みなさーん、家づくり妄想してますか〜? toolbox大阪ショールームの内藤です!

私ごとですが、昨年秋頃に出産し、今年春まで育休をいただいておりました。慣れない母業に奮闘、てんやわんやしつつもなんとか復帰することができ、元気にショールームに立つ日々が戻ってきました。

そして妊娠〜お休みの間の変化は、母という肩書きが増えただけではありません。中古マンションを購入してリノベーションし、念願だった家づくりを実現しました。

妊娠・出産はおかげさまで順調でしたが、家づくりの方はというと、「賃貸派の夫」と「家づくりしたい私」で話し合いをするところからのスタート。合意形成ができた後は、妊娠5ヶ月で物件購入、里帰り出産中にリノベーション工事、産後2ヶ月で入居という怒涛のスケジュールに。そんな、我が家の家づくりを振り返ってご紹介していきたいと思います。

育休から復帰し、のびのびショールームで働いています!

広々LDKが主役! toolboxアイテムを詰め込んだ空間

我が家は、夫と1歳の娘との3人暮らし。家づくりを振り返る前にまずは、どんな家をつくったのかを簡単にご紹介したいと思います。

購入したのは築30年、73㎡の物件。4LDKの間取りだったのを、2LDK+WICにリノベーションしました。お風呂、トイレ、脱衣所以外は全てスケルトンに解体。LDKをメインに広くとり、寝室や書斎といった個室は最低限、という間取りへ再編しました。

BEFORE:元々は細々した印象の間取り。AFTER:思い切ってドーンとLDKを広げました!

toolboxで働いていることもあり、常日頃から家づくりの妄想を重ねていた私。たくさんのアイテムや事例を見ていく中で、次第に自分の好みが明確になっていき、気づけば「いつか家づくりをするなら」のアイデアが、たくさん溜まっていました。

今回のリノベーションでは、そういったやりたいこと、使いたかったアイテムを、ぎゅぎゅっと盛りだくさんに詰め込みました。

「天井を抜きたい」はかなり初期からの願望。露出配管が愛おしい!

まずご紹介したいのは、キッチン! 選んだのは、2026年秋に発売された『アルミニウムキッチン』です。アルミならではの光の反射が生み出す柔らかさ、足元が抜けていてスッキリとした軽やかさが特徴的なキッチンです。採用した理由は、後編で。

ドーンと壁付けした、アルミ製のキッチン。家電の収まり具合が気持ちいい。

個人的推しアイテム、『角丸棚板』と『リングの棚受け』の組み合わせ。どこかで使いたくて、テレビボード代わりに設置しました。設計段階からなんとなく予想していましたが、すっかり娘のおもちゃや絵本置き場に。

棚板も棚受けも、角が取れていて安心感があります。つかまり立ちのお供!

寝室のヘッドボードも、以前からやりたかったことのひとつ。『ウッドウォールパネル』の均一なリブ感が、頭で描いていた理想のヘッドボードにピッタリでした。タイルカーペットの足触りも、リラックスしたい寝室とよく合っているなぁと気に入っています。

手前にちらりとみえる『メタル小手掛け』もチャームポイント!

そして、念願だったファミリークローゼット。毎年衣替えの時期になると「やらなきゃな……」と重い腰をあげてやっていたのですが、ゆとりのあるクローゼットのおかげで、衣替えは最小限に。向かいに脱衣所兼洗濯室があるので、着替えや洗濯動線もスムーズ! 我が家では夜に洗濯機を回して朝に片付けているのですが、忙しい朝でもパパッと作業できるのが嬉しいです。

ボリュームのあるアウターも、来客用の布団も、まるっと収納できる嬉しいサイズ。

家族が増えることをきっかけに暮らし方を見つめ直し、家づくりした私たち。同じように、妊娠や出産を機に、住まいについて考え始める方も多いのではないでしょうか。

ただ、我が家の場合は、家づくりを始める前に、ひとつ大きなハードルがありました。それは、夫婦で「家を持つこと」に対する考え方がまったく違っていたこと。私は持ち家派、夫は賃貸派。「家を買うかどうか」というところから、きれいに意見が割れていたんです。

ここからは、そんな私たちがどうやって考えをすり合わせ、家づくりを進めていったのかについて、お話ししていきます。

夫は圧倒的“賃貸派”。“家づくりしたい派”の私と、どう折り合いをつける?

