前オーナーによるこだわりのリノベーションが施されていた物件は、なんとリビングの中央に円形スペースが。

この個性的な間取りを含め一目惚れしたAさん。

間取りはそのまま生かし、新たにリノベーションをしたキッチンと建具の一部にtoolboxのアイテムを採用していただきました。

リノベーションのメインになったキッチンには、toolboxの『レトロエイジタイル ブラウン 二丁掛』が使われています。

レトロエイジタイルを壁面全面に使うことでとても落ち着いた雰囲気に。タモ集成材で造作した壁面収納やお持ちの家電との相性もばっちり。

なんとなくキッチンは明るい方がいいと考えがちですが、どんな雰囲気にしたいかは個人の感じるままに自由でいい。そんなメッセージを感じるキッチンです。

また、壁面には『オーダーマルチバー φ12 ステンレス D50 サイズオーダー』を設置しています。

コンロサイズと長さを合わせることで、機能性だけでなく佇まいも美しく仕上がっています。

こちらのキッチンは二型となっており、先ほどのコンロ側の壁に加えシンク側と両側を繋ぐ壁、計3面が「レトロエイジタイル」でぐるっと仕上げています。

1面でも雰囲気の切り替えに効果的ですが、このように3面変えると印象を大きく変えることができます。

「レトロエイジタイル」の渋い落ち着いた雰囲気が遺憾無く発揮されています。

続いて洗面室。

白を基調とした既存の空間の中で、洗面室の引き戸を濃い色のオイルで仕上げたラワン材に変更し、『アイアンドアハンドル 丸パイプ』を取り付けました。

この引き戸が白かった場合を想像してみてください。

建具を変えるだけでも、空間の印象はガラリと変えることができるので、コストを抑えつつもリノベした感が得られるテクニックとして、参考にしてみてください。

もともとの間取りや内装が気に入った物件を手に入れ、更に自分好みにアップデートするために部分リノベを取り入れる。

良い家を住み継ぎながら、無理をせずに自分らしい我が家を手にする方法として、参考にしたい事例です。

(サギサカ)

株式会社 空間社

株式会社 空間社

世田谷区・目黒区・渋谷区・港区を中心とした東京都内近郊で、マンション・戸建て住宅のリノベーションを行っています。プランニングから設計、施工を経て完工・お引き渡しまで、同一の担当者が責任を持って進めていく、安心の専任制を採用しています。

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