vol.1では、キッチンはパーツの組み合わせでできていること、自分自身が料理や家事をする中で、何を重視したいかによってこだわりどころを考える大切さをお伝えしました。vol.2は、水とのつき合い方を考える、[水]編です。色々な角度から、深堀していきます。

この人に聞いた

今回のガイドでは、数々の素敵なお家を訪問してきたtoolboxが、写真だけでは伝わらない「住む人のこだわり」や、それを叶えるためのアイテム選びについてお伝えします。toolboxのキッチン担当とともに、その魅力、ポイントを紐解きます。

青島さくら
toolboxの商品開発チーム所属。前職時代から、造作キッチンの世界に携わり、キッチン、水回りアイテムを担当する。

事例で見る | 自分にあったキッチンの水場の在り方

キッチンの火元に比べて、水場の在り方は、料理の下準備に始まり、洗い方、片づけのスタイルや、料理以外の時間のお茶だしやグリーンへの水やり、掃除の時など、使われ方が多岐に渡り、そのスタイルも人それぞれ。自分や一緒に使う家族にとって、何を重視するのかを突き詰めて出来た3つの事例を通して、自分や家族は何を重視したいのかを考えるきっかけにしてみてください。

case1. 鉤型のダイニングテーブル兼シンク。片づけからお茶出しまで、家族もゲストも手伝いやすく

シンク前は凹ませ回遊しやすいつくり。ゲストも自然と立ち上がって食器を下げてくれる。(事例協力:アキチアーキテクツ)

建坪9坪弱。幅約4mの細長い敷地に建つYさん夫婦の戸建て。息子との3人暮らし。このフロアに入って最初に迎えてくれるのが、白いキッチン兼ダイニング。

ダイニングテーブルとシンクが一体になった、座る人とシンクに立つ人の距離が近いつくりです。3人で使うのに必要なダイニングテーブルの幅を確保して、そのままシンク側に延長すると通路幅が狭くなるので、シンク前は鉤型にしたのだとか。「回遊しやすく、表と裏、ホストとゲストの主従関係が生まれず、家族もゲストも自然に手伝ってくれます」とYさんもニコリ。

白い人工大理石で重量のある天板を支える脚は、サイズオーダーした工業用シェルフ。食洗機は露出置き。床は掃除もしやすさも兼ねたカラフルなモザイクタイル。遊び心とコストのメリハリの利いたキッチンです

部屋の中央に位置するキッチン兼ダイニング。床はモルタルに中央だけカラフルなタイルで華やかさをプラス。

重い人工大理石の天板を支える工業用シェルフの脚。国産食洗機を露出でイン。

工業用シェルフの棚はサイズオーダー。飲用水は防災兼用でペットボトルをストックしている。

ただ、家の竣工から10年が経ち、水事情にも変化が。当初愛用していた箱形のウォーターサーバーはメーカー廃盤に。最初から計画されていた、コンロ側の下部スペースに、買い溜めたペットボトルを置いています。防災用ストックを兼ね、回転させ利用中。息子は、中学でサッカーを始め、大容量水筒を使うので消費が早く、ペットボトルのゴミも大量発生で、そこはストレスなのだとか。ポット型浄水器も併用して、料理に使う水は、そちらを利用と、工夫を重ねています。

使われているアイテム

①天板
人工大理石(ホワイト)

②水栓
2ホール引出式キッチンシャワー混合水栓 220 / 34822000(ハンスグローエ)

③シンク
SUSオーバーシンク(IKEA)

④食洗機
F45B15PMS(ハーマン)

⑤脚と収納部
業務用シェルフ
棚は幅と奥行きをサイズオーダー。

キッチンこぼれ話
「カトラリーとちょい置きカゴはテーブルに穴あけ定位置に」

テーブルに埋め込まれたカトラリー入れとカゴ。天板上をすっきりさせるため、天板に穴をあけ、カトラリーを入れるグラスと、小さなカゴを落とし込み。カゴの中身は、フルーツ、お菓子、野菜などが入るものが入れ替わります。掃除のたびに持ち上げてテーブルを拭く手間も、うっかり倒したりもなくお気に入りなのだとか。

case2:古家具の木天板からわき出る泉!?気分によって、パーティーシンクと作業用シンクを使い分け

蒐集してきた様々なアイテムが点在する広いリビングの中央に鎮座するのが、幅3mほどの木製のキッチンカウンター。実はこれ、古道具屋で購入した、呉服屋で使われていたという作業テーブルに、パーティーシンクとIHをはめ込んだもの。

