今回ご紹介をするのは、ウッドデッキを含めて建築面積約20坪のコンパクトな平屋のお住まい。

そのうち14坪、約46㎡を占めるLDK。ダイニングキッチンの上部は勾配天井で、一層開放感があります。

ご夫婦でキッチンに立つことが多いため、Ⅱ型のキッチンに。コンロ側もシンク側も「オーダーキッチン天板」をお使いいただきました。

シンク側はダイニングテーブルも兼ねているので、シンクの天板サイズを最小にし、木製のカウンター面積を大きくして「ダイニングテーブル」という存在感を強めています。

「キッチンカウンターは一番居心地が良く、一番長く居る場所」とのこと。奥行きたっぷりのダイニングテーブル兼用のキッチンカウンターは、料理をするときも家飲みするときも楽しそう。

実際に仕事をしながら、ついついお酒を飲んでしまうそうです。

コンロは『クリアブラックIHヒーター』をセレクト。コンロ側はキッチン家電を置くカウンターも兼ねています。
広々としたカウンターは調理も捗りそうです。

『フラットレンジフード』もステンレスをセレクトして素材を統一。

壁は『古窯タイル ミッドナイトブルー』で色のアクセントを添えています。

変わってこちらは洗面室。

お客様がショールーム来場時に「ピン!ときた」という『ミニマル洗面台』が使われています。洗面空間は、この洗面台を基準にして計画を進めたそうです。

「下部収納はありませんが、そのぶん狭い空間でも圧迫感がなく快適に使っています」との感想をいただきました。
洗面空間自体はコンパクトですが、洗面シンクの左右にあるスペースがゆとりを感じさせます。スキンケア時に道具を置くのにも便利そうですね。

幅のオーダーができる『ミニマル洗面台』の特徴を生かした使い方です。

照明は『ミニ磁器レセップ』を2灯設置。「シンプルだけど可愛い照明を探していたんです」とのこと。主張しすぎない控えめな姿ながら、しっかり空間を照らしています。

ここでも『古窯タイルパールホワイト』がアクセントになっていて、家全体で統一感を感じました。

「天板」の素材やサイズを工夫することで、作業しやすい広さのキッチン、くつろげるダイニングの広さ、ゆとりを感じる洗面を叶えたこちらの事例。

アイテムの特徴を活かし切った使い方がお見事です!

(アズマ)

関連する事例記事

ミッドセンチュリーと下北沢カルチャーが交差する、“泊まれるリビング”
ミッドセンチュリーと下北沢カルチャーが交差する、“泊まれるリビング”
タイムレスなミッドセンチュリーデザインに、下北沢カルチャーをプラスした空間。ホテルとして快適に過ごせるのはもちろん、仲間と集まって暮らすように楽しめる工夫もいっぱい。家族だけのマイホームとはまた違う、“仲間と過ごす場所”の事例が届きました。
外側は“堅牢”なコンクリート、内側は“柔軟”な木造で。「100年先まで住み継げる」若手建築家の自邸
外側は“堅牢”なコンクリート、内側は“柔軟”な木造で。「100年先まで住み継げる」若手建築家の自邸
mast一級建築事務所を主宰する建築家・根本昌汰さんの自邸。数百年先まで耐えられるコンクリートで外殻をつくり、その中に暮らしの変化に応じて柔軟に手を加えていける木造を入れ込むという、外と内で全く性質の異なる構造を掛け合わせた、独創的な住まいです。
ガラスブロックに揺らぐ光と青空、勾配天井の小さな寝室。部屋の長所が光る“明かり”のつくり方
ガラスブロックに揺らぐ光と青空、勾配天井の小さな寝室。部屋の長所が光る“明かり”のつくり方
最上階角部屋・3面彩光で、ガラスブロックからも燦々と光が差し込む室内。そんな物件の持ち味を、間取りや仕切り方・素材選びの工夫によって活かしたマンションリノベーション。勾配天井のある寝室の照明計画など、夜の明かりのつくり方にも注目です。
「ごちゃっと」が楽しい、新旧も素材も色も混ざり合った、2階建ての立体ワンルーム
「ごちゃっと」が楽しい、新旧も素材も色も混ざり合った、2階建ての立体ワンルーム
素材やデザイン、時間の流れ、さまざまな要素を織り交ぜながらリノベーションした4人家族の木造戸建て。一見ごちゃごちゃしているように見えても、不思議と心地よく感じられるのは、すべての境界が曖昧に溶け合っているから。そんな魅力あふれる家をご紹介します。