暖かな日が当たる、広々としたリビング・ダイニングの窓。

そこに、ハトメとフラットの異なるスタイルの『シーチングカーテン』が、隣り合わせで設置されています。

最初に見たとき、「どうしてこのように使い分けたんだろう?」と思い、理由を聞いてみると、シーチングカーテンをハトメとフラットで分けたのは、リノベーション前の窓辺の状態が大きな理由だったそう。

左側、『アイアンカーテンレール』にハトメのカーテンを取り付けているのは、元々和室で窓際が障子だった場所。そのため、新たにカーテンレールを取り付ける必要がありました。

逆に、右側のフラットのカーテンを取り付けている窓枠には元々カーテンレールが付いていたので、そちらを活かす形としたそうです。

こうして隣り合わせで並んでいるのを見ると、同じカーテンでもスタイルによって生み出せる雰囲気が異なることが分かります。

フラットスタイルの方は上品な印象を受けるので、しゃきっと背筋をのばして過ごすような場所に。

ハトメスタイルの方は自然体のゆるさを感じるので、だらだらとくつろぐ場所に。

過ごす時の気持ちがなんとなく切り替わる、そんな存在になっているのではないかと感じました。

実際に、使用していて違いについて感じることがあるか聞いてみると。

「確かに、リビングとダイニングでカーテンタイプが異なることで空間にメリハリがついた気もします。朝起きた時、基本的にダイニング側のカーテンだけ開けて陽の光を取り込むんですが、リビング側はそのまま閉じていることが多いです。

リビングはくつろぎ空間という感じなので少し暗めで現実逃避出来る空間に無意識にしているかもしれません(笑)」

また、アイアンカーテンレールとシーチングカーテンを選んでくださった理由も伺ってみました。

「インダストリアルな感じの空間をイメージして色々探している中で見つけました。部屋の内窓や家具もアイアン素材を使用しているので、絶対マッチするなと思い即購入を決めました!

カーテンについてはシンプルで空間に馴染むものということで、探していました」

ちなみに、アイアンカーテンレールにはリングランナーを使わず、紐で括りつけて取り付けています。

ここのルーズさも、居心地の良さを生み出す要素になっていると思います。

使ってみての感想も聞いてみました。

「商品ページで紹介されていた通りシーチングカーテンは“ただの布”という感じなのですが、これが最高です。一般的なカーテンは生活感が出てしまうと思うのですが、このカーテンは気取らず空間に溶け込んでいます。

使い勝手としては自宅で簡単に洗濯が出来る点、陽の入り方など申し分ないです。マンションの高層階で陽の光が多く入ってくるので、朝や夕方の陽の透け感に満足しています」

まさに私たちが目指したカーテンの形を実感してくださっているようで、とても嬉しいです!

そして、何より私の心を惹きつけたのは、カーテンに映る緑の影!

さらっとシンプルなシーチングカーテンだからこそ、ここまで美しく映し出せている気がします。

この景色は夕方になると映し出されるもので、お客様にとっても癒しになっているのだとか。

なんだか時間の経過をカーテンで感じられる気がして、そんな空間で私も過ごしてみたいと思いました。

同じ空間には同じタイプのカーテンを、と今までは勝手に思っていましたが、そんな考えに縛られる必要はないんだなと気づかされた事例でした。

素敵なお写真ありがとうございました!

(三上)

今回紹介したお客様の暮らしはこちらでご覧いただけます。

紹介している商品

関連する事例記事

お気に入りの素材を散りばめて、分譲戸建をお化粧直し!
お気に入りの素材を散りばめて、分譲戸建をお化粧直し!
ツールボックス工事班が工事を担当した、分譲戸建のLDKリフォーム事例です。 部分的にパーツを取り替えて、お直しするように自分好みの空間に整えました。
壁を立てずに家族との心地良い距離感をつくる
壁を立てずに家族との心地良い距離感をつくる
壁を立てて部屋を作るわけではなく、かといって全てが繋がりあった一室のワンルームでもない。部屋の中央に四角い箱を設置することで、家族3人のプライベートな空間を、状況に応じて能動的に作り出せるようにした建築家の事務所兼自邸の事例です。
スキップフロアと猫の家
スキップフロアと猫の家
「ネコと暮らしたい!すべり台がほしい!」というなんともユニークなご要望から設計がスタートした、平屋建ての新築事例をご紹介します。
ファブリックを飾る家
ファブリックを飾る家
ツールボックス工事班が工事を担当させていただいた、作業スペースと生活スペースが共存する部分リフォーム事例です。