「座り込む場所の近くに水がわき出るとワクワクしていいな。コーヒーのお湯も湧かせるといいな」と、思い切って大工さんにくりぬいてもらい、小さくても見た目の美しい水栓やシンク、IH設備をはめこみました。

食器や調理器具を洗うのは、後ろにある壁沿いの海外製の大型食洗機と実験用シンクを利用。

性格上、作業台も2つの水場も使い分けのルールは明確に決めておらず、その時の気分と近くにあって便利な方を使うというスタイル。常識にとらわれず、こんなに自由でいいんだと感じられるキッチンです。

幅は約3m。跳ね出しで作業スペースが広がるつくり。下にごみ箱を置いて。

什器をくりぬいて、パーティーシンクとIHを設置。

奥から洗濯機、食洗機、スチームオーブン、コンベクションオーブンが並ぶ。

パーティーシンクは、小さく水が張りやすいので、野菜を浸したり、氷を入れてビールを冷やしたりとデイリーに愛用。使い終わったあとは栓を抜いて水が勝手に流れていくので、ワインクーラーより楽なのだとか。

飲用水はペットボトルを買い溜め。料理の時は、水道水を使いつつも、お米を鍋で炊く時だけはペットボトルの水を利用。

食洗機は、調理器具も丸ごと入る幅650サイズですが、デリケートな器や銅鍋は手洗いしています。

使われているアイテム

①天板
手前:呉服屋の作業テーブル(古道具屋にて購入)
奥:御影石

②水栓
手前:VOLAキッチン水栓 台付混合栓
奥:型番不明(GROHE)

③シンク
手前:KDQS1113Y パーティーシンク(KINDRED)
奥:実験用シンク(TOTO)廃盤

④食洗機
W650、フロントオープン(AEG)

case3:水やりも洗濯も、明るい窓辺キッチンに水を使う家事ごとを集約させて

郊外の築古戸建てをリノベーションして暮らすSさん。掃き出し窓を床から900mm弱の高さまでタイルの壁を張り上げ塞ぎ、壁付けのキッチンを設置しました。

「壁に向かって集中して作業をするのが好き。子供ができて、対面キッチンにして様子を見たいという気持ちもちょっと分かったけれど、やはり私は……」と、壁付けキッチンが落ち着くそう。

狭い洗面兼脱衣所から、ドラム式の洗濯機とガス乾燥機の乾太くんもキッチン側に移動。忙しい朝、植物に水をやり、洗濯機を回しつつ、朝食の用意をしてと、水仕事が一気に行えるキッチンです。

朝は、植物たちの水やりから。さっと掴める厨房仕様の水栓で。

水切りは、ステンレスシンク縁のデッキ部分で。木天板も水に濡れず安心。

平日は夜のうちにドラム式の予約をセット。

ウォーターサーバーは見た目が気に入るものがなく、置き場もない。浄水器は導入したいが、切り替えもタイプも面倒くさいと思っていたところで知ったのが「水栓が選べる浄水器」の存在。これなら、好きな水栓に付けられる。常に浄水が出るけれど、洗い物は食洗機で行うし、と割り切りました。

ステンレス鍋なども一緒に平日は夜に一度、食洗機で洗っています。骨董市で買った器などは、手洗いで。

水栓は、ホースを毎回引きだすのは面倒なので、パッと引きだせる業務用スタイルの水栓に。植物への水やりもしやすくお気に入りなのだとか。

使われているアイテム

①水栓・浄水器
スプリングホース水栓 クローム
水栓が選べる浄水器 アンダーシンクタイプ

②シンク
デッキ付き板金ステンレス オーバーシンク(TOYOURA)

