まず目を引くのは、お部屋の真ん中で一際存在感を放つレンガの壁。キッチンを囲むように設けられたレンガタイルは、空間に独特な重厚感を与えています。

キッチンの内側は、天板も壁もステンレスで統一。収納は扉や引き出しのないオープンなスタイルで、厨房のような使い勝手の良さが特徴的です。

キッチンの背後に見える『フラットレンジフード』や冷蔵庫などのキッチン家電を白で統一することにより、レンガ壁の存在感がより一層際立っています。

マンションの管理組合からの要望もあり、採用することにした『遮音フローリング』。天然木によるナチュラルな風合いが、レンガや塗装壁といった素材感のある空間にもよく馴染んでいます。

ダイニングテーブルの横には、壁付けのデスクカウンターを設置。壁付けにして脚をなくすことで、窮屈さを感じないすっきりとした雰囲気に。メイクやドライヤー、パソコン作業などの雑多な用事をここで行うことで、ダイニングテーブルの上に何もない状態を保てているそう。

そして、デスクの正面には小さな窓が。その先はバスルームへとつながっています。

洗面台から鏡越しに外のグリーンを眺められるよう、浴室からベランダに向けて小窓を設置。室内窓を通じて外からの自然光がほんのり伝わり、バスルームの閉塞感を和らげる効果もあります。リビングから見える窓枠の中の景色が、ちょっとしたアートのようでお気に入りなんだとか。

洗面台には、モリスヘリテージカラー『brick』の壁紙を採用。当初予定していた真っ白で無機質な空間を思い切ってこの色にしたことで、小物で溢れる洗面台がまとまりのある雰囲気になりました。お部屋を回遊していると、いろんな角度からちらっと見えるこの差し色を楽しむことができます。

同じ水回りのトイレも洗面台と同じ壁紙で統一。白いPタイルの床も、デザイン性だけでなくお手入れがしやすい重要なポイント。毎日使う小空間にビビッドな色合いを取り入れることで、各部屋に個性が生まれ、メリハリのある雰囲気をつくり出しています。

こちらは愛犬と一緒に家族みんなが団欒できるスペース。大切なペットとの暮らしには、一緒にのびのびできるスペースが欲しいですよね。

腰壁で仕切られたキッチンからも愛犬スペースが見えます。

バタバタしがちな玄関は、広々と設けることでゆとりを確保しました。愛犬との散歩終わりに足を拭いたり、観葉植物のお手入れをしたり、家の中では難しい作業もここでは広々と行えます。収納の扉は木目を生かしたレッドオーク色に塗装。下足入れとしても使える収納は、ルーバードアで通気性のある仕様にしています。

床面はアンティーク風タイルのレンガ貼りで、まるで石畳のよう。海外の街中に迷い込んだような感覚になります。お出かけのワクワク感は、ここから既に始まりそうですね。

海外の街中で見かけるような非日常的な景色を日常の暮らしに取り込むことで、回遊しながら楽しめる。日々新しいワクワクと出会える、マンションリノベの事例でした。

アートアンドクラフト

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建築設計/施工/不動産仲介/建物再生コンサルティングのプロ集団です。
大阪・神戸・沖縄を拠点に、マンション1室からビル1棟まで既存建物の再生を得意としています。

大阪R不動産も運営しているtoolboxのグループ会社です。

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(テキスト:ハマ)

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