BAMBOO EXPOとは?

商空間デザインに特化した内外装材や建材、照明、家具など、多彩なアイテムが一堂に会する今回で23回目を迎える展示イベントです。エシカル、サステナブル、SDGsといったキーワードに関連する素材も多数紹介され、第一線で活躍するクリエイターによるトークセッションも行われます。

このイベントは、「デザイナーと作り手をつなぐ場をつくってほしい」という現場の声から生まれたそうで、はじまりは、飲みの場を通じた交流。そこから要望が広がり、今のかたちへと進化していったのだとか。

そんな経緯もあってか、出展者と来場者の距離が近く、気負わず話せる空気感がこのイベントの魅力のひとつ。私たちtoolboxも、その空気感に惹かれ、今回初めて出展することを決めました。

toolboxでは、設計者やデザイナーの方々と直接お話しする機会は、実はそれほど多くありません。だからこそ、素材に込めた想いやものづくりへの姿勢を、体感と対話を通じて伝えられるこのような場を、大切にしたいと考えています。そして何より、私たち自身が、現場で活躍する設計者・デザイナーの“生の声”に触れられることを、心から楽しみにしています。

空間の「質」をつくるのは、空間を構成する“素材”そのもの

私たちが大切にしているのは、「素材そのものの個性」を活かすという視点。使い込むほどに味わいが増し、時間とともに表情を変えていく。そんな素材を選び、日々ものづくりに取り組んでいます。

例えば、こちらの「把手の金物」。

余計なものをすべて削ぎ落とし、行き着いたのは、これ以上ないほどシンプルな形状。

鉄、真鍮、ステンレスといったラインナップがありますが、どれも塗装などのコーティングは施していません。だからこそ、使い続けるうちに、少しずつ錆びたり、黒ずんだり、変色したりしていきます。

毎日触れ、毎日目にするものだからこそ、その変化は単なる経年劣化ではなく、ゆっくりと時の流れに添って、変わりゆく素材本来の質感を感じさせてくれるものとなる。

そんな風に、素材の特性や変化をそのまま楽しめるパーツを、私たちは「空間の一部」として提案しています。

今回の展示では、素材そのものの風合いや経年変化を空間の質感として取り入れるには、という視点から、鉄、真鍮、木、ステンレスなどを用いた、空間を構成する“素材”になり得るパーツを厳選し、ご紹介します。

こちらは「木のつまみ」の採用事例。

素材がもともと持っている質感や表情をできる限りそのまま活かし、そっと空間に馴染みながらも、ときにきらりと光るアクセントとなり、風景の一部になっていく。今回展示するのは、そんなあり方を目指した商品たちです。

展示では、こうした商品開発の背景や、素材との向き合い方まで感じていただけるように、見せ方にも工夫を凝らしました。toolboxの“素材観”を、感じていただけたらうれしいです。

展示予定の商品ラインナップ

錆びない、媚びないタフな質感の溶融亜鉛メッキの把手。

木の柔らかな質感が感じとれる木のつまみ

鈍く光るステンレスがアクセントとなるアングル把手

素材感のあるシンプルな形状が魅力の把手の金物

用途多様でサイズオーダーできるハンガーバー

使うほどに古色を帯びて深みが増す真鍮金物

ふとした出会いや気づきが、空間づくりのヒントになることがあります。この展示が、そんな「きっかけ」のひとつになれたらうれしく思います。

会場でお会いできるのを、心より楽しみにしています。

BAMBOO EXPO 23 開催概要

・日時:2025年5月28日(水)・29日(木)11:00~20:00

・会場:東京都立産業貿易センター 浜松町館 2F展示ホール
           東京都港区海岸1-7-1 会場への交通アクセスはこちら

・入場:無料(事前登録制/下記サイトよりご登録ください)
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