③天板
フリーカット無垢材 ブラックチェリー 
無塗装品にDIYで亜麻仁油塗装。メンテナンスに蜜蝋ワックス。

④食洗機
ビルトイン食洗機 フロントオープン W450 前面操作タイプ+ステンレス面材・巾木セット(BOSH)

POINT

木天板には、セラウッド塗装がおすすめ

木天板に憧れるけれど、長期的な視点でみると、水回りに木を使うのは心配と、採用を躊躇する方におすすめしたいクリア塗装が、「セラウッド塗装」。ウレタンクリア塗装よりも強く、耐水性、耐汚性、耐熱性があります。フリーカット無垢材』のオプションで選択可能です。

飲用水は何使う?浄水の考え方で、水栓選びと収納計画に影響あり

水道水も安全に飲める日本ですが、飲用水に浄水器を導入するのか、ウォーターサーバーの設置、ペットボトルを購入するなど、いくつかの選択肢がありますよね。どのタイプを選択するかによって、キッチンの見た目や収納計画にも影響してきます。そのため、大きな方針だけはキッチンづくりを考える際に、最初に話しておくのがおすすめです。

専用、切り替え、好きな水栓を浄水に?ビルトイン浄水器のタイプ3種類

選択肢によって、水栓の数や使い勝手が変わってきます。それぞれの特徴を抑えた上で、自分にあった浄水のタイプを選びましょう。

①浄水器付き専用水栓

②浄水切り替え水栓

③水栓が選べる浄水器を接続

①通常の水栓の横に「浄水器付き専用水栓」を設置。
2本を使い分け。飲用水だけでなく、お米を研ぐ時、野菜を洗う時など積極的に浄水を使いたい方におすすめ。
水栓2本分の導入コストがかかります。

②「浄水切替え水栓」1本で通常水と浄水を切替え。
見た目は1本ですっきりのいいところ取り。
浄水切替え時に多少水が入れ替わるのを待つ必要あり。

③通常の水栓に「水栓が選べる浄水器」を接続し、浄水しか出ない仕様に。
お好きなこだわり水栓から、常に浄水が出る仕様に。
食器洗いは食洗機を使うなど、割り切りが必要。

※どのタイプも、年に一度カートリッジ交換のメンテナンス費用がかかります。

①浄水器付き専用水栓

②ビルトイン型 浄水切替え水栓

③ビルトイン型 水栓が選べる浄水器

各自セルフで。誰が使うかにより配置と動線に配慮を「ウォーターサーバー」

冷たいお水やお湯をさっと出せるのが魅力のウォーターサーバー。キッチンに立つ人と動線がかぶらず利用できる位置に置くのがおすすめ。事前にメーカーにアタリをつけ、設置場所に電源の用意を。家族や来客が多いお家では、カップやお茶のティーパックなども本体の近くに置いて、ドリンクバーのように提供しやすくしているお家も。

子供たちが勝手に水をとりにいってくれる。カウンター上に設置するタイプ。

キッチンに並行配置で料理にも使いやすい。スタンドタイプ。

POINT

ストック置き場のこともお忘れなく

ウォーターサーバー会社との契約内容によりますが、ストックの水は2コセットで届くことが多く、常に1コ分のストック&空になった回収待ちの容器の置き場も、セットで考えておく必要があります。

防災ストック兼用も「ペットボトル」は、置き場とごみ捨て場確保が大事

気軽に取り入れやすいペットボトルの買い置き。防災対策を兼ね、ストックを定期的に入れ替えて利用してるお家もあるのではないでしょうか。箱で大量購入する場合、かなりの重量になるので、収納置き場は、耐荷重のある棚に載せるなどを配慮しましょう。

