2022年4月、福井市内の食やカルチャーの集まる片町エリアに、シェアオフィス「LUFF! FukuiWork&Studio」がオープン。縫製学校の校舎として使われていた3階建てのビルを、新しい働き方をサポートする拠点として、昔の面影を残しつつリノベーション。
「街中で働き!暮らし!遊ぶ」というコンセプトのもと、個室オフィス、ブース、ショップ、スタジオなどさまざまな機能をもつ空間へと生まれ変わりました。

このオフィスを運営しているのは、株式会社ピンタイ。ともに福井市生まれの高岡勇治さんと石田竜一さんが設立した築古ビルの再生・運営を行う地域に根ざした会社です。高岡さんはデザイン設計と建材輸入販売を行っており、toolboxの商品の仕入れにも関わってもらっています。

利用者が集まるラウンジスペース。奥は個室オフィスとなっています。味わいのある既存の床は生かしつつ、壁や天井を白く塗りつぶして、家具や建具で空間ごとにキャラクターを作っています。アートを内装に活かした空間づくりがユニークです。

テーブルの天板に使われているのは『メタルフレームミラー』。試作として製造されtoolboxにストックされていたものを活用していただきました。(実際の商品とはサイズが異なります)

入居者用のシェアキッチン。露出配管で繋がれた『工業系レセップ』と裸電球の無機質さ、古いタイルの組み合わせが、どこか東南アジアの香りを漂わせています。

ここはエントランス。荒々しいコンクリートブロック壁の空間を、福井で活動する明直樹さんのアート作品で出迎えの場に仕立てています。

1階の駐車場とエントランスは、床と壁の一部を塗装して、通りからエントランスへと人を誘導するサインに。ミニマムなデザインでキャッチーなエントランスアプローチをつくっています。

エントランスのドアノブには、『ワンタッチドアハンドル』が取り付けられています。シンプルな空間に機能的なドアノブがとても馴染んでいますね。

各部屋のサインに使われているのはなんと「メタルフレームミラー」。ミラーに黒のカッティングシートを貼りつけています。ただ印象的なサインになっているだけでなく、ミラーへの映り込みが、空間に奥行きを生み出す効果を生んでいます。

地域に残る資源を生かしつつ、時代に合わせて色々な機能を兼ね備えた拠点「LUFF」。都市と地方の二拠点で活動したり、趣味を発信してビジネスにする方々をターゲットとしています。LUFFのコーディネーターが地元の自治体や入居企業との連携をサポートし、ローカル&グローバルビジネスにチャレンジしたい人にその機会を提供しています。

福井は北陸新幹線の開業も予定され、新しいビジネスのチャンスがたくさんありそうですね。この場所が新しい文化発信地になりそうですね。

メンバーも募集しているようです。詳しい情報はホームページもしくはSNSをご覧ください。

【reallocal福井】
福井市片町に新スペース「LIFF」オープン!~地方の空き物件を”収益物件”にするスキームとは?

(shiotsu)

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