大阪メトロ御堂筋線・中津駅、阪急・中津駅から5分程度のところにある中津商店街。昔懐かしい商店街の中に新しいお店が入り混じった独特の雰囲気があります。
おかゆの暖簾が中津商店街で一際目立つこちらは、広東風中華粥のお店「Rice meals FoTan」さん。お米と出汁の旨味がたっぷりの中華粥がいただけます。
リノベーションした店内は、ホワイトとラーチ合板でまとめられ、明るくカジュアルな雰囲気。二階建てで一階は厨房とカウンター、二階がテーブル席になっています。
コンパクトなお店でありながらも、お客さんがホッとリラックスできるような工夫がなされていました。
二階は吹き抜けになっていて、テーブル席が3席。天井が低めでおこもり感がありますが、一階の雰囲気も伝わるので閉塞感がなく心地よい。友人や同僚とゆっくりと過ごす方が多いのが印象的でした。
フローリングに『チェッカーパーケット』を採用していただいていて、ほっこりとやさしい雰囲気。15cmという小さめの寄木が互い違いになっていることもあり、小さめの空間とスケール感がぴったりです。
丸いテーブル天板もパーケット柄!柄オン柄という難しそうな組み合わせですが、天板は斜めに貼り合わせた大きめな柄ということもあり、ぶつかり合うことなく、「チェッカーパーケット」が背景となり天板が引き立っています。
パーケットのどこか懐かしい雰囲気や、ふんだんな木のぬくもりに、ホッと肩の力が抜けて、つい話し込んでしまう雰囲気をつくっているのかもしれません。
照明は、天井にはつけず、壁に設置したライティングレールからスポットライトで各テーブルを照らします。
明るさにメリハリを持たせることで、食事をしている間も他のテーブルをあまり気にせずに過ごすことができました。
そして、注目したいのが、大きなモンステラが置かれているところ。黒いラグが敷かれているように見えますよね。
実は、ここ、ラグではなく『土間タイル』が仕込まれているんです!
6枚がぴったり入るようにチェッカーパーケットをカットして、部分的にタイルを使用。タイル目地もタイルの色に揃えることで、一枚のラグのように演出しています。
土間タイルのエリアだけは、少しくらい床に水が垂れても気にしなくてもOK。植物の手入れにもぴったりなアイデアです。
全体的にクラフト感のある空間の中で、さりげなくも空間を引き締める一角になっています。
この一角には、『ダイカストトグルスイッチ』も。無機質な質感が、稲穂の美しい黄金色とモンステラの緑を引き立てています。
空間全体に木が多いからこそ、金属やタイルなどの硬質な素材がほんの少し入ることでコントラストが生まれ、より木が演出する空間のあたたかさが際立つのだと感じました。
さて、肝心のおかゆですが、メニューには、塩鯖、蒸し鶏、アサリ、しらす、海老団子……などいろんな種類の中華粥がラインナップ。デザートや焼売がついたセットメニューもあります。
お米と出汁の旨味がぎゅぎゅっとつまった中華粥に、お粥ってこんなに美味しかったのか!ときっと驚くはず。個人的には味変のパクチーやラー油があるのも嬉しかったです。
「Rice meals FoTan」さんは、お米について考える機会を増やしたい!という思いで立ち上がった「grow rice project」という、料理家・農家・広告屋という異色のメンバーで行うクリエイティブユニットが手がけているお店。全国のフェスなどのイベントに出店することもあるそうです。
家では再現できない旨味たっぷりのお粥に癒されに、ぜひ大阪・中津に足を運んでみてください。すぐ近くにはtoolbox大阪ショールームもございますので、併せてお立ち寄りくださいね。
大阪ショールームがある中津エリアには、リノベーションの参考にもなる素敵なお店が点在しています。スタッフのおすすめのお店をこちらの記事でご紹介しているので、ご参考までに!
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