熊本のリノベーション会社・ASTERさんから、築30年のマンションのリノベーション事例をいただきました。

LDKの床に使っていただいたのは、『パーケットフローリング オーク大柄/無塗装』。

『パーケットフローリング』は白色のオイルで塗装されており、木目の主張を控えめに。壁の塗装は白ではなくベージュをセレクトしたそう。

素朴さがあるモルタル仕上げのキッチンや、上部がアーチ型になったニッチなど、重厚感のある素材や意匠で落ち着きをつくりつつ、穏やかな雰囲気に仕上げています。

窓辺の床はタイル貼りで土間仕様になっています。

toolboxでも「アイアンハンガーパイプ』が大人気なのですが、「天井にハンガーパイプ」というアイデアは、服を干したりグリーンを吊るしたりと、本当に便利そう。

間仕切り壁と天井のあいだに隙間をつくったり、ガラス窓入りのドアを使って、お部屋に奥行きを出すテクニックも参考になります。

フローリングとタイルが切り替わる「見切り」に使われているのは、真鍮色の金属。

ふおお~。カッコイイ。

こうしたディテールへの気配りが、空間の質を高めるんですね……!

モルタルの造作カウンターと業務用の流し付き作業台を組み合わせたキッチン。

レンジフードの陰からちらりと見えているのは……?

工業系照明 可変型アーム』でした。

硬質な雰囲気の素材をつかったキッチンによく似合っています。

洗面室にお使いいただいたのは『ベンジャミンムーアペイント」。左の壁は白にうっすら紫がかかった「Mirage White」、正面は「Hazy Lilac」という色。

露出配管と『工業系レセップ ソケットホワイト』が甘すぎない空間に仕上げています。

ミラー横のスイッチとコンセントには『アメリカンスイッチ 1-2口 (ST-SV)』をお使いいただきました。

こちらの事例、リノベーションに取り組む際に意識したことは、“時間とともに「腐敗」するのではなく「発酵」していくような素材選び”だったそう。

「発酵していく」。すごくいい表現だと思いませんか。年月が経つほど、使い込むほど、成熟してうまみが増す。

そんな空間での暮らしは、過ごすほどに居心地が良くなりそうです。

ASTER |有限会社 中川正人商店

熊本を中心に活動するリノベーション専門店。住宅リノベーションや店舗改装のデザイン設計・施工までを一貫して行っています。熊本市中央区九品寺に構えるインテリアショップ「conceptstore A.」と「KUHONJI GENERAL STORE(9GS)」では、家具やカーテン、照明を含めたインテリア全体のコーディネートも提案しています。

  • 「工業系照明 可変型アーム」は販売を終了しました。

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