ムラや凹凸、ラフな質感が魅力。

水回りの新たな選択肢

このラフな質感、どこかで見かけたことはありませんか?

信号や道路標識の柱など、実は街中で目にすることが多い「溶融(ようゆう)亜鉛メッキ」というもの。雨ニモマケズ風ニモマケズ、とにかくタフで錆びや腐食に強い加工を施しています。

街中で活躍する「溶融亜鉛メッキ」の柱。

キッチンや洗面所をはじめとする水回りの空間では、錆びない素材として、パーツにステンレスを選ぶことが一般的。けれど、それだとちょっと味気ないのかもしれません。

ざっくりとした木製キッチンに似合うような、ラフで表情のある把手が欲しいと思ったときに、たどり着いたのが溶融亜鉛メッキの質感でした。

ムラや凹凸があり、一つ一つ風合いが異なる無骨で媚びないかっこよさ。そしてメッキとはいえ、亜鉛と鉄が強く結合しているため剥がれにくく、数十年は錆びない耐久性も魅力です。

ラワンのざっくりとした造作キッチンと好相性。

鉄と溶融亜鉛メッキの共演

ラフでタフ。けれど把手として直径9mmという細さは保ちたい。そんな理想を掲げて探してみると、しっくりくるものはなかなか見つかりません。

というわけで、無いなら「つくる!」が、toolbox。約2年の開発期間を経て、ようやく完成しました。

バーチなど明るい木材とあわせて軽やかに。

『溶融亜鉛メッキの把手』は、亜鉛を420度以上の高温で溶かした水槽に、鉄の丸棒を漬けて表面をコーティングします。言うなればチーズフォンデュのようなもの。

しかしそこはチーズならぬ高温の亜鉛。細い鉄は思わぬ方向に曲がってしまったり、把手のビス穴がメッキで埋まったりと失敗の連続でした。

職人さんにわがままを言い試行錯誤の末、細くシンプルなデザインと溶融亜鉛メッキの質感、どちらも両立することができました。

亜鉛を高温で溶かし、鉄の棒を入れてメッキをつける作業。

経年変化で、より強く

把手は溶融亜鉛メッキの上に、クリア塗装をかけてお届けします。

ほんのり光沢のあるシルバーですが、使っていくうちに酸化しマットな質感に変わっていきます。さらに経年変化するほど、強度が増すのだそう。毎日触れる把手が、時間の経過とともにタフに育ちます。

経年変化の比較。徐々に酸化しマットな色合いに。

手触りも、なんだかとっても新触感。さらりとしていて、今まであまり触れてこなかった素材のように思えます。

気になる触感は、ぜひ街中にある溶融亜鉛メッキの柱やtoolboxのショールームで実物をご確認ください。

錆びにくい素材は水回りで活躍します。

タフな素材は「ガレージ」にも

長さは80mmから800mmまで、全部で9つのサイズをご用意しました。

ラワンなどを使った造作キッチンや洗面台などの水回りはもちろん、タフな素材なのでガレージなどでも使えます。なにかとひっかけるのに便利な「コの字型」は、ツールバーとしても活躍します。

摩擦にも強いので、キッチンツールをぶさ下げたり、工具をぶら下げたり、荒っぽくガシガシ使える頼もしさも魅力のひとつ。『亜鉛メッキのマルチバー』とあわせて使うのもおすすめです。

サイズは80mmから800mmまで全部で9種類。

ありそうでなかったストリート育ちのラフでタフな把手は、水回りに新たな選択肢を与えてくれることでしょう。

縦に取り付けるのもおすすめ。

(担当:椎野 / テキスト:塩川)