キッチンとして使いやすい最小の中で組み立てながら、素材の良さを感じられる空間をつくりあげたこちらのキッチン。

物が入っていない状態のお写真いただきましたが、きっと食器はここに置かれて、調理器具は引き出しの中、キッチン家電や調味料はここに置けるな…と置くものをイメージしてつくられているんだろうなと想像できますね。

IHコンロ前に設置されたオイルガードや、シンク前のタイルと窓、左端にさりげなくついてる棚など、過剰ではない気の利かせ方が心地よさに繋がります。
余計な装飾がないので、キッチンの面材やフローリングの木の質感も感じ取りやすいように思います。

ちなみに。ミニマルな空間ではありますが、この中にtoolboxアイテムはたくさん。
『キューブ型レンジフード』や『水彩タイル』、『ハンドホース水栓』に『棒棚受け』。

シンク前の水彩タイルは、お写真くださった設計事務所のスタッフの方で施行されたんだそうです。綺麗に貼られていてびっくり。

素敵なキッチン空間のお写真ありがとうございました。

(梅川)

有限会社荻津郁夫建築設計事務所

横浜に事務所をかまえる設計事務所。
住宅という器をただつくるだけではなく、そこに住まれる方の暮らしまでデザインし、設計のプロセスさえもお施主さんに楽しんでもらえるような進め方をしてくださる設計事務所です。

関連する事例記事

オーナーが願う「こんな風に暮らしてほしい」
オーナーが願う「こんな風に暮らしてほしい」
オーナーが自らも住まう団地の空き部屋を再販売用に購入、新しい試みを始めました。こんな住人に住んでほしい、と思いを巡らし参考にしたのは、オーナーが学生時代から何度も現地を訪れた国、スウェーデン。手持ちの北欧家具と一緒に住んでほしい、と願い選定してくれたtoolbox商品を紹介します。この団地物件は販売もされているので、最後に物件情報を掲載します。
沖縄の素材で蘇った、築年不詳の古民家宿
沖縄の素材で蘇った、築年不詳の古民家宿
沖縄県名護市にある、古民家宿「TaaCH」。築年不詳のこの古民家は、長らく放置され、廃墟のような状態でしたが、リノベーションによって新たな息吹が吹き込まれました。
アフターリフォームを想定しつつ、家族の“今”を大切にする空間づくり
アフターリフォームを想定しつつ、家族の“今”を大切にする空間づくり
中古戸建て住宅をフルリノベーションし、自らも工事に関わりながら理想の住まいを形にしていく家づくりを選んだお施主様。建設会社で意匠設計をされる夫とインテリアデザイナーの妻、そして小学生の子どもの3人家族の住まいです。
いつまでも愛せる、マイ・トラッドスタイル
いつまでも愛せる、マイ・トラッドスタイル
「家づくりをする」となったら。流行のデザインや、掃除やお手入れなどの機能性も気になるところですが、住まいに求める心地よさの本質はそれだけではないはず。「長く愛せる空間」をテーマに掲げ、自分たちが心から好きだと思えるものを取り入れて空間づくりをした、30代ご夫婦の住まいをご紹介します。