また当然ながら、ペットボトルのゴミが都度発生するので、ポット型の浄水器も併用するなど、使用頻度、用途によって工夫が必要です。

棚板1枚あたり約150kgの耐荷重がある「メタルシェルフ

引き出しタイプは、レールの耐荷重に注意して。「木製キッチンカウンター」はレール耐荷重30kg。

ストックの水置き場におすすめのアイテムたち

SF-FN015-02-G163
¥37,400~
KB-KC023-14-G183
¥72,000~
KB-KC023-15ZC-G183
¥95,500~

洗い方で?見た目で?選ぶ。自分に適したスタイル別の水栓とシンク

「水栓」は、キッチン本体、シンクのデザインが決まったら、バランスを合わせて最後に選ぶというイメージがあると思いますが、天板に付けるのか、壁付けなのか、見た目のデザイン以外にも、操作性、清掃性がそれぞれ異なります。自分には、どんな組み合わせのスタイルがあっていそうか、各事例の使い手の声を参考にしてみてください。

さっと使えるホース出しっぱなしの厨房スタイル水栓。木天板にSUSシンクをかぶせて濡れゾーンを棲み分ける

野菜を洗ったり、植木鉢に水をやったり。いちいちホースをひっぱりださず、サッと作業できるのがいいと選んだ厨房スタイルの『スプリングホース水栓』。海外製のものは、日本の住宅スケールには背が高過ぎるものも多いのですが、この家で使っているのは大き過ぎずのサイズ感。ステンレスのデッキ付きのシンクは、水切り置き場があって木天板を濡らさず安心です。

ホースをぱっと引き出せるのが嬉しい。泡沫吐水とシャワーの切り替えはスパウトのボタンで操作。

にぎって伸ばす、プッシュで出すを片手で。アイランドのSUS一体シンクをぐるっと360度利用

電気センサーとは違い、物理的に水栓上部のプッシュボタンを押して水のオン・オフをコントロールできる水栓。子供が小さいうちは、食事中も立ち上がって水を出すことも多いので、シンクだけの対面カウンターに360度どこからでも手が届き、ホースも掴んでのばして手元ボタンでプッシュするだけの水栓が活躍。手の延長のように水を操れます。

コンパクトなアイランドシンク。ホースを伸ばしてポットに給水。食事中にお手ふきを洗ったり、片づけしたり。操作する動画はこちらのページ内に。

洗うと飲むを切り分ける、切替え水栓とWシンクを用途に応じて使い分け

1本ですっきりした見た目を保ちつつ、通常水と浄水の切替えができる水栓。洗い物は通常水、飲用に使う時は切り替えて浄水に。クォーツのWシンクとセット使いです。水栓の首を振ったり、ホースを引き出して左右に使い分け可能。大きいシンクは洗い物専用にして、小さいシンクはグラス洗いや、時に水を溜めて飲み物を冷やすなんて使い方が可能に。パーティー時にも活躍してくれます。

クォーツシンク ダブル ホワイト」に「キッチンディスペンサー」を付ければ洗剤もすっきり。(事例協力:puddle inc.)

POINT
オーバーシンクとアンダーシンクの違いについて

天板とシンクが一体型でない場合、シンクを天板に上からかぶせる「オーバーシンク」、天板下に設置する「アンダーシンク」2つの方法があります。

オーバーシンクは現場で上から落とし込むので、配送搬入や施工性がいいのが特徴。アンダーシンクは、すっきりした見た目となりますが、シンクとの間に汚れがたまらないよう、チリ(シンク縁の天板の出っ張り)の設定などにご注意を。

色を揃えて統一感アップ。ブラックコーデの水栓とシンク

ブラックのリノリウム天板、クォーツシンクと調和するブラックの水栓。ディスペンサーも含め、マットな質感と色を統一しました。リビングと距離の近いオープンなキッチン空間の中では、設備っぽさを感じさせない、使っていない時の静かな佇まいもポイントです。

