購入された中古の団地に元々あったのは、少しばかり仰々しいキッチンだったそう。もう少しコンパクトに、あれ?キッチン?というくらい空間に馴染んでてほしい、と計画されたそうです。
さて、この奥まった木製のキッチンがある場所、元は、
なんと壁でした。
欄間部分にはガラスも入っているようなので、以前はまた違った使われ方をしていたのでしょう。この壁を抜いてニッチスペースとし、キッチンを設置することを思い付かれたそうです。
その凹ませた壁に貼っていただいたベージュのような色をしたパネル、こちら『塗装のキッチンパネル チタンシルバー』です。お写真いただいたとき私は、昔ながらの砂壁かな?と思ってしまいました。電球の色味も手伝ってか、パネルの色「チタンシルバー」はこんな温かい色に見えるんですね。台所の総仕上げ役として、タイルや木製の見切りによく馴染んでます。
このちょっとした調味料置きスペース!かわいいいっ!塩と砂糖が入っているであろうガラス容器もなんてかわいいんだ。その他、キャリアを感じるキッチン小物をしかと包み込む、こじんまりとしたこの台所をどんどん好きになりました。
次は、洗面。ちょっとした収納に『ワイヤーラック アルミ』
頭上にあっても重苦しく感じないのは、金網だからかな。お使いのミラーと相性抜群だなぁと思いました。
洗面水栓には『壁付けハンドル混合栓』。ミラー上にあるのは『工業系レセップ ソケット01』。ここで使わなくて、いつ使う!?と言わんばかりにもう雰囲気ぴったり。どちらもシンプルかつ愛嬌ある、ロングライフデザインです。
まるでドラマの主人公の部屋のような、住んでいる人に会いたくなるような事例でした。
(豊田)
紹介している商品
関連する事例記事

鍛えるだけじゃない、“気分が上がる”ジム
気分が上がって、集中できて、ちょっと安心もできる。 そんな空間があれば、体を動かすことが楽しくなる気がします。 今回は、「Fits All Gym 24H」の空間に詰まった“過ごしやすさ”に注目しました。

マンションの中のレコード屋!? 音楽と暮らす、店舗兼住居
レコード屋を営む施主がつくったのは、「店舗」ではなく「店舗兼住居」。しかも、マンションの一室だと言います。「音楽がある暮らし」をテーマにした、職住一体の住まいのカタチをご紹介します。

土間床スケルトンでも寒くない!? 50年後も住みたいリノベ戸建て
新築にはない独特の味わい深さが魅力の戸建てリノベ。できることなら、その質感を存分に楽しみたいけれど、快適さも大切にしたい…。そんなふうに悩まれる方も多いのではないでしょうか。今回は、スケルトン空間でも外断熱で快適に&カスタムしていける余白を残した事例をご紹介します。