夫はとても現実的な性格で、お金に対してもリテラシーが高いほう。そんな夫と結婚する前の、今後住まいをどうするかの話し合い。夫は「ずっと賃貸が良い」ときっぱりと断言しました。

なぜ賃貸がいいのか。夫曰く「未来は不確定なのに、何千万円という大きな買い物である“家”を買うなんて、リスクが高すぎる」。

例えば、体調を崩して仕事ができなくなったら。転勤族ではないけれど、もし急に遠方へ転勤になったら。近隣トラブルがあったら。たくさんの「もしも」を考えると、フレキシブルに対応できる賃貸の方が安心だという考えです。

対する私は、小さい頃から「自分の家を持ちたい!」という夢を抱いていました。toolboxで働くようになってからは、その思いがさらに強くなり、人生でやりたいことリストの一番目に挙がるほどに。

間取りや素材を自分たちで考え、自分たちに合う住まいで日々の満足度を上げたい。そう主張するも夫は納得せず、話し合いは最後まで平行線。双方が折れないまま、やや険悪なムードで打ち切りになりました(笑)。

普段、大抵のことは私に譲ってくれる夫なのですが……。家問題、難しい!

そんなバトルを繰り広げた私たちに数年後、私の妊娠をきっかけに「家どうする問題」が舞い戻ってきました。

元々2人で住んでいた賃貸は手狭で、育児をするには十分な環境と言えません。ならば違う賃貸へ引越す? と不動産ポータルサイトを探してみるも、近年の家賃高騰もあり、希望する広さや間取りを求めると今よりかなり上がってしまう……。

ならばチャンス! と私。「賃貸だと今より家賃が上がりすぎるし……やっぱちょっと、購入も一回考えてみない? 不動産屋さんに話聞いてみるだけでも……!」とここぞとばかりに夫にプッシュ。百聞は一見に如かず! ということで、気になった物件をいくつかピックアップし、鉄は熱いうちに打ちまくる派の私は、その勢いのまま不動産屋のアポイントを取りました。

当時、妊娠2〜3ヶ月。つわりがちょっと落ち着いたかな? という時期でした。

リアリストな夫が納得したキーワードは「リセール」

とはいえ、やはり最初は気乗りしない様子だった夫。ですが、不動産屋に行き、物件をいくつか内見してみると興味が湧いてきたようで、自主的に「この物件はどう?」と調べて物件情報を送ってくれるようになりました。

一緒に不動産ポータルサイトを見ながら、家に求める条件を話し合う中で、私たちの会話によく出てきたキーワードが「リセール」。つまり、“この家をもし売却したら?”をある程度シミュレーションしておく、という考え方です。リアリストな夫には、この考え方がしっくりきたようでした。

夫婦ともに前職は不動産業界だったこともあり、物件に対する価値基準のズレは少なかったと思います。

気になる物件があれば、近似物件のここ2〜3年の売買状況をチェック。「もし5年後、10年後に手放したとして、納得できる価格で手放せそうか?」を意識しながら見ていきました。

そんな視点も踏まえて、物件探しで「譲れない条件」としたのがこの3つ。

・駅からの徒歩距離:大阪駅まで乗り換えなしで行ける駅から徒歩10分以内

・広さ70㎡以上:将来的に3LDKに改造することも見据えつつ、リセール面も考慮

・共用部の管理状況が良い:共用部も心地よく使いたい!

これらの条件は、どちらかというと夫の希望が強く反映されたもの。私はエリアや環境についてはもう少し幅広く見ていて、ローカルなエリアにも魅力を感じていました。とはいえ、日々の暮らしや将来のリセールまで考えていくと、夫の視点にも納得する部分が多く、最終的にはこの3つを条件にしました。

未来に対する不安やリスクを、必要以上に怖がることはないと思っています。でも、「もしも」の時を想定して、出口を見据えながら家を選ぶことは、私たちにとってむしろ前向きなやり方でした。

譲れない条件を決めたら、「お?」と思う物件が現れた

そうして夫婦で譲れない条件を見極めながら物件を探すこと2ヶ月。毎日のように希望エリアの新着物件をチェックする中、出会ったのは100戸を超えるファミリー向きマンションのとある一部屋。

戸数が多いマンションなので、他にも何戸か売り出されていたのですが、この部屋は唯一の角部屋。間取りも少し広く、なにより角部屋ならではの開口の多さが魅力でした。

内覧してまず思ったことは「この二面開口を活かしてリビングをつくったら、開放感があって気持ちいいだろうな……」ということ。見晴らしが良く、風がすっと通り抜けるのも心地よかったです。

窓、多い! 真夏でも窓を開けるとすーっと風が抜け、暑さが和らぎます。

前述の条件はオールクリアで、予算的にも問題なし。当初考えていたエリアからは少し外れていましたが、許容範囲内。なにより、部屋自体にとてもポテンシャルを感じました。「これまで内覧してきた中で一番良い」と夫とも意見が合致。

