販売者として、この事例を紹介するのはいかがなものかと一抹の不安がありますが、紹介してしまいます。

こちらの事例の引き戸に使われているのは、「織物壁紙」です。壁紙なのに奥が透けている!

裏から見てもやはり透けている……。

引いて見ても、間違いなく透けています。

そして引き戸の右に並んでいる建具のような見た目の3枚に貼られているのも「織物壁紙」。
こっちは透けていない、どういうことだ?

この事例を送ってくれたのは、toolboxの商品でもお世話になっているアラキ+ササキアーキテクツの荒木さん。
設計を進める中で、なにか良い素材がないかなと探していたところに、toolboxから新商品を案内するニュースレターが届き、そのイメージがぴったりだったということでそのまま採用してくれました。

なんて良いタイミングなんでしょう。

そして懸案の透けている問題ですが、荒木さん曰く、取り寄せた壁紙サンプルの裏紙を試しに剥がしてみたところ、「いい感じに透ける!」「ベタベタしない!」ということで、引き戸に貼ることにしたそうです。

透けていない方は建具に見せかけて動かない建具に通常通り壁紙として貼ったそうで、だから透けていない。

この使い方、とても良い感じで、商品の使い方の幅を広げてくれた荒木さんには感謝なのですが、真似をされる方は慎重にお願いします。

なんせ、僕自身がこの使い方を試せていないですし、毎回うまくいくかもわかりません。
そもそも、そんな無責任なことを紹介していいものか……。

けど、使い方は人それぞれ楽しんでもらうのが一番。
ということで、紹介させてもらいました。

こちらの部屋は古い団地のリノベーション。既存の柱を上手に残しつつ、新しく挿入されたものたちがうまく調和しています。

洗面には、おなじみのハンガーバー!

PHOTO ©Koji Tsuchiya

(荒川)

株式会社 アラキ+ササキ アーキテクツ

積極的に手を動かし試作・試行する「“Hands-on” approach」を設計方法論として掲げる建築士事務所。toolboxで取り扱う「スチールラック」などのデザインも手がけています。

「自転車フック」の開発パートナーです。

紹介している商品

関連する事例記事

アアルトの自邸、ポルトガルの色彩、イギリスでの暮らし。旅先で見つけた“私に心地よい”部屋
アアルトの自邸、ポルトガルの色彩、イギリスでの暮らし。旅先で見つけた“私に心地よい”部屋
ご紹介するのは、44㎡の中古マンションを自宅兼オフィスにリノベーションした単身女性の住まい。家づくりのきっかけは、社会人留学中にヨーロッパの住まいへの価値観に触れたこと。「自分好みの心地よさ」を探求した空間づくりをご紹介します。
“ラグジュアリーな内装”を間取りも設備もそのまま、自分たちらしい“ナチュラルな空間”に
“ラグジュアリーな内装”を間取りも設備もそのまま、自分たちらしい“ナチュラルな空間”に
今回ご紹介するのは、「リノベーション済み物件」をさらに自分たちらしくアップデートしたマンションリノベーションの事例です。キッチン、お風呂、トイレはそのまま、既存の下地も活かしながら、自分たち好みに色や素材をプラスしていきました。
シームレスな天井がいざなう、四季とひとつながりの暮らし
シームレスな天井がいざなう、四季とひとつながりの暮らし
この土地の魅力に惚れ込み、外部の自然環境を取り込んだ開放的な空間が特徴の新築戸建て。リビングから繋がるオープンなキッチン空間が、気持ちよく一体的に見えるのはなぜだろう?その設計のポイントを教えてもらいました。
脱・個室。広々LDKで楽しみ尽くす、わたし時間
脱・個室。広々LDKで楽しみ尽くす、わたし時間
土間有り、ウォークスルークローゼット有り、パントリー有りで「個室なし」。約64㎡の中古マンションをたっぷりの収納とLDKという間取りにリノベーションした、単身女性の住まいをご紹介します。