対面式のキッチンでは、天板に対する水栓の背の高さや太さといったボリューム感も確認を。

POINT

ディスペンサー導入で洗剤ボトルは見せずにすっきり

洗剤の置き場にお困りの方には、キッチンシンクや天板に設置する、埋め込み型のソープディスペンサーがおすすめ。シンプルなフォルムでキッチン空間がすっきりします。

水栓の雰囲気に合わせて、ディスペンサーのカラーも選択を。

天板回りは常にすっきり、壁付の水栓と天板&シンクで浮遊感を

シンクの上に浮遊するアートピースのような壁付水栓。黒いタイルがその存在を引き立てています。壁付水栓は、使うたびに水栓根元に溜まった水を拭くのが面倒という方におすすめ。壁をふかして配管スペースを設ける必要があるので、そのふかした壁を10cm程度の奥行きの浅い棚として、スパイスなどの置き場にするアイデアもおすすめです。

彫刻的なフォルムが特徴的なヤコブセンデザインの「VOLAキッチン水栓」。壁付したオーダーキッチン天板と合わせて。

壁付水栓たち

壁付けのキッチン天板

国産?海外製?食洗機選びのポイントは、お皿だけでなく調理器具も洗いたいか

文化の違いが大きくでる、海外製と国産の食洗機の違い

水資源が豊富な日本に比べ、水栓設備に機器自体に節水基準や目標が設けられている欧米では、大型の食洗機を使い、1日の分を溜めて1日に1度だけ食器を洗うという習慣だったりと、日本とは文化が異なります。

海外製はフロントオープンが主流。幅450 / 600mmで扉が前に倒れ、3段分を引き出して使えるタイプが多く、フライパンや鍋などの調理器具まで一緒に洗えるのが魅力です。国産は、スライド式が主流。上から入れられるので、ご高齢の方は腰に負担がなくておすすめ。深型、浅型がありますが、調理器具まではほぼ入りません。

大きいサイズを選んで時短を取るか、手洗いのサポートと捉えるか、お持ちの食器が食洗機対応かも考慮して、お値段と効率のバランスで考えましょう。

フロントオープンタイプ 450(BOSH)

スライドオープン 深型(リンナイ)

POINT

海外製の食洗機には、電気工事で200Vのコンセントを用意して

海外製の食洗機を使う場合は、電気工事で200Vのコンセント(ブレーカーへの専用回路)を用意する必要があります。

リノベーションで、追加工事をする際は、ブレーカーの回路の空き確認もお忘れなく。

ちなみに、給水の接続も、海外製は「水」、日本製は「お湯」からという違いがあります。

面材を揃える?露出ではめるもアリ!?食洗機の納め方

食洗機の扉部分の面材と巾木は、キッチン本体とのバランスを考えて別途手配する必要があります。扉付きのキッチンのオプションとして食洗機が選べる場合は、同じ面材での納品が可能です。また、キッチン下のキャビネットの一つとして納められることが多い食洗機ですが、露出で設置する場合は、食洗機本体の側面は仕上がっていない前提で、そのまま露出するか、隠しパネルを設けるのかを検討ください。

キッチンのラワン素材と揃える(木製システムキッチン

キッチンのメラミン素材と揃える(ユニキッチンシステム

ステンレス面材・巾木セット」で、キッチンと揃えて業務用ライクに。

露出でオープンキッチン下に入れ込む。(写真提供:アトリエイハウズ

POINT

露出で納める場合は、側面の見え方にご注意を

キッチン下にキャビネットと並列して導入されることが一般的な食洗機ですが、単体で露出で設置することも可能です。その場合、側面は仕上げられてないので、あえてそのまま見せるか、側板を立てるのか、設計さんに相談を。

(写真提供:アトリエイハウズ

飲用水の考え方、浄水器導入も含めた水栓選び、シンク、食洗機と、考えることが多岐に渡るキッチンにおける「水」との付き合い方。まずは、考えるべきポイントを頭に入れて、自分はどこにこだわるかを考えてみてください。

次回、vol.3は、コンロ選びやオーブンなどを深堀りする「熱」編です。(11月公開予定)

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家づくりの主役の一つでもある、キッチンづくり。“システムキッチンから選ぶ?造作でつくる?”そう考える人も多いかもしれません。けれど、料理の仕方や片づけの習慣、収納への考え方など、理想のかたちは人それぞれ違います。自分仕様の理想のキッチンを追求するためには、まず自分のこだわりを見極めるところからはじめましょう。
担当:来生