長手はずらりと窓が並び、明るく気持ちの良さそうな間取りのオフィス。壁で遮ってしまうのはもったいないので、木製室内窓押し出しタイプと木製パインドアガラスドアでつながりと適度な距離感を両立できるようにしています。
ここにはスチールの黒い建具がはまるのもカッコイイですが、木の素地の色味がシャープになりすぎず、ちょっと温もりがあるこのオフィスの顔になっています。
執務スペースは「角パイプフレーム脚」に天板はオイル塗装したシナ合板を載せたテーブルを島状に配し、天井のダクトレールには、「ライティングレールプラグE26 ソケット (WH)」に「白熱ボール電球白熱ホワイトボール95(E26)57W」を取り付けて全体をムラなく照らす明かりを作っています。
玄関の鉄扉を開けてしまうと常に外に解放されてしまうし、かといってドアを閉じてしまうと、来客の際に営業しているのかどうかが、伝わりにくくなってしまう……。
この問題に対応するため、玄関の内側に新しくガラスドアを制作されています。框部分の塗装は「アイアン塗料」です。
トイレには小ぶりな「コンパクト手洗い器スクエア」がぴったりです。
ここで使われているアイテムの多くは、住宅でもよく見かけるアイテムたち。
こんな使い方をすると素っ気なくなりがちなオフィス空間もちょっと親しみやすくなるんですね。
(小林)
紹介している商品
関連する事例記事
築古の魅力を残して間取りを一新。飾れる余白とレイアウトの自由度をそなえた賃貸ワンルーム
ツールボックス工事班|TBKが設計施工を担当した、東京R不動産と共同で企画した賃貸リフォーム事例。建物が持つ古さを活かしながら、入居者が自分の暮らしを反映しやすいような、余白を持たせた住まいです。
“植物の特等席”と、土間で隔てられた“離れ”。120㎡ならではの空間切り分け術
まるで植物園のようなサンルームを主役に据えたリノベーション事例。以前の住まいが子どもの成長で手狭になり、住み替えたのは約120㎡の中古マンションでした。大事な趣味も家族の成長も制限しないプランニングで、理想の暮らしを叶えた事例をご紹介します。
世界中の大小さまざま、色イロなガラスたち。窓から覗けて座れる、まちのBarのエントランス改装
住宅街の一角にひっそり佇む「荻窪Bar」。アットホームな空気に包まれ、常連たちに愛されてきた小さなBarが、10周年の節目にリニーアルしたのは“扉”。ただの出入り口ではない、小さな窓たちが人と街をゆるやかに繋ぐ、新しいファサードをご紹介します。