ブルーは、水辺や空といった自然を思わせる色。気持ちを落ち着かせたり、集中力を高めたりする効果もあると言われています。
けれど“ブルー”とひとことで言っても、トーンや素材によってその表情は実に多彩。
淡い水色から深いネイビーまで、異なるブルーを組み合わせたり、他の色を差し込んでみたり、取り入れ方によって空間に与える印象もぐっと変わってきます。
今回は、取り入れ方別に、ブルーを効果的に使った事例を紹介。ブルーを空間に取り入れるヒントを、事例から探ってみてください。
タイルと目地色の組み合わせや、形状・柄でブルーの印象をコントロール
色を部分的に取り入れやすいのはタイルです。壁や床一面に貼っても、洗面ミラーの下だけなど、ほんの一部分だけでも楽しめます。貼り方も自由。目地の幅や色、並べ方で印象はガラッと変わります。
case1 深いネイビーブルー×黒目地で、キッチンに海のような奥行きを演出
壁付けのステンレスキッチンの壁に、釉薬のゆらぎが魅力的な深い青のタイルを広く貼った事例。ゆらめきが水を思わせ、海のような深みも与えてくれます。黒い目地を合わせることで、目地が目立ちにくくなり、タイルのゆらぎが際立ちます。ステンレスのシャープな印象との対比がより強調されているよう。
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case2 淡いアクアブルー×白目地で、洗面スペースを爽やかに彩る
ブルーは水回りにクリーンな印象を与えてくれます。淡い色のタイルを背景に、チェリーの無垢天板を合わせた洗面空間。目地をグレーにしてタイルとトーンを合わせることで、チェリーの色味や洗面ボウルなどの白を引き立て、爽やかな空間をつくっています。
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case3 鮮やかなネイビー×白目地で、夏気分の洗面空間にチェンジ
今度は濃いブルーのタイルに白い目地を合わせた事例。背景の白に合わせて目地も白で揃えることで、先ほどの事例とは反対にブルーを際立てています。貝殻などの小物が似合いそうな、夏の海を感じさせる洗面空間になりました。
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case4 床にアクセントを。派手になりすぎないブルーの柄づかい
モザイクタイルや柄入りのタイルは、レトロな印象はもちろん、形や並べ方で個性的な空間をつくれます。
玄関床に貼った柄タイルは、アンティーク塗装がされたオークのフローリングとぴったり。青と白という馴染みのある配色を選べば、柄タイルを広く使っても落ち着きがあります。建具は青みがかったグレーを。同じグレーでもブルーグレーは、はっきりした青とも相性が良く、空間にまとまりが生まれます。
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case5 モザイクタイルで繊細な“水の揺らぎ”を楽しむ
一つ一つが小さいモザイクタイルは、大きいタイルよりも繊細なゆらぎを感じられます。水を想起させる色や表情だからこそ、思い切って浴室や洗面に広く取り入れるのもおすすめ。
モザイクタイルは、大きなタイルに比べてタイルを切る必要があまりないので、DIYにもおすすめです。他の色と組み合わせて好きな柄を描くことも!
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床に『フォグタイル』のダークブルーを敷き詰めた寝室をイメージしてEdit!
夜の森の中のような深いネイビーは深い眠りにつきたい寝室にぴったり。照明には『鎚目模様のシェードランプ』のアルミが持つクールな表情がしっくりきました。
日中はやわらかく光を通してほしいから、『シーチングカーテン』のホワイトで軽やかに。木製のベッドフレームがよく馴染みそうな空間になりました。
欲しいところに欲しいだけ!塗装で思いのままにブルーを取り入れる
塗料を使えば、大胆に色を取り入れることができます。壁や天井の全面を塗っても、家具の一部分だけ塗ってもよし。自由に色を楽しめるのが塗料の良さです。
初心者が扱いやすい塗料もあり、DIYで挑戦できるのも良いところ。色の選択肢は無限と言って良いほどあるので、自分の好きな色にきっと出会えるはず。
case1 海を感じるブルーの塗装壁で空間に涼感を
白を貴重にした空間の壁一面を塗った事例では、ブルーが空間に広がりや深みをもたらしています。白漆喰の天井とマリンランプが相まって、白い波が立つ海原のよう。
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case2 トーンダウンしたブルーは、クラシカルな建具を引き立てる
建具だけを塗装して、クラシカルな框戸を引き立てています。ブルーは、黄色やオレンジと補色関係にあるので、木製の家具や真鍮のアイテムとも相性がいいんです。
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case3 電球色との掛け合わせで、表情豊かなブルーを楽しむ
壁と天井の三面を玄関から寝室まで緑がかったネイビーで塗装した事例。ブルーに電球色が合わさることで、緑が強調される変化が面白い。
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柄や異素材と、ブルーの掛け合わせで遊ぶ
色を取り入れる家づくりをもっと自由にするのはカラフルな壁材・床材たちです。柄や素材が空間に個性をプラス。DIYで部分的に取り入れるのもおすすめ。
case1 ティールブルー×グリーン×ビタミンカラーで、公園のようなリビングを
芝生のようにカーペットを敷き、公園のようなリビングルームに。黄色の間仕切りの裏はワークスペースとし、空や木々、水辺をイメージしたようなティールブルーの柄壁紙を。
大胆に使ったビタミンカラーを青い壁紙やソファ、カーペットや観葉植物のグリーンで受け止めています。家づくりに色を使う楽しさを教えてくれるような事例です!
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海外の戸建のような廊下や階段をイメージしてEdit!
ブルー塗装で仕上げた『レリーフキャンバス壁紙』を貼った壁に『クラシックリブパネル』で腰壁を。柄にリブと要素が多い組み合わせではあるけれど、どちらも陰影を生かしたつくりだから似合うはず。ブルーとニヤトーの赤褐色もマッチしています。
家具・小物でブルーを気軽に取り入れる
内装はシンプルにまとめ、家具やアイテムで色を取り入れてみるのもよし。気分によって配置を変えたり、合わせ方を変えられるので、色々なコーディネートに挑戦しやすいです。
case1 白壁×ブルーインテリアでつくる、爽やかなダイニング
配管現しの白塗装壁というシンプルなダイニングを青い家具や小物でコーディネートした事例。ブルーを取り入れる素材やトーンがそれぞれ異なり、ブルーの広がりを感じられそう。赤や黄色など鮮やかな差し色もポイントです。
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case2 トーン違いのブルーを重ねて、奥行きを出すリビング演出
鮮やかなブルーのペンダントライトコードを長めに吊るした、リビングの一角。スカイブルーの壁やラグが合わさった爽やかな印象でありながら、ガラスのツヤや深いブルーで空間を締めています。
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