65平米の一人暮らし。テーマは「ゆったりとした暮らし」です。

キッチンや寝室もひとつながりの空間の中で共存させ、大きなワンルームのような広がりをもたせることで、実際の面積以上の開放感を感じられる住まいに仕上がりました。

間取りはLDKを中心に、ウォークインクローゼット、洗面スペース、洗濯スペースへと回遊できる動線を確保。日々の暮らしのなかで、どこへも無理なくアクセスできるストレスフリーな設計が特徴です。

LDKの一角には、カーテンでゆるやかに仕切ったベッドスペースを配置。間仕切りは最小限にとどめ、空間全体のつながりと広がりを大切にしています。

ベッドスペースのすぐ隣にはウォークインクローゼットがあり、起床後の身支度もスムーズ。

玄関とリビングのあいだにホールを設けたことで、収納スペースや本棚を無理なくまとめて配置。空間に散らばりがちなモノを集約することで、片付けがしやすく、必要なものにもすぐ手が届きます。お気に入りの本や雑貨を眺めながら身支度を整えるなど、日常の動線の中に小さな楽しみが生まれる場所になりました。

そのホールからは洗面スペースへとつながります。入口にはRのやわらかな曲線を取り入れ、空間の雰囲気が自然に切り替わるように工夫も。白を基調とした清潔感のある空間で、毎日の身支度の時間も心地よく過ごせます。

洗面所の隣には独立した洗濯スペースが設けられており、収納や家事動線にも配慮されています。そして、回遊できるつくりにより、再びLDKへとつながります。

住まい全体は、ニュートラルなカラーでまとめることで、落ち着いた空気感に。

オーク材のフローリングとマットなライトグレーのフロアタイルを使い分けることで、木のキッチンや家具が自然と引き立つ空間になりました。

キッチンは、ラワン材を使用した造作仕様で、家具のような佇まいがLDKにやさしく溶け込みます。レンジフードはシンプルなかたちの『フラットレンジフード』を選び、スパイラルダクトを組み合わせて、すっきりとした印象に。機能と見た目、どちらも大切にしたキッチンです。

玄関土間には真鍮のモチーフを埋め込み、さりげない遊び心をプラス。玄関収納もラワン材の扉に真鍮の取手を合わせ、モルタルや真鍮など素材の個性をアクセントに加えながら、空間のトーンと自然に調和させています。

完成した空間は、スクラップブックの世界観がそのまま住まいに落とし込まれたような仕上がりに。お施主さん”らしさ”があふれる住まいになりました。

今回のリノベーションでは、木部のDIY塗装にもお施主さんご自身がチャレンジ。自分の手で仕上げたことで、住まいへの愛着もより深まったそう。

休日には、広々としたリビングでお気に入りの音楽を流しながら、ゆったりとリラックス。
そんな時間を心から楽しめる、“好き”がたっぷり詰まった住まいです。

ハコリノベ

『“ONE HOUSE FUN HOME”
 自分の想いを詰め込んだ、他のどこにもないその家で、日々の暮らしを楽しんで欲しい。』
そんな想いをモットーに、不動産の仲介、販売、リノベーションをワンストップで行う会社です。
拠点は大阪と横浜。リノベーションのプロフェッショナルたちが、あなたのお家づくりをサポートします。

紹介している商品

テキスト:小尾

関連する事例記事

自然と暮らしを組み立てる。テントのような三角屋根の住まい
自然と暮らしを組み立てる。テントのような三角屋根の住まい
大自然の中に身を委ね、風の音に耳を澄ましながら、自分の居場所を自分の手で組み立てる。原始的な体験による癒しと自由を求めて、キャンプに出かける人も多いのでは?そんなキャンプの醍醐味を日々の暮らしに落とし込んだ、テントのような住まいをご紹介します。
まるで美術館!?コンクリートのピラミッドの中に住む
まるで美術館!?コンクリートのピラミッドの中に住む
天窓から光が差し込む、厳かな空間。ここは美術館?教会?いいえ、実はこれ、住宅なんです。墓地とマンションに囲まれた立地の中、周囲の影響を受けずに空間の質を保ち続ける空間を意図して設計されました。
空間も資産も賢く使う。リノベのプロが臨んだ、すっきりスマートな54㎡・1LDKの家づくり
空間も資産も賢く使う。リノベのプロが臨んだ、すっきりスマートな54㎡・1LDKの家づくり
駅近、南東角部屋、新耐震という、好条件な中古マンションを買って家づくりをしたのは、リノベーション会社でアドバイザーとして働く早見将秀さん。物件探しはわずか1ヶ月、内見したのは購入した1件だけ。“中古リノベをする時に大切なこと”を知り尽くしたプロならではの、「自分らしい住まい」を賢く叶えるヒントが詰まった事例をご紹介します。
ピアノを暮らしの真ん中に。50㎡にリズムと広がりを生む“斜め”レイアウト
ピアノを暮らしの真ん中に。50㎡にリズムと広がりを生む“斜め”レイアウト
ご夫婦にとってピアノは、特別なモノではなく、いつもそばにいる家族のような存在。 そんなピアノを、限られたスペースの中で他の要素とバランスをとりながら、日常に自然に溶け込むように取り入れた事例です。