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vol3.フローリングの塗装仕上げとメンテナンス

vol.03 フローリングの塗装仕上げとメンテナンス

「見た目」の違いだけじゃない
塗装仕上げの違いでメンテナンスの仕方が変わります

自分らしいインテリアづくりの基礎となるフローリング選びのポイントを紹介する「フローリングガイド」。第1回では「見た目」から考えるフローリング選びについて。第2回では「フローリングの種類」と「樹種」についてお話ししました。第3回の今回は「塗装仕上げ」について。フローリングの塗装に使われる主な塗料は、オイルとウレタンの2種類。見た目や質感などの仕上がりが異なるだけでなく、日々のお掃除やメンテナンス方法も違ってきます。

1.フローリングの「無塗装品」と「塗装品」って?

好みの塗料や色で仕上げることができる「無塗装品」

好みの塗料や色で仕上げることができる「無塗装品」

フローリングの表面に塗装仕上げが施されていない状態のものが「無塗装品」です。そのままでも使えないことはありませんが、汚れや傷がつきやすいため、保護の目的からも、フローリング施工後に塗装するのが一般的です。使う塗料の種類や色を自分の好みで選ぶことができるのが「無塗装品」のメリットです。

塗装済みなので、貼るだけで床が完成する「塗装品」

塗装済みなので、貼るだけで床が完成する「塗装品」

あらかじめ塗装仕上げが施されている状態のフローリングが「塗装品」です。貼り上がり後の色合いや艶感、肌触りなどが確認しやすく、お部屋に貼った際の仕上がりをイメージしやすいのが利点。貼るだけで施工が完了するので、工事期間が短く済むというメリットもあります。

「無塗装」と「塗装済み」の撥水テスト

無塗装品は水が染み込み、塗装品は弾いているのがわかります。塗装することで汚れを防止することができるため、塗装して使うことをおすすめしています。

Point

目的は保護か着色か!?

塗装と一言で言っても、保護を目的とした塗料と、着色を目的とした塗料、保護も着色もできる塗料があります。保護を目的とした塗料と、保護も着色もできる塗料についてはこの後の章で詳しく紹介します。着色を目的とした塗料には「ステイン塗料」と呼ばれるものがあり、基本的には木部を保護する成分は含まれず、着色だけを目的としているため、ステイン塗装後には保護用の塗料を上から塗ることをおすすめしています。
「塗る」ということ全般に関して詳しく知りたい方はこちら

塗装仕上げの有無を選べる ラスオークフローリング

「無塗装」は、塗る塗料を自由に選ぶことができ、「クリア塗装」はメンテナンスが容易なウレタン塗装が施されています。人気のオーク材を使った、天然木ならではの豊かな表情を感じることができる複合フローリングです。

2.二大塗装仕上げ、オイルとウレタンはどう違う?

フローリングの塗装仕上げに使われる主な塗料の種類は、オイルとウレタン。それぞれ性質が異なり、見た目、質感、使用後のメンテナンスの仕方も変わってきます。長い時間をともに過ごすことになるフローリング。付き合い方も考慮しながら選びたいです。

オイル塗装 ウレタン塗装
原料・性質

オイル塗料は油性の塗料で、木に油分を浸透させることで木を保護し、美観を高めます。木の表面に塗膜をつくらないので、木の呼吸を妨ぎません。最近では自然塗料と呼ばれる植物油由来のオイル塗料が多く、着色目的の鉱物系顔料などを混ぜつくられています。「自然塗料」と呼ばれたり、オイル塗料を使った塗装仕上げは「オイルフィニッシュ」と呼ばれることもあります。

ウレタン塗料とは、ウレタン系の樹脂を主成分とした塗料のこと。木の表面に塗膜を形成し、木を保護します。ウレタン塗料による塗装仕上げの中でも「UV塗装」や「UVウレタン塗装」と言われるものは、紫外線(UV)で照らすことで強い塗膜を形成する塗装のことです。フローリングのウレタン塗装は工場で機械的に塗布されるものが多く、DIYでは扱えません。

見た目

オイル塗料で塗装をすると、塗料が深く浸透し、濃淡の差が出やすいため木目がはっきりと浮かび上がります。ツヤのないものが主流ですが、わずかにツヤのあるオイル塗料も市販されています。

ウレタン塗料による塗装を施したフローリングは、ツヤがかって光沢があるものが主流です。ただし、最近では光沢を極力抑え、オイル塗装のような仕上がりを持つものも登場しています。

肌ざわり

木の表面に塗膜をつくらないため、木そのままの肌触りを楽しむことができます。

木の表面に塗膜をつくるので、木本来の肌触りは得にくくツルッとした表面のものが多いです。

経年変化

木の表面に塗膜をつくらないため、日焼けによる色の変化や、磨耗することで自然なツヤが生まれます。経年変化を楽しみたい方におすすめです。

ウレタン塗料による塗膜が木の表面を保護するため、日焼けや摩擦の影響が少なく、施工直後の美観を長期的に保ちやすい特徴があります。

Point

よく聞くけどワックスとは?

