「不動産の仕事をしているから、一度はフルリノベを経験してみたくて」。
そんな軽やかなきっかけではじまった、一人暮らし用のリノベーションです。

打ち合わせの初期段階では、お施主さま自身は「正直、こだわりがないんです…。ざっくり決めても大丈夫なの?」という気持ちもあり、どんなふうに家づくりを進めていけばいいのか少し戸惑いもあったそう。

話を重ねていくうちに少しずつ見えてきたのが、“ちょうどいい、とさりげない遊び心”という、お施主さまらしいバランス感。その感覚を軸に、空間の細部をひとつずつかたちにしていきました。

潔く白でまとめた空間に、好きな素材やフォルムをさりげなく散りばめ、統一感のある雰囲気の中に、暮らしの心地よさが自然に感じられるお部屋に仕上がっています。

リビングにはコンパクトな食洗機付きのシステムキッチンを配置。
壁の白に合わせて、キッチン本体やレンジフード、タイルも白で統一し、空間をすっきりとまとめました。

向かい側にはダイニングテーブルを置き、朝ごはんをササッと食べながら支度ができる、忙しい日常の“ちょうどいい”動線を確保しています。

お施主さまが最後まで悩みに悩んだのが、ライニングのタイル。
「スクエアタイルにする? それともカウンターの木をのせる?」そんな試行錯誤の時間を経て、最終的に選んだのはボーダーの『水彩タイル』。

奥行きは約20cmあり、調味料や小物はもちろん、ちょっとしたグリーンも置ける“ちょうどいい”スペースになりました。

リビングの一角には室内窓を設けた寝室を。光をしっかり取り込みつつ、閉塞感はなく。仕切りながらもつながりのある、やさしい空間が生まれました。

 玄関の壁にはシナの『レギュラーシェルフ』を設置。フローリングの色合いとも馴染み、白い空間の中に、木の質感が温もりを与えるアクセントに。正面に見えるWICのアーチも、控えめながら可愛さを添えています。

洗面にはスクエアのフォルムが存在感を放つ『木製ラウンドミラー』を設置。照明はホワイトの『モデストレセップ』を添えて、控えめながらやさしい灯りを灯します。カラー目地を使ったニッチまわりのタイルも、可愛らしいポイントになっています。

脱衣スペースはグレーのビニル床タイルでトーンを落とし、落ち着いた雰囲気に。さらに厚みのあるクロームメッキの『ホテル金物』を添え、コンパクトな空間ながら上質さがしっかりと伝わってきます。

リノベーションとなると、つい“デザイン”に意識が偏りがちですが、
今回のおうちは「使いやすい動線」と「気持ちよく暮らせる空気感」を大切にしつつ、その中にお施主さまの好きなポイントがさりげなく添えられています。

最初は「こだわりなんてないんです」と話していたお施主さんも、最後には「これが自分にちょうどよかった」と笑顔に。
等身大に少し”遊び”を加えることで、心地よく暮らせる住まいになりました。

fujitacaリノベーション(藤孝建設株式会社)

東京(杉並)のマンションリノベーション専門会社。「ちょっとオシャレで暮らしやすい」をテーマに、暮らす方々にとっての「ちょうどいいリノベーション」を目指した、少数精鋭のリノベーション会社です。日々、使い勝手の良い製品を研究し、デザインと暮らしやすさのバランスが取れたリノベーションを展開しています。

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テキスト:小尾

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