引っ越したくない…から始まったリノベーション

ご縁がありこちらの物件を取得されたT様。
転居前の住まいは、建築設計事務所の関わった内装よし、眺めもよしの賃貸物件で、とても気に入っておられたそうです。
あまりにも気に入りすぎて、ご縁があって移ることになった現在の住まいへの引っ越しを躊躇するくらい…だったとか。

新く住むことになる物件が、全く悪いものではないことはもちろん頭ではわかっている…、けれどもどこかピンとこなくて、とおっしゃっていました。そこでT様はリノベーションの可能性に目を向けて、

・この家も前の家と同じくらい気持ちよく愛着を持って住みたい。
・将来的に違う住まいに移る可能性も高く、納得できる範囲のコストで実現したい。

という要望の実現に向けて、プロセスを進めていくことにされました。

何をどうリノベーションするか

施工会社とも何度か現地に脚を運び、リノベーションのイメージを膨らませるT様。

築8年で前の持ち主の方も大変きれいにお住まいで、手を入れてしまうのがもったいないくらいだったそうで、活かせるところは活かすことに。
そもそも間取りも基本的には構造が絡んでくるため、あまり大きくは動かせないという制約も見えてきました。

最終的に実施されたリノベーションには、

・樹脂感が強めの素材はできるだけ交換する(ただし壁に馴染む白いものは残してもよし)
・設計時に足し算された要素は一度引き算してみる

というシンプルな2つのポイントが見えてきました。

着手ポイントその1 樹脂感強めの素材は交換する

「樹脂感強めの素材」のなかで、代表的なところで言うと、キッチンの扉の素材かもしれません。
機能的にはそれが一番ラク…と分かってはいるものの、あのツルツルピカピカした感じが苦手という方も少なくないのではないでしょうか。改修の前後の写真で比べてみるとこんなに雰囲気が変わりました。

キッチンの改修前の様子
キッチンの改修前の様子
改修後のキッチン。「キッチンSETUP-01」をご採用いただきました。
改修後のキッチン。「キッチンSETUP-01」をご採用いただきました。

各部屋のドアも、基材にシート上の素材を貼った一般的なドアがT様の新居にも取り付けられていました。
廊下というコンパクトな空間に対してドアのデザインとシートの表情もあって情報量が多くなってしまっていたので、toolboxの「オーダーフラッシュドア」を壁と近い色で塗装をして壁にすっきり馴染ませることに。

改修前の廊下の様子
改修前の廊下の様子
改修後の廊下の様子。状態の良かったフローリングは既存のまま。洗面の建具は引き込み戸に変更したので、開け放って光や風が通り気持ちが良さそうです。
改修後の廊下の様子。状態の良かったフローリングは既存のまま。洗面の建具は引き込み戸に変更したので、開け放って光や風が通り気持ちが良さそうです。

洗面も同様に、樹脂素材中心からタイルや木の優しい印象のものに更新しています。
洗面はそれだけでなく、当初の間取りではドラム式の洗濯機を置くには狭すぎたので、洗濯パンは物干しスペースとなる3Fのベランダ前の既存収納内に新しく配管をして収めることにされました。

改修前
改修前
洗濯機があったスペースも使い、広々した洗面カウンターになっています。
洗濯機があったスペースも使い、広々した洗面カウンターになっています。
「壁付セパレート混合水栓」「スクエア洗面器 ローライズ」「水彩タイル 50角 スカイグレイ」、カウンターは「フリーカット無垢材 ブラックチェリー」とtoolboxの商品を多く使っていただいています。
「壁付セパレート混合水栓」「スクエア洗面器 ローライズ」「水彩タイル 50角 スカイグレイ」、カウンターは「フリーカット無垢材 ブラックチェリー」とtoolboxの商品を多く使っていただいています。

着手ポイントその2 設計時に足し算された要素は一度引き算してみる

建て売りの住宅でありがちな設計時点で行われた足し算にはどんな種類があるかというと、

・色や柄などで情報量を増やすー色や柄、形に特徴がないよりあった方がいいよね
・数や長さを増やすー1つより2つあった方がいいよね
・その両方の組み合わせ

T様の場合はこれから見ていく、こんな引き算をされたそうです。

・1Fと2Fにあったトイレは、よく使う2Fにだけあれば十分ということで、その分玄関を広げクローク的なスペースを設けることに。

元々あった1Fのトイレ。玄関スペースを圧迫してしまっていました。
元々あった1Fのトイレ。玄関スペースを圧迫してしまっていました。
改修後の様子。床は「ラスオークフローリング」を既存のフローリングに色合わせして馴染ませています。
改修後の様子。床は「ラスオークフローリング」を既存のフローリングに色合わせして馴染ませています。

・階段の手すりは真っ直ぐに一本だけにできるように反対側につける。

改修前
改修前
改修後
改修後
取り付けたのはtoolboxの「木の手摺」。気に入っていただいて、つい撫でてしまうとのこと。
取り付けたのはtoolboxの「木の手摺」。気に入っていただいて、つい撫でてしまうとのこと。

その他にもアクセントとして部分的に違う柄が使われていた壁紙を他の箇所と同じものにして馴染ませたり、不思議なカーブがついていた棚板をまっすぐなものにしたり、細かなところも引き算で調整していきます。

さて、お引っ越し後の感想は?

リノベーションを終えて、居心地のよかった元の住まいを離れ、先日から新居での生活をスタートされたT様に新居の様子のコメントをいただきました。当初の懸念は杞憂に終わり、新しい住まいに愛着の種を見出してくれている様です。

『帰ってきて玄関のクロークにコートをかけて、手すりに触れつつ2階に上がり、洗面カウンターで手を洗う瞬間、リノベーションをしてよかったなあとしみじみ感じます。

また、改修前は閉鎖的だったキッチンがあたたかみのある空間となり、キッチンにいるのが楽しいひとときとなりました。

このコロナ禍で家にいる時間が増えた分、これからこの空間に自分らしく手を入れて、大切に育てていければと思っています。』

引越しが落ち着いてしばらくして、家具や暮らしの道具たちにtoolboxのアイテムが溶け込んだ姿も、ぜひ撮影にお邪魔させてください!

 

(小林)

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