ポイントとしたキッチン。解体時に現れた綺麗なモルタル壁をキッチンのアクセントに。

空室となったワンルーム賃貸物件の内装工事のご相談をいただきました。

3階で日当たりも良く、大きくリフォームをせずとも素敵な部屋にできると考えました。キッチン背面や梁部の躯体そのものを素材と捉えポイントを作る設えをご提案しました。

左:before 右:after
垂壁を撤去し、コンクリートの梁をあらわして素材感のアクセントに。

玄関から部屋に入ると、日がよく入る窓でズバッと抜けた景色が目に入ってきます。キッチンとリビングの間にあった間仕切りを取り払い、梁をあらわしにしたことで玄関側まで日が行き渡り明るい印象に。

幅広であえて節を残したフローリングを使うことで、カジュアルな雰囲気に仕上げています。

床には『ラスオークフローリング』を使用。ラスオークフローリングは表面にブラッシングという微妙な立体感を生む加工を施しているため、光が優しく室内に拡散します。これだけでも部屋の質がグッと上がりますよね。

 

アクセントとしてキッチンの壁を躯体あらわしにしました。あらわしにした梁と合わせて、この壁の存在が良い抜け感になっています。

次はキッチンスペースです。

ワンルームの代表格コンパクトキッチンユニットは解体して、シンプルながらも素材感のあるキッチンスペースとしました。工事の手数を最低限に抑えた今回の空間では、このキッチンが世界観づくりに一役買っています。

オーダーキッチン天板』を採用。天板の表面は部屋の雰囲気に合わせ、オプションで選べるバイブレーション加工を選択。コンロはあえて設置せず、ポータブルタイプのIHコンロで対応することで、狭いキッチンでも窮屈さを感じないよう工夫をしています。

手元灯には『工業系レセップ』を。躯体あらわし仕上げの壁にインダストリアルなデザインがばっちりハマります。

 

素材を活かしシンプルに、そして質良く少しラフに。そんな生活ができる空間に仕上がりました。

現場からは以上です。

TBK
オーダーメイドリフォーム
自分好みの空間を、専属スタッフと一緒に実現するフルオーダーリフォーム
対応地域
東京23区および近郊
ツールボックス工事班|TBK

ツールボックス工事班|TBK

toolboxの設計施工チーム。住宅のリフォーム・リノベーションを専門に、オフィスや賃貸案件も手がけています。ご予算や目的に応じ、既存や素材をうまく活かしたご提案が特徴です。

オーダーメイドリフォームのご相談はこちら→TBKに相談する
リフォーム相談会定期的に開催中 詳細はこちら→コラムを読む

※毎週水曜日の13時から15時まで、東京・目白ショールームに施工チームがいます。工事に関するご相談も承っておりますので、この時間もご活用ください。

担当:矢板 / テキスト:匂坂

関連する事例記事

都心のマンションで叶える25畳のLDKリフォーム。眺望も動線も停滞知らずな「パノラマの家」
都心のマンションで叶える25畳のLDKリフォーム。眺望も動線も停滞知らずな「パノラマの家」
ツールボックス工事班|TBKが設計施工を担当させていただいた、仕事もプライベートも気兼ねなく、のびのび過ごせる3人家族のリフォーム事例です。
「広いリビング」だけじゃない。家事ラク間取りが「のんびり時間」を生む、100㎡超えの住まい
「広いリビング」だけじゃない。家事ラク間取りが「のんびり時間」を生む、100㎡超えの住まい
誰もが憧れる「広いリビング」。でも、そこでゆっくり「くつろぐ時間」がなければ、本末転倒。子どもが個室に引きこもるのを防ぐ工夫や家事ラク要素を盛り込んで、「広いリビングで家族がくつろぐ時間」をつくり出した事例をご紹介します。
「長く住む家」だから、着飾りすぎず、シンプルに。変わっていく暮らしを受け入れる“素地”の家
「長く住む家」だから、着飾りすぎず、シンプルに。変わっていく暮らしを受け入れる“素地”の家
着回しが効く、長く付き合える一着を選ぶように。つくり込むのではなく、暮らしのベースをつくる感覚でリノベーションして、これからの暮らしに寄り添い続けてくれるマイホームをつくった事例をご紹介します。
ミッドセンチュリーと下北沢カルチャーが交差する、“泊まれるリビング”
ミッドセンチュリーと下北沢カルチャーが交差する、“泊まれるリビング”
タイムレスなミッドセンチュリーデザインに、下北沢カルチャーをプラスした空間。ホテルとして快適に過ごせるのはもちろん、仲間と集まって暮らすように楽しめる工夫もいっぱい。家族だけのマイホームとはまた違う、“仲間と過ごす場所”の事例が届きました。