リビングダイニングに入ると目に飛び込んでくるのは、リビング・ダイニングに面して鎮座するサンルーム。まさに、“植物の特等席”です。
このサンルームはご主人の趣味である観葉植物を育てるための場所。以前の住まいではスペースが確保できず諦めていたそう。新居は広さにゆとりがあったため、リノベーション会社からの提案もあり、リビング・ダイニングから緑を楽しめるプランが実現しました。
植物に必要な日光や温度・湿度は必ずしも人が快適に過ごせるものとは限りません。全面ガラス戸で仕切ることで、植物と人が互いに心地よく暮らす共生の空間が生まれました。
リビング・ダイニングはシンプルにすることで、植物の緑が引き立つ空間になりました。
植物と人の空間の切り分けだけでなく、この家には120㎡という広さを活かしたゾーニングの工夫が随所に施されています。
【工夫された空間分け】
くつろぎゾーン:サンルームとリビングダイニング
活動ゾーン:キッチンと書斎とサニタリー
休むゾーン:土間で切り分けられた寝室
この物件は「壁式構造」で、住戸内の間仕切り壁が建物の構造を支えており壊すことができないという事情がありました。ですが、その制限を逆手に取り、「くつろぐ」「活動する」「休む」というシーンに合わせた居場所を配置して、広さを活かしながら暮らしにメリハリが生まれるようプランニングされています。
こちらは玄関から伸びる長い土間空間。土間を挟んだ右手は活動ゾーン、左手側は寝室がある休むゾーンです。同じ屋根の下でも、土間が挟まるだけでちょっとした「離れ」感が生まれます。寝室に向かう際は土間に敷かれたマットを通って。気分がOFFへと切り替わります。
土間の壁には『アルミニウムブラケットライト』が連なり、さながら街灯のような雰囲気。並んだ明かりが土間の長さを強調し、空間に奥行きを演出しています。
土間を越えてたどり着いた寝室は、約13帖の広さ。今は家族みんなで就寝していますが、将来的に2室に分けて子供2人の部屋にすることができるよう、ドアを2つ付けています。
土間との間仕切り壁には、『室内アルミサッシ』を設置。窓を通して漏れる明かりが、家族の気配を伝えます。
活動ゾーンに位置する大きなキッチンは、オリジナルで造作しました。植物のお手入れ用のシンクのほか、大きな作業台も備えており、植物のお手入れも配膳にも便利です。レンジフードにはステンレスの『フラットレンジフード』を採用しています。
こちらは、キッチンの向かいにある書斎。余白のあるスペースにしており、フレキシブルに用途を変更することが可能です。
照明も配置が変更できる『ライティングレールプラグ』に裸電球という組み合わせで、自由度をもたせました。
スペースの奥には『アイアンハンガーパイプ』を使ったオープンなクローゼットを備えました。洗面スペースも近く、帰宅後にアウターをかけてそのまま手洗いへ行くことができます。帰宅後の動きに沿って片付けられるレイアウトで、服がその辺りに置きっぱなしになることも無くなりそうです。
洗面室には、通常立て掛け式の姿見として使用される『古材ミラー』を壁付けで設置。大きなミラーは空間を広く見せる効果も。
ツヤのある濃紺のタイル、レトロな雰囲気の水栓、両壁の照明が、外国のクラシックなホテルを思わせる落ち着いた雰囲気をつくりだしています。
趣味の植物を生活に取り入れ、これからの家族の成長や生活の変化にも対応できる自由度をもった間取り。自分たちにとって「大事なもの」を中心に据えてプランニングすることで、家族のくつろぎ・仕事や家事・プライベートを満喫する暮らしを叶えました。
いつか寝室を2つに分ける日が来ることを楽しみに、広々と伸びやかな空間の中で、家族の日々が育まれていきます。
ゼロリノベ(株式会社グルーブエージェント)
「大人を自由にする住まい」をコンセプトに、家を買うことで自由になる「家のさがし方」「家のつくり方」を提案するリノベーション会社。
東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪を中心に、資産性のある中古マンションの「物件さがし」から「リノベーションの設計・施工」までワンストップで提供しています。
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