70年代、大阪万博の時の外国人スタッフ滞在用施設として建てられたというこちらのマンション。

敷地内にプールもある白亜の外観

リゾートホテルのような共用廊下。ブルーのラグが効いています

ここは日本?大阪なの?こんな建物がキレイに維持され残っているってうらやましい限り。

わくわくする高揚感をそのまま家の中にも持ち込んだ、マンションリノベーション事例です。

玄関に広がる土間スペース。最初に目に飛び込んでくるのが曲線を描く木壁のウォークインクローゼット。ゲストとして訪れた人も「わぁっ」と思わず声がもれそうです。

正面にあるガラス扉のゆらぎのあるガラスもいい感じですね。

先ほどの玄関の手前部分は、土足のまま使える趣味スペースになっています。仕事場やアトリエ的に使ったり、自転車や音楽など趣味のスペースにするのもよさそう。個人的には、すぐに出し入れできるこの場所にキャンプ道具を置きたいところです。

木の壁のウォークインクローゼットの内側はこのようになっています。
玄関のモルタルの床から土足のままでもアクセスできますし、ドアノブのついた扉の先は、洗面所、寝室へとつながる回遊性のあるつくりに。

こちらは、先ほどのガラス扉を開けた先のリビングスペース。床はチークの無垢材。ガラス扉と同じゆらぎのあるガラスが木製パーテションにも使われています。

先ほどの玄関部分といい、同じ色合いの木のトーンが全体に効いていますね。

ガラスパーテションの内側の深い色の部屋が独立したキッチンスペース。お向かいのオープンな腰壁の奥は、なんと寝室になっているんです。

ガラス越しに光の入る落ち着いた色合いのキッチン空間。オープン棚には、『棚受け金物』のステンレス150。壁には、台座と『工業系レセップ ソケットフラット』を手元灯に。

奥には冷蔵庫や家電とともに洗濯機も置かれ、家事導線もスムーズです。

リビングから見えたキッチンお向かいの腰壁の内側は、ベッドの置かれた寝室に。床もカーペットでくつろぎ気分を高めてくれます。

腰壁の高さは1200mm。ベッドに入れば、視界は遮られほどよいおこもり感。使わない時間帯は、空間が広く感じられます。

家族のメンバーで日夜が逆転するような暮らしでなければ、こんな寝室のあり方もいいですね。

この寝室は、木製ガラスパーテションで隣り合った洗面スペースにそのままアクセスできるようになっています。

マンションの雰囲気に合わせて選ばれた淡いグリーンの色合いのタイル。タイル上部の木の面台の縁取りが丸くなっていたりと、ディティールにもこだわりが。

朝起きて、そのまますぐに身支度ができ、さらにウォークインクローゼットにつながる洗面スペースのあり方。浴室横の脱衣所とセットにあるケースが一般的ですが、こうして切り離す考え方もありだなと、アートアンドクラフトの手掛ける物件は間取りの取り方を見ているだけで妄想が広がります。

タオル掛けは、『オーダーマルチバー φ12』を使っていただきました。

ブルーグレーのトイレスペース。ここにも、『棚受け金物』のオープン棚と、タオル掛けに『オーダーマルチバー φ12』を使っていただきました。

背景の壁の色、合わせる棚板で全然雰囲気が異なって見えるのも面白いですね。個人的には、トイレは棚板と色味を合わせ差し込まれた高さの抑えたが幅木にぐっときました。

細かい部分にもこだわりの詰まったリノベーション事例。ありがとうございました。

(来生)

アートアンドクラフト

アートアンドクラフト

建築設計/施工/不動産仲介/建物再生コンサルティングのプロ集団です。
大阪・神戸・沖縄を拠点に、マンション1室からビル1棟まで既存建物の再生を得意としています。

大阪R不動産も運営しているtoolboxのグループ会社です。

紹介している商品

関連する事例記事

日常の延長にあるセカンドハウス。倉庫リノベと車DIYで育む「家族と個人」のいい関係。
日常の延長にあるセカンドハウス。倉庫リノベと車DIYで育む「家族と個人」のいい関係。
築古の倉庫兼住居を改装している、スタッフ仙波の家づくり第二弾。今回も本人の視点で、セカンドハウスのDIYや車改装のこだわりをたっぷり綴ります。家族との心地よい距離感や、試行錯誤から生まれた「居場所」の数々をご紹介します。
ユニークな仕上げが織りなす、創作的ミッドセンチュリー
ユニークな仕上げが織りなす、創作的ミッドセンチュリー
88㎡のマンションをリノベーションした二人暮らしの住まい。「ちょっと“変”なものが好き!」というお施主様の要望を受け止めて、個性と落ち着きが共存する空間が生まれました。
四角い箱から抜け出す「天井の起伏」。大きな梁下に素材と居心地が移ろう住まい
四角い箱から抜け出す「天井の起伏」。大きな梁下に素材と居心地が移ろう住まい
72㎡のマンションの頭上を走るのは、大きな十字の梁。厄介者として扱われがちな「梁」の存在を、家の個性として見立てた4人家族の住まいです。梁のラインに沿って素材が移ろい、家族の気配がゆるやかに繋がる。制約を味方につけることで生まれた、新しい感性が息づく空間をご紹介します。
厨房みたいなキッチンと、こもれるロフト。それぞれの“基地”で自分時間を満喫する、ふたり暮らしのマンションリノベーション
厨房みたいなキッチンと、こもれるロフト。それぞれの“基地”で自分時間を満喫する、ふたり暮らしのマンションリノベーション
料理好きなご主人が思う存分腕を振るえるキッチン。本を読むのが大好きな奥さまが、ひとり時間をじっくり楽しめるロフト。そんなふたりの「好き」を、丁寧にかたちにした住まいです。