこらへんはプロの感覚にお任せしたかった。

オーナーである僕のこだわりも入れられて、住まい手の求める部分は任せられる。そんな空間づくりがしたかったので、ASSY BIZ COMPO にしました。

リビングの壁、天井。標準仕様のラワンと躯体現し、そして『ウッドウォールパネル』。馴染むようにこだわりを入れるのが特徴。

キッチン周りも標準仕様。ラワンで統一して主張しすぎずに使い勝手さを取り入れてます。

-パッケージ・リノベーションである ASSY BIZ COMPO は、「こだわる」と「委ねる」のバランスがちょうど良かったんですね。委ねることに対して不安はありませんでしたか?

ASSY BIZ COMPO はパッケージ・リノベーションだから、事前に空間のイメージができるのと、仕上がりのイメージにもブレがない、それがとても良いと思いました。

委ねるって結構難しいことで、安心感があるからこそできるんだと思うんです。

イメージは共有できてるかな、思いは汲み取られてるかな、そんな不安ばかりだと委ねられないし、むしろ打ち合わせせずには不安で居られない。

同じ認識で話しをしていたはずが、出来上がったら思っていた空間と違ったってよくあるじゃないですか。

安心して任せられるって結構重要なポイントだと思います。

見せるシューズラックにすることで、玄関スペースへの圧迫感を軽減。可動棚にすることで住まい手の使い勝手にも柔軟性を。

玄関入って目の前に有孔ボード。フックをかけて帽子やカバンをかけられます。限られたスペースでもさりげない仕掛けが特徴。

-空間づくりでは、素材や設備など、決めなくてはならないことがたくさんあります。ただでさえ忙しい日々を送る中、そういった作業を面倒に感じることはありませんでしたか?

打ち合わせの時以外は、空間づくりを考えることはなかったですね。

自分の家をつくったときは、打ち合わせを20回以上しました。今回はほんの数回しか打ち合わせをせず、時間も手もかからなかったし、自分の家をつくったときはもちろんこだわりも違うから、単純に比較はできないけど。

でも手がかからないということはとても大事で、特に今回の空間づくりでは、自分のこだわりは70%くらいにとどめておきたかったこともあるので、打ち合わせ回数が少ないのは利点でした。

打ち合わせの回数に対する、満足度は100%ですね。

ここでも壁に有孔ボードを。フックをかけてドライヤーや歯ブラシなどのもかけられます。必要なものは住まい手が簡単にカスタムできる、そんな仕上がりが特徴。

-自分の家づくりと、事業用の家づくりでは、家づくりへの取り組み方にどんな違いがありましたか?

やっぱり自分の家だと自分が住むからとことんこだわりたい。細かなとこまで気になって、すべて自分の意思を反映したいと求めてしまいます。

一方で、自分は住まない、誰かに住んでもらうための家づくりの場合、決定することを委ねたい部分が出てくる。

でもそれは僕のこだわりどころを減らすという意味で、全てを委ねるということではないんです。

全てを委ねてお任せでつくってもきっと完成度は変わらないだろうし、僕がこだわり尽くしたとしても、住まい手がつきやすい家賃設定にするのは変わらない。でも、ただ上手く運用できる物件になればいいわけではなく、オーナーとして自分もその空間づくりを楽しみたいと思っているので、「こうしたい」という欲は入れていきたいですね。

-こだわりをどの程度入れるかというさじ加減はあるにせよ、ご自身の個人的な「こだわり」も入れたいんですね。

自分が住むわけではないけれど、自分が所有する物件なので、やっぱり愛着の持てるものにしたいですよね。

-今回の賃貸空間づくりで、最もこだわったのはどんなことだったんですか?

僕は無駄が嫌い、すごく合理主義なんです。この隙間、このスペースはなんだろう。ってとても気になっちゃうんです。部屋数が多いとか、収納が各所にあるといったことではなく、有効に使える空間がどうかが大事だと思っています。

この物件も本当は、玄関から全部ワンルームにしたかったんですよ。廊下の3平米のスペースがもったいないと思ってしまって。

ちなみに自分の家は、130平米を1LDKにしてしまいました。家族3人暮らしですが、個室がひとつでも平気ですよ。

でも今回の物件は賃貸として貸し出すという目的なので、そういった僕の感覚ベースの考えはどけておいて。

「こうした方がきっと住まい手も気持ちいいだろうな」というところは予算をかけても選択したい。そうした賃貸空間づくりは、個人オーナーだからこそできる楽しみだと思います。

やっぱり空間は広くとりたいので、天井はなるだけ高くしたい。標準仕様の埋込照明から今回はライティングレールに。

限られたスペースの中で収納スペースを工夫。収納の中は、棚板をあえて1枚板にはせず、開き戸の半分で棚板を半分に区切って、半分ずつ用途分けできるように。

窓辺の天井に『アイアンハンガーパイプ』をつけて見せる収納に。物干し竿としても使えるし、グリーンを吊るして飾ることも。

床は、住まい手の気持ち良さを考えて、標準仕様の複合フローリングから無垢フローリングに変更。

キッチンの奥には、寝室へと視線が抜ける室内窓を設置。

-パッケージ・リノベーションで委ねるところは委ねつつ、オーナーさん個人のこだわりも随所に盛り込まれた空間になっていますが、出来上がった部屋の印象はどうでしたか?

イメージ通りでした。仕上がりイメージもそのままでした。

賃貸物件だからと言っても結局は、この家を「いい」と思ってくれる人が一人いてくれればいいんです。こだわりがあると言え、僕は空間づくりの素人なので、思うことを形にするのは大変。

その思いを汲み取って空間に反映してくれるのはとてもありがたいことでした。

飾らない魅力のレバーハンドルは、ドアをほんの少しだけ格上げしてくれます。

リビングのスイッチにはtoolboxの人気商品でもある『トグルスイッチ』でアクセントに。

部屋を構成する素材は主張しすぎず、住まい手の家具やモノを引き立てます。

窓から見える銀杏は、季節の移ろいにあわせて四季を感じさせてくれます。

インタービューを終えて、今回、オーナーさんがお話された中で ASSY BIZ COMPO は、「ちょうどよかった」という言葉が一番印象的でした。

それはきっと、オーナーさんが持つ「こだわりへの満足と手間のかかり具合」のバランスがちょうどよかったんだな、と感じています。

投資目的の賃貸物件づくりも、再販物件づくりも。手間をかけずに、かつ住まい手が満足いく空間ができるのが理想。

手間をなくす何よりの方法は、安心して委ねられること。「ASSY BIZ COMPO」はそんな存在でいたいと思っています。

(オビ)

ASSYでリノベーションした他の家についてもコラムで紹介しています。是非のぞいてみてください。

ASSY BIZ COMPOの仕様や詳細をご覧になりたい方はASSYの特設ページや、カタログをご覧ください。カタログは無料で請求が可能です。

フルリノベーションではなく、部分的にASSYを取り入れたいというご相談も受けつけております。部分リフォームを検討している方もお問い合わせください。

  • 写真の「ラワンの洗面ミラー」は仕様変更前のものになります。現在販売しているものとはサイズが異なります。

物件情報

専有面積:45.19㎡
所在地 :東京都品川区西五反田
山手線・都営浅草線・東急池上線「五反田」駅 徒歩6分
物件ページ:「五反田デビュー」(東京R不動産)※成約済み

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