私は「今買うならここでしょ!」と早々に心に決めることができましたが、夫は最後まで「俺、本当に家買うのか……」となかなか現実味が湧かなかったようです。家探しを始めてから物件契約まで約2ヶ月半。私は妊娠5ヶ月に入ったところで、何もかもが爆速スピードで進んでいたので、なかなか気持ちが追いつかなかったのも仕方がありません。とはいえ物件は出会いもの。夫には腹をくくってもらいました(笑)。

リノベーション前のキッチン。Rの垂れ壁とL型キッチンも魅力的でしたが、閉塞感がちょっと気になる。

初めての物件購入。「ローン」については未知の世界

そうして遂に申込! ほっとひと安心……できたのも束の間。むしろここからがスタートとも言えます。

初めてのマンション購入。夫婦ともに不動産や住まいに関わる仕事を経験していますが、住宅ローンについては、自分たちが借りる立場になって初めて知ることばかり。

申込はしたものの、物件を確実に押さえるためには、ローン会社の審査を通過している必要があります。リノベーション費用も一緒に借り入れる場合は、工事費の概算見積もりも銀行に提出しなくてはいけません。つまり、大急ぎで工事費の見積もりが必要!!

ということで、私はすぐさまアートアンドクラフトにお声掛けしました。

大阪・神戸・沖縄を中心にリノベーションの設計施工をしている「アートアンドクラフト」。「大阪R不動産」の運営もしており、toolboxと同じR不動産グループの一員でもあります。

以前から、家づくりをするならアートアンドクラフトに依頼したいと思っていた私。彼らのつくる空間が好みということもありましたが、仕事上、スタッフのみなさんと日頃からお付き合いがあり、面白い方が多く、みなさんの人となりが魅力的であることも知っていたからです。約30年のベテランリノベ会社ということもあり、私のとっちらかった要望もまとめ上げてくれるだろう、という信頼感もありました。

設計を担当してくださった西面(さいめん)さん。大阪ショールームをつくる際にも大変お世話になった、頼れるお姉さんです!

「ぜひお手伝いさせてください!」とご快諾をいただき、状況を説明して、ローン審査用の見積りを急ぎでお願いすることに。迅速にご対応いただけて、大変ありがたかったです。

今回私は、最初に問い合わせた不動産会社の担当さんが親身に進めてくださったので、そのまま仲介をお願いしました。一方で、リノベーション会社の中には、物件探しの段階から相談できる会社も。アートアンドクラフトも、物件探しのサポートと不動産仲介を行なっています。特に「こんな間取りにしたい!」「こんな内装にしたい」という強い希望がある場合、それが実現できるかどうかは物件によるところも大きく、リノベーションの知識がないと判断が難しい場面も。物件探しからお金のことまで並走してくれるプロは、とても心強い存在です!

物件が見つかってから家づくりのパートナーを探して決めるのは、なかなか大変なこともあり、何事も早め早めに動くべしだな、と身にしみて感じました。

こうしてついに、念願の「家づくり」のスタート地点に立った私たち。後編では、どのようにリノベーションを進めたのかについて、お届けします。リノベ工事の意外な落とし穴も……? 是非お楽しみに!

やりたいことは今、叶える。夫婦分業で進めた、未来を決めすぎない家づくり
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中古マンションリノベーションで、長年の夢だった「自分たちらしい家づくり」に取り組んだtoolbox大阪ショールームのスタッフ・内藤。前編では、賃貸派だった夫も納得する着地点を見つけ、物件を購入するまでをお届けしました。そして、いよいよスタートしたリノベーション。空間づくりをどう進めたのか、子どもとの未知数の暮らしにどこまで備えるのか。後編では、家づくりの過程を振り返ります。
やりたいことを詰め込みながら、余白も残す。
不確定な未来も“変えていく楽しみ”にした、toolboxスタッフの家
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不確定な未来も“変えていく楽しみ”にした、toolboxスタッフの家
妊娠中にリノベーションを始め、完成した住まいで生まれたばかりの子どもとの生活をスタートしたスタッフ・内藤。使いたかったtoolboxアイテムをたっぷり取り入れながら、この先の暮らしを決めすぎず、変化に柔軟に寄り添ってくれる住まいをつくりました。
アートアンドクラフト

アートアンドクラフト

建築設計/施工/不動産仲介/建物再生コンサルティングのプロ集団です。
大阪・神戸・沖縄を拠点に、マンション1室からビル1棟まで既存建物の再生を得意としています。

大阪R不動産も運営しているtoolboxのグループ会社です。

テキスト:ナイトウ