キッチンはリノベーションの顔ともいえる存在。機能性抜群のしっかりしたキッチンに憧れる方も多いともいます

ただ、コンパクトなLDKの場合、大きなシステムキッチンを入れてしまうと、くつろぐ空間を圧迫しかねないため注意が必要です。今回ご紹介する13.5畳のLDKに採用されたのは、足元がオープンになった『木製ミニマルキッチン』です。

木の質感が空間の居心地をあげてくれます。

フロートタイプの壁付けキッチンは、空間を広く見せることができます。また、木のやさしい表情は、自然とダイニングとの距離を縮めてくれる。少しでもくつろぐ空間にスペースをまわせるように、というのが採用いただいた理由です。

足元の空間は、ラックやワゴンを置いたりと、住まい手の自由にアレンジすることができます。くつろぐ空間からゴミ箱が見えないよう、置ける場所が用意されているのもうれしいですね。

あわせて採用いただいたフラットレンジフードは、白い壁に綺麗に同化。レンジフードの存在感が見事に消えています。

天井の素材の切り替えがゆるやかに空間を仕切り、ダイニング・リビングそれぞれのお部屋の居心地をあげてくれていますね。

続いてご紹介するのは、『木製ガラス引き戸』の事例。

真ん中にどーんと写っているのにも関わらず、最初「え?どこだろう?」と思わず探してしまったのですが…この鋭角に設置された真ん中のガラスの仕切り部分がそう。

社長室のようにキリッとした印象にしたく、木製の枠をブラックに塗装されたそうです。ブラック塗装は初めてみましたが、かなりシャープな印象になりますね。細身の枠が効いています。

攻めたとんがり配置。たしかに社長室感があって面白い。

単純に部屋を仕切るだけでなく、こんなふうにデザインとして取り入れるのも楽しいですね。

窓を背にデスクを設置したら、有名な新世代の某アニメの最高司令官のような雰囲気を出しながら、バリバリと仕事ができそう…。

 

今回いただいた事例のように、空間の印象をコントロールすることができるキッチンと建具。

それぞれを単体で見ながら「どれにしよう?」と考えると、選択肢が多すぎて決めかねてしまいますが、そんなときは一度視野を広げて空間全体の印象を考えてみると、もしかしたら答えが見えてくるかも?しれません。

(ヤマキ)

株式会社しあわせな家

横浜・東京でリノベーションまでワンストップで行う不動産会社。中古住宅の仲介からリノベーションまでを一貫でサポートしてくれます。

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