家づくりの選択肢は様々あると思いますが、今回紹介するスタッフ小尾は「家」に対する考え方が驚くほどカジュアル。まるで趣味の延長線上にあるかのように家づくりを進めていきました。
「こだわりが強くなくても、自分の思い描く家をつくれる。家づくりに、ゆるい気持ちで取り組んでもいい。」そう思わせてくれる「趣味ごと感覚の家づくり」を紹介していきます。
旅行好きからの延長線
「家づくり」とは、私たち夫婦にとって趣味ごとの一つかもしれません。こんな場所にこんなお家があったらいいな、を気軽につくってみるような感覚。
私は夫と二人暮らしで、二人とも旅行が好き。テントを持って山に行く時もあれば、あえて都心のホテルに泊まってみる時もあります。
長い休みの時は海外にも行こうとします。行き先を決めるのもホテルを決めるのもその時の気分次第。
それは、単純に日常と違う居場所が欲しいって思うからです。
毎日忙しいからたまには自然の中に身を置いてゆっくりしようとか、山の中に入ったら集中して仕事がはかどるんじゃないかとか、走ることが好きなので山の中を走ってみたらもっと気持ちよく走れるんじゃないか、とか。
「この休日はどうしよう」と、その時の気分によって居場所を選んでいます。
そしてふと思いました。
平日と休日という時間軸を置いていましたが、いっその事、毎日の日常の中に休日を感じられる居心地良い場所をつくってしまったら、自分のライフスタイルはどうなるんだろうと。
ということで、実際に試してみることに。
たまたま見ていた兄弟サイト「東京R不動産」で安くていい感じの物件があったので、衝動買いに近いノリで中古マンションを購入。
自分が求める居場所を、自分でつくってみました。
自分でつくってみる、お家のテーマは”自分にわがままなお家”
そもそも家づくりって自分でやると大変そう。となりますが、私の場合「お金はかけない」「これだけは譲れない」が入っていれば完璧じゃなくていい。
それくらいの感覚でいます。
設計や施工はツールボックス工事班にお願いをすることに。
近しい人の方が自分の感覚も伝えやすいし、好みが似ている方がスムーズかなと思ったからです。
理想の居心地は譲れない
洞窟のあの薄暗い静かな空間に落ち着きを感じます。
穴から穴への繋がりは安心感を与えてさえくれます。
お寺の落ちつきも、つい時間を忘れるほどのんびりできて、すごくいい。
境内の床は裸足でペタペタ歩くととても気持ちいい。
むしろ洞窟やお寺が家だったら最高だなと思っていました。
その、自分が心地よいと感じる空間のイメージを、家づくりに落とし込むことにしました。
洞窟のイメージで壁はグレー。
凹凸と手触りがあるラフさにするため、自分たちで壁を塗ってみました。
toolboxのみんなが手伝ってくれました。赤ちゃん引きつれみんなで塗装。
部屋と部屋のつながりは、仕切りはあるけど光が入る感じ。
ガラス引戸で光が通り、壁には室内窓を設置して、隣の部屋の気配を少し感じるくらいに。
床は杉材。素足で気持ちいい足触りを大事にしました。