今回ご紹介するのは、元々農業倉庫として使われていた建物の一部を住居にリノベーションした事例です。
扉を開けて一歩足を踏み入れた瞬間、「本当に住まいなの?」と疑いたくなるほどの、開放的な空間が目の前に広がります。住宅といっても、倉庫の無骨な雰囲気を残したまま、ほんの少し手を加えたシンプルな設計。その潔さが、自由な魅力を引き出しています。
天井が高く、細かい仕切りの無い広々とした空間は、住む人の発想次第でいかようにも変貌しそう。
キッチンには、ステンレスのカウンターキッチンを採用。無機質でシャープな質感が、広々とした空間にマッチしています。その上に浮かぶのは、四角い箱型の『フラットレンジフード』。シンプルな黒い箱が、空間の程よいアクセントに。
背面の壁は、一面有孔ボードで仕上げられています。棚やフックを取り付けたり、好きなアートやインテリアを飾ったり、自由自在にアレンジできるため、住む人のスタイルに合わせてどんどん進化していきそうな予感。
カウンターの手元灯に使われているのは、『工業系レセップ』。倉庫の無骨な雰囲気に馴染んでいます。
家具の配置やインテリアの工夫次第で、カジュアルなリビングとしても、アトリエのような創作の場としても活用できる。秘密基地のようなワクワクする空間です。
紹介している商品
関連する事例記事

住宅を再編集。間取りはそのまま、剥がす、置く、暮らしを試す、大阪・ローカルの街の宿
大阪の下町にある一部屋の宿。もとはごく普通の3LDKだった住宅を、間取りを一切変えずに「泊まれる場所」へと生まれ変わらせた宿の紹介です。

屋根は大きな“植木鉢”!? 人も植物も鳥も、家そのものも育ち続ける、生態系のような住まい
東京・練馬区の石神井公園のほとりに建つ、アーチが連なる不思議な建物。「なんのお店だろう?」と思いきや、実は住宅なんです。散歩の途中につい足を止めて見入ってしまうその佇まいは、そこに住む人だけでなく、植物や鳥までも受け入れる“器”として計画されたもの。そんなユニークな考え方のもとつくられた「鶴岡邸」をご紹介します。

ミッドセンチュリーと下北沢カルチャーが交差する、“泊まれるリビング”
タイムレスなミッドセンチュリーデザインに、下北沢カルチャーをプラスした空間。ホテルとして快適に過ごせるのはもちろん、仲間と集まって暮らすように楽しめる工夫もいっぱい。家族だけのマイホームとはまた違う、“仲間と過ごす場所”の事例が届きました。