オイルとウレタン塗装品以外にも「ワックス」というものがあります。ワックスは固形化したオイルのことで、バターをイメージするとわかりやすいです。オイル塗装よりも塗膜が厚いですが、ウレタン塗装よりは保護が弱いものになります。

フローリングの塗装におすすめのオイル塗料 オスモカラー

植物油由来の木部用塗料。浸透性塗料なので木の呼吸を妨げず、それでいて汚れの付着と木の乾燥を防ぎ、撥水性もある優れものです。木そのままの濡れ色を楽しめる「クリア」はツヤ感の異なる2種類から、着色もできる「カラー」は3種類から選ぶことができます。

3.フローリングと快適に過ごすための“メンテナンス”

フローリングと暮らす上での注意点や、塗装仕上げに適したお手入れ方法があります。フローリングを選ぶ段階でメンテナンス方法を知っておけば、暮らし始めてから快適に過ごすことができます。

オイル塗装 ウレタン塗装
傷の対策

傷や凹みがついた部分にお湯で濡らした布巾をかけて一晩ほど置くと、その部分が湿気を吸って膨らみ、傷や凹みが目立たなくなります。柔らかい材ほど効果が高いです。または、サンドペーパーで傷の部分を削り、その上でもともと塗られていたオイル塗料を塗布して補修します。

木そのものには傷が付きにくいのですが、表面の塗膜に傷がつくと白くなってしまいます。その場合、ウレタン塗料による塗装を素人が補修するのは困難。どうしても消したい傷は、フローリングを施工してもらった工務店に相談しましょう。

シミや汚れの
補修方法

ウレタン塗装よりは水分に弱く、コーヒーやワイン、食べ物によるシミがつく場合があります。シミがついて取れなくなってしまった場合には、サンドペーパーで削り、もともと塗られていたオイル塗料を塗布して補修します。

水分によるシミ汚れは付きにくい性質を持っていますが、それでも付いてしまった場合は、薄めた中性洗剤をやわらかい布に浸し、固く絞ってから拭き取ります。その後、水で濡らして固く絞った布で拭き取りましょう。水分には強いですが熱には弱く、熱いものを置くと塗膜が変色することがあります。

日常の
お手入れ

オイル塗料で塗装したフローリングは、表面のホコリは掃除機で、拭き掃除の際は乾いた雑巾で乾拭きしてください。木の表面に膜を張っていないため水をこぼして放置しておくと吸い込む特性があります。濡れ雑巾での拭き掃除はおすすめしていないとよく言われますが、乾拭きだけで落ちない汚れには、固くしぼった雑巾を使いましょう。

拭き掃除は硬く絞った雑巾をお使いください。表面がコーティングされているとはいえ、塗膜の下は木なので、フローリングの継ぎ目から水が入り込みそうなびしゃびしゃの濡れ雑巾はおすすめしません。

メンテナンス
の頻度

1年に1回程度、オイル塗料を塗るのがおすすめ。塗り重ねることで、フローリングの見た目の味わいも深まります。塗り重ねるオイル塗料は、フローリングにもともと塗られているものを使いましょう。

短期スパンのメンテナンスは不用のため、賃貸物件でおすすめです。ただし、塗膜は数十年単位で劣化するので、その場合は、市販されている水性樹脂ワックスを塗布します。

Point

液体なのか個体なのかがポイント

オイルとウレタンの最大の違いはオイルは油(液体)、ウレタンは硬化した樹脂(個体)だということです。油は経年とともに乾燥してゆくため、1年に1度の塗り直しが理想で、ウレタンの塗膜は半永久的に維持されるためメンテナンスが手軽に済みます。

着色次第で雰囲気がガラリと変わる 「無塗装品」のフローリング

クリア仕上げか着色か、着色の場合でもどんな色の塗料で塗装するかによって、仕上がりの雰囲気が変わってきます。また、元の樹種の色合いによっても仕上がりが異なるので、サンプルを取り寄せて、実際に塗料を塗って仕上がりを確認しておくことがおすすめです。

実際に塗って色を変えてみた

好みの色に仕上げることにこだわった事例を紹介します。

BEFORE

AFTER

無塗装品のパーケットフローリングにステイン塗料を5度塗り重ねて、表面保護用にオイル塗料を2度塗って、深い味わいのフローリングを作り上げました。着色によってフローリングのイメージを大幅に変えることができます。仕上げに塗る塗料のことまでも考えてフローリング材を選ぶと、より自分好みの空間を手に入れることができます。

まとめ

フローリングの「塗装仕上げ」ついて紹介した第3回。仕上げの塗料を選ぶ際は、求めている見た目や質感に配慮するだけでなく、フローリングとの付き合い方にも考慮して検討することが大切です。次回、第4回は最終回。気に入ったフローリングが実際に我が家で使えるかどうかを知るための「機能性を兼ね備えたフローリング」の紹介をしていきます。